肥満の猫におすすめのダイエットフード
愛猫が肥満になってしまったら、できるだけ早いうちにダイエット計画を立てて実行するのが懸命です。猫の肥満は、放っておくと後に病気の原因に繋がる可能性があるため危険といえます。
猫のダイエット方法は、ダイエットフードでの食事の改善や適度な運動など、人間のダイエットと似ています。中でも、毎日食べるキャットフードを改善することは特に重要といえるでしょう。「ごはんやおやつをねだる姿が可愛くて、つい多く与えてしまう」という理由から愛猫を太らせてしまう飼い主さんはたくさんいます。
しかし、肥満体型になってしまった場合は甘やかしたい気持ちをグッとこらえて、猫のダイエットに役立つフードを選びましょう。
今回、特におすすめのダイエットフードを3つ厳選して紹介します。愛猫にダイエットをさせようと考えている場合は、ぜひ参考にしてみてください。
サイエンスダイエットの肥満猫向けフード
ダイエットフードとして動物病院でおすすめしている療法食である「サイエンスダイエットシリーズ」は、ダイエット中の猫にも有効です。サイエンスダイエットの場合、他のキャットフードと比較をするとカロリー量をグッと抑えてあることが分かります。
もちろん、摂取すべき栄養はしっかりと入っていますし、猫の健康を第一に考えて作っているダイエットフードなので、安心して与えることができます。サイエンスダイエットのシリーズの中には、肥満猫向けに作られた商品もあるため、そのようなフードを選ぶとよいでしょう。
ただし、機能面、栄養面重視の傾向が強いフードメーカーなので、においや味にうるさいグルメな猫だと食べない場合もあります。そのため、はじめは一番サイズの小さい商品を購入して、お試し感覚で少しずつ与えてみることをおすすめします。
カナガンキャットフード
猫が肥満になる原因になりやすいのが、炭水化物の過剰摂取です。炭水化物というと、ご飯やパンなどのイメージが強く、人間の場合は重要なエネルギー源として炭水化物を摂取する必要があります。
しかし、猫の場合は炭水化物を積極的に摂取する必要はなく、タンパク質を主なエネルギー源としています。本来であればタンパク質を多く含んだキャットフードをたくさん販売するべきなのですが、コスト削減やかさ増しできるといった理由から穀物類などの炭水化物を含んでいる商品がたくさん出ています。そのため、安くて質の悪いキャットフードを食べ続けたせいで肥満になる猫もいるのです。
高品質とはいえないキャットフードが多く出回っている中、猫の健康を考えて、炭水化物を極力含まないように作ってあるのがカナガンキャットフードです。
タンパク質の量が多く、猫が摂取すべき脂質も適量含まれているため、本来の猫の食事に近く、健康的な食生活を目指すことによってダイエットできます。
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ピュリナワンの肥満猫向けフード
ピュリナワンは、食いつきの良さやタンパク質の量、コストパフォーマンスなど、さまざまな面において優れているキャットフードです。上記で紹介したカナガンキャットフードのような、いわゆるグレインフリー(穀物不使用)の商品ではありませんが、コストに比較して質が良いと評判を集めています。
一般的な体重の猫に向けたフードだけでなく、ダイエットフードとして肥満猫向けに作られた「メタボリックエネルギーコントロール」という種類も出ており、高タンパクという特徴を持つターキーを使用しています。「ターキーは食物アレルギーが出にくい」ともいわれているため、アレルギーのある猫にもおすすめの商品です。
また、不妊手術を受けた後の太りやすい時期におすすめしたい「避妊・去勢した猫の体重ケア」という商品も出ています。ダイエットではなく、肥満予防をしたいのであればこのような商品も出ているため、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
猫のダイエットフードの選び方と注意点
せっかく質の良いダイエットフードを購入したとしても、与え方などをきちんと把握していなければ、ダイエットが失敗に終わる可能性もあります。
また、上記で紹介した商品以外のダイエットフードを選びたいという場合は「ダイエットフードの選び方」につても把握しておかなくてはいけません。そこで、ダイエットフードの選び方や注意事項についても紹介します。
どの位太っていたら肥満猫に該当する?適正体重は?
猫は品種によって体重が大きく変わるため、「〇キロ以上あったら肥満」と一概に断言することはできません。ただ、メインクーンなどの大型猫ではない一般的な猫の場合だとオスでは4~5キロ程度、メスでは3.5キロ前後が理想の体重だといわれています。それを遥かにオーバーしている場合は肥満の可能性も疑いましょう。
猫のお腹がぽっこりと出ていたり、くびれが全くないような状態であるならば、ダイエットも視野に入れた方が良いです。
ちなみに、メインクーンやノルウェージャンフォレストキャットなどの大型猫の場合は5キロを遥かにオーバーすることも多々あります。品種にもよりますが、オスの大型猫だと8キロで適正体重というケースもあるのです。もし「愛猫の適正体重が分からないという場合は」動物病院などで自分の飼っている品種の適正体重を聞いてみるのもおすすめです。
どのようなダイエットフードを選ぶべき?
猫のダイエットフードを選ぶ時は「高タンパク質」と「炭水化物が少ない」の2点に着目しながら選びましょう。また、ダイエット中の猫であっても、ある程度の脂質は必要です。
人間がダイエットをする時は「とにかく脂質の少ない食べ物を選ぶ」という点に着目しがちですが、猫の場合はそうではないため、注意しましょう。
ダイエットフードを与える時の注意点
猫にダイエットフードを与える時は、必ず1回に与えるべき給餌量をしっかりと量りましょう。いくらダイエットフードだからといって、給餌量を量らずに適当に与えてしまうとダイエットになりませんし、給餌量が少なすぎる場合はエネルギー不足になりかねません。
また1日のうちに与える給餌量もしっかり守りましょう。1日に与えるべき給餌量が300gだったとして、1日のうちに2回与えたいのであれば1回150gずつ与えるようにします。また、3回与えたいのであれば1回100gずつ与えましょう。1日の食事回数は、飼い主さんの生活スタイルや猫の様子によって決めて良いですが、1日の給餌量は徹底してください。
まとめ
中には「ダイエットフード」と謳っている商品でも猫の体質に合わないものや、味やにおいのせいで食べてもらえないものもあります。そのため、はじめのうちは何種類かキャットフードを買ってみて、猫に合いそうなフードを探してみるのもよいでしょう。もし、どのような商品を選べばよいか迷った時は今回紹介したようなダイエットフードを参考にしてみてください。