猫の表情が伝えてくれる気持ちとは?見分け方を解説

猫の表情が伝えてくれる気持ちとは?見分け方を解説

猫の表情からは気持ちがわかるものなのでしょうか。ここでは猫の表情から気持ちがわかるかについて紹介します。ぜひ愛猫との暮らしにお役立てください。

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猫の表情から気持ちがわかる?

猫の顔アップ

「猫には表情がないからあまり気持ちがわからない」と感じていませんか。まだ猫を飼い始めて日が浅いなら、そう感じる可能性もありますよね。

犬はご機嫌だと人間のような笑顔を見せがちで、猫とは少し違います。だからといって、決して猫が無表情なわけではありません。

猫の表情から何を考えているのか、おおよその気持ちがわかるもの。かわいい猫との生活をもっと楽しむためにも、ぜひ愛猫の表情についてチェックしてみましょう。

猫は感情に合わせて豊かな表情を見せる動物

かつて「猫は表情筋がないから表情がない」という説もありましたが、実際には猫の顔にも筋肉があり、表情も豊かな生き物なのです。

感情に合わせて猫は豊かな表情を見せてくれます。「怒った」「悲しい」「怖い」「うれしい」「楽しい」など、さまざまな表情がありますが、漠然と顔だけを見ていると気づかないことが多いので、実際に起きている出来事と猫の様子を見比べるのも大切です。普段との違いをしっかり確認してみましょう。

目・口元・耳・ひげの変化から気持ちを読み取ろう

猫は顔の表情だけでなく、全身を使って気持ちを表現します。目・口元・耳・ひげなどが感情に合わせて大きく変化するのです。

たとえば猫の耳が横にピンとしている状態は「イカ耳」と呼ばれます。このイカ耳は、警戒・集中・不満・恐怖などの気持ちを現わすものです。それぞれの部位の状態はある程度パターンも決まっているため、覚えておくと便利なもの。顔だけでなく、猫が見せる全身の変化から気持ちを読み取りましょう。

猫の表情を読み取るアプリも便利

AIの発達により、猫の表情や健康状態を読み取るアプリも登場しています。アプリでは、獣医が用いる痛みや苦痛の度合いをチェックするためのツールを応用。

スマートフォンを使って猫の様子を撮影すると、現在の表情が読み取れます。健康状態のチェックもできるので、とても便利です。アプリを活用することで、猫の表情や健康状態などをチェックしてみましょう。

猫の気持ちの変化に合わせた表情の違い

リラックスした表情の猫

猫の気持ちの変化に合わせた表情の違いは、注意深く観察することで表情の違いに気づきやすくなるはずです。ここでは、顔の表情だけでなく身体の状態も併せて紹介します。どのような表情があるのかチェックしていきましょう。

リラックスして幸せを感じている時の表情

猫がリラックスして幸せを感じている時は半目になると言われています。気持ちがいいと感じているなら、耳は左右に開いていることが多めです。

リラックスしているのなら、口は少し開いていて、舌が出ている場合もあります。飼い主が「撫でる・名前を呼ぶ」などすると、幸せそうにゴロゴロと鳴くこともあるでしょう。

甘えてくる時には、お尻にある肛門腺から臭い液体が出ることもあります。これは子猫が母親に甘える時に肛門腺から液体が出る仕組みだからです。ただし驚いた時や怯えた時も液体が出ることがあります。

喜びがあふれて興奮している時の表情

喜びがあふれて興奮している時の猫は、頭の筋肉が緩み、耳が外向きになります。また気になるものがあると目を大きく見開くもの。ご機嫌の時はヒゲの角度が時計の10時10分の位置だとも言われています。

ストレスを感じて不機嫌になっている時の表情

猫がストレスを感じて不機嫌になっている時は、耳をピンと横に立ててヒゲを前に突き出します。顔つきも明らかに不機嫌になるため、飼い主には分かりやすいでしょう。短い間隔でしっぽをパタパタと左右に振ることもあります。

怒りや警戒心から威嚇している時の表情

猫が怒りや警戒心から威嚇している時は瞳孔が開きます。大きく口を開けた状態で「シャー」「ウー」などという鳴き声も出すのが威嚇の合図です。

犬歯が見えている時ばかりではなく、口を固く閉じている時もあります。猫が怒る原因が分かるようであれば、なるべく飼い主が取り除いてあげましょう。

緊張や不安を感じて怖がっている時の表情

緊張や不安を感じて怖がっている時の猫は耳を伏せて身体を小さくします。しっぽは隠れてしまっていることもあります。また、びっくりした時はしっぽの毛を逆立てることもあります。自分の身体を舐める行為も、緊張を意味するものの1つです。

悲しいと感じている時の表情

猫は悲しいと感じると、背中を丸めてしょんぼりした様子を見せます。鳴き声は非常に小さく、しっぽはだらりと垂れています。飼い主に対してゆだねる時にはちらちらと様子をうかがってくるかもしれません。また怒ったあとにしょんぼりした様子を見せることもあります。

猫の気持ちがもっとわかる表情以外の観察ポイント

尻尾で返事する猫

猫は、顔の表情だけでなく、全身でさまざまな種類の感情を表現する生き物です。猫の気持ちがもっとわかる表情以外の観察ポイントを紹介します。

しっぽの動き

しっぽの動きには感情が非常によく表れるので、猫の気持ちを知りたいなら要チェックです。主な動きには以下のようなものがあります。

  • ピンと立っているなら甘えている
  • 先端がU字になっているなら遊びたがっている
  • ゆっくり動かすならリラックスしている
  • 小さく早めに動かすなら不安や緊張を感じている
  • 太くなっているなら怖がったり驚いたりしている
  • 隠しているのなら怖がっている
  • だらりと垂れているのなら悲しい気持ちになっている

甘えていたり悲しんでいたりするのなら、飼い主が声をかけてあげると猫は喜ぶかもしれません。顔の表情だけでは「気持ちがわからない」と感じるのであれば、ぜひしっぽをチェックしてみてください。

姿勢

猫の姿勢や行動についても把握しておくと、気持ちを理解しやすくなるのでおすすめです。すぐ次の行動に移れない以下のような姿勢は、猫が安心した状態であることを意味します。

  • 床にお尻をつけて座っている
  • ヘソ天で寝ている
  • 香箱座りをしている
  • ゆっくりとまばたきをしている

上記のような姿勢の猫は、リラックスしている状態です。警戒心がなく過ごせている、理想的な状態だと言えるでしょう。

仕草

仕草にも猫のさまざまな気持ちが隠されています。

  • 飼い主を凝視するのは愛情表現や要求
  • 自分の身体を舐めるのはリラックスor緊張をほぐそうとしている
  • あくびは眠気やストレスの回避
  • お尻を向けるのは愛情の表れ

ただし自分の身体を舐める時に、特定の場所だけ舐め続ける場合は体調不良の可能性があります。病気の可能性がないか猫の様子を観察し、必要に応じて動物病院を受診しましょう。

行動

猫が安心していない時は、以下のような行動をとります。

  • 鼻の頭を舐めている
  • 前足を出した状態で座っている
  • 背中を丸めて毛を逆立てている

猫が鼻の頭を舐めているのは不安な気持ちの表れです。前足を出して座っているのはすぐに次の行動に移れるようにしている時だと考えられています。

背中を丸めて毛を逆立てているのであれば威嚇の合図です。猫が次にどのような行動に出るのか見守ってみましょう。飼っている猫同士が威嚇を始めたら、別な部屋に移動させると安心です。

まとめ

猫の顔アップ

猫は「表情が分かりづらい」と思われがちですが、実際には表情豊かな生き物です。しかし、顔の表情だけでは分かりづらいと感じるのも無理はありません。
しっぽ・毛の状態・座る姿勢・鳴き声などを注意深く観察してみましょう。全身を使って猫は飼い主に自分の気持ちを伝えようとしています。

猫は鳴き声だけでも60種類以上あると言われ、顔の表情に加えて鳴き声の種類を覚えるだけでも、猫の気持ちが理解しやすくなります。

猫の気持ちが理解できるようになると猫との暮らしが今まで以上に楽しくなるはずです。毎日の生活を楽しむためにも猫の表情や行動をチェックしてみてくださいね。