太りすぎた野良猫がアニマルシェルターに収容されて話題に!

太りすぎた野良猫がアニマルシェルターに収容されて話題に!

米国で、メインクーンでもないのにその種類を超えるほど太った大きな野良猫がアニマルシェルターに収容されたことで、たくさんの人たちの注目を集めています。

シェルターの猫のケージに収まらないほど太った猫が収容される

太りすぎた野良猫が収容される

ノースカロライナ州のチャタム郡アニマル・シェルターに、これまでにないほど太った大きな野良猫が収容されました。

チャタム郡動物衛生局(CCAS)のジニー・ジェンレッテ氏は、「私がここに勤務して10年になりますが、今までこれほど大きな猫は見たことはありません。過去動物病院でも働いていましたが、私がこれまでに見た最大の猫は約12㎏でした。」と語っています。

今回収容された猫の体重はなんと約14.2kgもあり、体が大きすぎて同シェルターの猫のケージは狭すぎて入らないため、スタッフ達の休憩ルームがこの猫の部屋となりました。

アッと言う間に人々の話題に

この巨大な野良猫を抱えたスタッフの写真が同シェルターのフェイスブックページに掲載されると、すぐにたくさんの人々からの反響がありました。

現時点でその写真に対する”イイね!超イイね!凄いね!”のリアクションは約3,200件、シェアは1万5千件を超え、コメントは2,200件を超えています。

「なんて美しい猫なんでしょう!絶対に欲しいです!この猫の里親探しは行われていますか?」

「こんなに太らせてしまった人はこの猫に対する虐待行為をしたのと同じです。こんなに太っていては呼吸するのも苦しいと思います。」

「私は過去このように太った猫を2匹保護しました。野良猫はお腹が空いているため食べられる物があるとみさかいなく食べてしまいます。それをコントロールするのは難しいです。お腹いっぱいでも脳が空腹だと誤作動してしまうんです。飼い主が見つかることを願います。」

「こんなに太っているのだから、きっと誰かに世話をされていた猫だと思います。野良猫ではなく、飼い主がちゃんといて外に出されていただけという可能性はないでしょうか?」

「この猫は大きな種類のメインクーンではない事は明らかです。彼は病的な肥満猫だと思うので、もし飼い主が見つかったとしても獣医に相談して対応策をちゃんと探すべきです。」

などなど、様々なコメントが入っています。

シェルターに収容されてから最初の1週間は、飼い主が現れるのを待つそうです。その後、里親探しが行われるということでした。

メディアの注目と里親探し

この猫のことは、たくさんの人々が注目し複数のメディアも取り上げるほどの話題になったにも関わらず、飼い主が現れることはありませんでした。また、マイクロチップの装着もされていませんでした。

通常の猫の体重は約3.6~4.5kg程度のものです。巨大猫として知られているメインクーンでもその体重は約11.3kg程度です。しかし、メインクーンでもないこの猫の体重は約12kgもありました。

もう少し待ってみて、この猫の飼い主が現れない場合は、里親探しが行われますが、この猫のことは定期的にチェックしてこれ以上太らないように飼い主となる人には今後指導していくそうです。

獣医の指導が必要

この猫に関しては、とてもたくさんの人たちが注目をしていますし、里親希望者もたくさんいます。

しかし、飼い主となる人は今後、長期間、獣医の指導に従っての食事コントロールと定期的な診断と血液検査などを受けさせることに同意する書類に署名しなければなりません。つまり、飼い主となる人はこれらのすべての費用を負担することになるわけです。

「太って丸々として可愛い!」というような安易な発想では、里親にはなれません。けして安くはない長期間に渡るダイエット食を与えることができ、定期的に関わらなければならない獣医に関する費用を負担できる人に絞られます。

Chatham County Animal Shelterさんの投稿 2017年7月18日

出典:https://www.facebook.com/

最後に

餌を食べる太った猫

以前、イギリスで愛犬のラブラドールを標準体重の2倍以上に太らせたとして虐待の罪で有罪判決が下されたケースがあったそうです。飼い主は、「この犬は食べることが幸せだった」と主張するも、健康に悪影響が出るまで食べさせて太らせた飼い主は『愛情という名の虐待』を行ったと判断されました。

欲しがるから食べ物を与え続けるというのは、やはり間違っています。飼い主にとっては愛犬や愛猫たちの体重コントロールも重要な責任となってきます。

しかし、今回は野良猫でした。太りすぎたから捨てられたのか?あるいは野良猫に可哀想だと思った複数の人たちが餌をかわるがわる与えすぎてしまい太ってしまったのかは不明です。

この猫に関して言えるのは、アニマルシェルターに収容されたことは救いだったと思います。この猫が収容されたチャタム郡アニマル・シェルターは政府が管理しているシェルターで、日本の動物愛護センターと同じです。つまり殺処分ありのシェルターなのです。

今回のこの猫に関しては、たとえ飼い主が現れなかったとしても、とてもたくさんの人たちが注目していますので、きっと良い里親さんが見つかることでしょう。心からそう願います。

ただ、気になったので思い切ってシェルターに直接問い合わせてみました。「もし、里親が現れなかった場合は、殺処分されるのですか?」と。

シェルターからの答えは「この猫に関しては、もし適切な里親が現れなかった場合は、獣医と次の対応策を考えていますので、殺処分される心配はありません。」ということでした。

この猫の今後が気になる人は同シェルターのフェイスブックページをご覧ください。

▼チャタム郡アニマル・シェルターのフェイスブックページ
https://www.facebook.com/ccas27312/

▼情報参考
http://www.kwqc.com

※尚、この猫に関する記事及び写真と動画の掲載は、チャタム郡アニマル・シェルターの承諾を得て行っております。

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