猫の薬は通販で買っても良い？その際の注意点や選び方

猫の薬を通販で買っても大丈夫か

猫の薬を通販で購入するのは、次項にてお伝えする注意点に留意すれば、特に問題はありません。動物病院では高価な猫の薬も、通販を利用すれば安価に購入できる場合もあります。うまく使って愛猫の健康維持に、役立てましょう。

猫の薬を通販で購入する注意点と選び方

猫の薬を通販で購入する場合、いくつか注意した方が良い点があります。また、どのような通販業者を選ぶと良いかも見ていきましょう。

通販業者を見極める

猫の薬を通販で購入する場合は、医薬品医療機器等法で定められた、販売業の許可を持つところにしましょう。

また、海外から猫の薬を個人輸入する為の代行を行っている代行業者もあります。その場合は特に許可を受けている訳ではありませんので、通販サイトなどをチェックし、信頼のおける業者かどうか、見極めることが必要です。

個人輸入では飼い主さんが代行業者を通じ、海外のメーカーや猫の薬を販売している所から輸入する、という形になっています。猫の薬の販売元がどこなのか、はっきりと記載している個人輸入代行業者だと安心です。

個人輸入代行業者を使う場合

個人輸入代行業者は、猫の薬の輸入・販売を行っているところではありません。あくまでも輸入するのは飼い主さんご本人で、代行業者は個人輸入のお手伝いをしているだけです。

医薬品医療機器等法では、許可を受けた業者以外の輸入は認めていませんが、個人輸入に関しては認めているのです。個人輸入代行業者は輸入している訳でもなく、猫の薬を販売している訳でもありませんので、法律には抵触していないのです。

海外からの個人輸入で猫の薬を購入する場合、

• 偽造品である可能性や副作用が起きる可能性
• 購入先や通関トラブルに発展する可能性

本来個人輸入は、日本で使用できる猫の薬がなく、輸入しないとならない場合に利用する手段だと言うことを留め置きください。

また、猫の薬の個人輸入は、あくまでも個人が飼う猫に使用する目的のものです。個人輸入したものを他者に販売や授与した場合は、法律違反となり3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金、または両方が課せられる事もあります。

愛猫のみに使うのであれば、法律的には問題ありませんので、ご安心を。

獣医師の診断を受ける

通販で簡単に購入できると言っても、薬なので安易に愛猫に与えるのは良くありません。出来る限り獣医師の診断を受けた上で、購入した方が安心です。または購入前に相談し、投薬を行っても良いか確認を取ると良いでしょう。

動物用の医薬品にはフィラリア予防薬など、「要指示医薬品」という農林水産省が指定しているものがあります。要指示医薬品は、副作用のリスクが高い、病原菌に対しての耐性を生じやすいなど、使用上の注意が必要な医薬品です。この要指示医薬品については必ず医師の処方か、処方箋または指示書が必要となります。

ただ、日本では処方箋などが必要でも、海外では普通に買えてしまう猫の薬もあります。ですから、個人輸入の場合、処方箋などがなくても購入できる猫の薬もあるのです。

日本の法律では、要指示医薬品に関しては、処方箋等がないと輸入することはできません。万が一処方箋等がなく購入した猫の薬で副作用などが出ても、業者は責任を取ってくれませんし、薬事法に抵触する恐れもあります。十分に注意されてください。

獣医師でも海外で流通している猫の薬に関しては、あまり情報を持っていない事もあります。そのような状態で副作用が起きた場合、十分な対処ができないかもしれません。やはり、通販で猫の薬を購入する前に、獣医師の診断を受けてからにした方が安心ですね。

まとめ

猫の薬は公的保険適応外の為、高額になる場合があります。そんな時、通販で購入すると、おトクに買えることがあるのです。

個人輸入は本来、日本国内では手に入らない猫の薬を手に入れる為のものですから、それをどのように使うかは飼い主さんに委ねられます。でも、日本国内で猫の薬を販売している通販も、安価に手に入れられるところがあります。

安全には注意して、上手に通販を利用すれば、愛猫にもお財布にも優しい、猫の薬の購入をする事ができますね！