1.鳴くことが増える

普段はあまり鳴かない猫が、やたらと鳴くようになった場合、それは「構ってほしい」「そばにいてほしい」というサインかもしれません。
特に、飼い主さんが外出の準備をしているときやほかの部屋に行こうとしたときに鳴く場合は、不安や寂しさを感じている可能性があります。猫によっては、特定の時間帯に鳴くことで飼い主さんの注目を引こうとすることも。
構わないでいると、さらに大きな声で鳴いたり、問題行動に発展することもあるため、相手ができないときも声をかけて安心させてあげましょう。
2.飼い主さんの側にいたがる・ついて回る

猫は本来、単独で過ごす動物ですが、孤独を感じているときには飼い主さんのあとをついて回るようになります。部屋を移動すると一緒についてきたり、常に視界に入る位置で寝転んだりするのは「離れたくない」という気持ちのあらわれと考えられるでしょう。
これは信頼しているからこその行動で、飼い主さんの存在が猫にとっての安心そのものになっている証拠でもあります。そんなときは無理に離さず、声をかけたり軽く撫でてあげるだけでも十分に心の支えになります。
ただし、ベッタリになりすぎると分離不安症の原因になりかねませんので注意しましょう。
3.飼い主さんの邪魔をする

パソコンの作業中に猫がキーボードの上に座って邪魔をしてきた、新聞の上でゴロゴロされて読めなくなったなど、猫に邪魔された経験を持つ飼い主さんは多いと思います。実は、この行動も孤独を感じているサインのひとつなのです。
猫は一見クールに見えますが、信頼している相手とのつながりをとても大切にする動物です。そのため、飼い主さんが長時間パソコンやスマホに集中していると「自分が無視されている」と思い孤独感を強めることがあります。
孤独を感じている猫は、飼い主さんに注目してもらうために必死で邪魔をしてきます。もちろん、猫は邪魔をしているなんてこれっぽっちも思っていません。
もし作業中に猫が割り込んできたら、少し手を休めて声をかける、撫でる、短時間でも遊ぶなど、気持ちを向けてあげてください。「ちゃんと見ているよ」と伝わるだけで、猫の安心感はぐっと高まり、落ち着いてくれるでしょう。
4.執拗にスリスリする

猫がスリスリと体をこすりつけてくるのは、単なる甘えだけでなく自分の匂いをつけて安心したいという心理が隠れています。特に孤独を感じている猫は、飼い主さんの匂いや存在に強い安心を求める傾向があるように思われます。
帰宅した直後にいつもより激しくスリスリしてくる場合や普段より長くくっついて離れないときは、寂しさの反動で甘えが強く出ている可能性があるでしょう。
こうした行動は、猫にとって「あなたは自分の仲間だ」と確認する行為でもあります。過剰に拒否せず、軽く撫でて受け止めてあげましょう。猫が満足すれば、自ら落ち着いて離れていきます。
まとめ

猫は一見クールに見えますが、信頼する相手とのコミュニケーションを大切にしており、孤独を感じると鳴く、ついて回る、邪魔をする、スリスリするといった行動で気持ちを伝えてきます。毎日数分のスキンシップや優しい声かけを習慣にするだけで、猫の安心度は格段にアップします。できるだけ気持ちに応えてあげましょう。
ただし、あまりにもベッタリしていると、飼い主さんへの依存心が強くなり、ひとりで過ごすことに強いストレスを感じるようになります。その結果、分離不安症を引き起こすことがあります。孤独を感じているからと甘やかすのではなく、適度な距離感で接するように心がけましょう。