病気を隠す猫だからこそ『健康診断』で見逃したくない“3つのサイン”

病気を隠す猫だからこそ『健康診断』で見逃したくない“3つのサイン”

猫は不調を隠しがちで、知らない間に病気が進行してしまうこともあります。この記事では、初心者でも簡単に見極められる「気になる3つのサイン」を紹介し、健康診断との連携で愛猫の健康を守る方法を解説します。

普段との違いに気づく“行動・排泄の変化”

健康診断を受ける猫

猫は具合が悪くなっても隠す習性があるため、日々のちょっとした変化こそが重要なサインになります。

体調が落ちると、トイレの回数が増えたり、排便がゆるくなったりすることがあり、これらは尿路疾患や消化器系の問題を示唆しています。さらに、普段よりも食欲が落ちたり増えたり、飲水量が急に変わるようなら、糖尿病や腎疾患などの可能性があります。

変化があればためらわずに獣医師に相談しましょう。

見た目でわかる“体重・毛づや・口まわりの異変”

健康診断を受ける猫

猫のケアで大切なのは、自宅で定期チェックすることです。

AllPets Vets が提唱する6項目チェックリストでは、鼻の状態は清潔でうっすら湿っているか、目は輝きがあり赤みや目ヤニがないか、口腔内は健康な歯とピンク色の歯茎かどうかがポイントとされています 。また、被毛に艶や抜けやフケがないか、皮膚に腫れやしこりがないかも確認しましょう。

高齢になると自己グルーミングが難しくなり、毛がもつれたり艶がなくなったりしますが、それは関節炎や痛みのサインでもあります 。また、体重の増減は内臓のトラブルや代謝異常の第一歩かもしれないため、現状と比較できるよう、体重は定期的に測定しておくと安心です 。

疲れや行動の変化に要注意“認知機能と関節の衰え”

健康診断を受ける猫

年齢を重ねた猫では、老化による関節炎や認知機能の低下が進行している可能性があります。後ろ脚が弱くジャンプしにくくなったり、階段を避けるなど日常行動で疲れや躊躇が見られたら、関節痛の兆候です。実はシニア期の猫の90%以上に関節炎の兆候が見られるとも言われており、獣医師への相談が重要です 。

そのほか、徘徊や夜鳴き、排泄の失敗などは認知症(CDS)のサインで、DISHA(方向感覚の障害、社交性の低下、睡眠覚醒の異常など)という症候が現れます。これらは人間の認知症と同様に治療や環境調整によって進行を遅らせることができます 。

健康診断の活用で安心をプラス

これらのサインに気づいたら、躊躇せずに健康診断を受けましょう。猫は年齢とともに高頻度の診察が望まれ、シニア猫であれば半年に一度、若いうちは年一回が目安になります。

診察では血液や尿の検査、口腔チェックに加え、認知機能や関節の状態、がんや腎臓病など見えない病気の早期発見につながる検査も行われます。日々のサインを獣医師と共有すれば、治療計画もスムーズに立てられ、愛猫の不調を早期にケアすることができます。

まとめ

健康診断を受ける猫

健康診断では、行動・排泄の変化、見た目の異変、行動の衰えに注目しましょう。日常で見つけた変化を獣医師に伝え、検査を活用することで、愛猫の健康とQOLを守り、穏やかな猫との時間を長く続けていくことができます。

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