秋になると表れる『猫の変化』3つ 飼い主が注意すべきポイントとは

秋になると表れる『猫の変化』3つ 飼い主が注意すべきポイントとは

秋は人間にとって過ごしやすい季節ですが、猫にとっては体調や行動が変わりやすい時期です。ちょっとした変化を見逃すと、健康トラブルにつながることもあります。今回は秋に表れやすい猫の変化を解説します。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

1.換毛期によって夏毛から冬毛に変化

猫と抜け毛

秋になると、まず大きな変化として換毛期が訪れます。夏の薄い毛からふわふわの冬毛へと生え変わる時期です。

秋の換毛期は毛の抜け方が激しく、ブラッシングを怠ると毛玉もできやすくなります。毛玉は、吐き戻しや食欲不振、便秘などの原因になることもあります。そのため、定期的にブラッシングを行い、抜け毛を除去することが大切です。

2.体を丸めて眠ることが多くなる

アンモニャイト

気温が下がる秋は、猫も体温を保つために丸くなって寝ることが増えます。おなかを丸めてしっぽを巻きつける姿勢、通称「アンモニャイト」は、猫にとって体温を逃がさない体勢です。

寒がっていることもあるため、暖かい寝床を用意し猫が快適に眠れる環境を整えてあげましょう。日光浴できる場所を用意するのもおすすめです。

また、丸まってばかりで動いたりしない場合は、体調不良のサインであるケースもあります。あまりにも猫の様子がおかしい場合は、動物病院に相談しましょう。

3.飼い主や同居ペットにくっつくことが増える

寄り添う猫

秋になると、猫は大好きな飼い主さんや仲のいい同居ペットに体をくっつけて、体を温めようとする光景が見られることもあります。ぴったりくっつくことで暖をとろうとしているのです。

また、猫がくっつくのは寒さをしのぐだけでなく、安心感や信頼感を示す行動でもあります。もともと猫は警戒心が強く、苦手な相手とは距離をとる動物です。そのため、自分からくっついてきたときは、猫が相手を心から信頼しリラックスしているサインでもあります。

猫がくっついてきたら、優しく撫でてあげましょう。

秋が訪れたら飼い主が注意すべきこと

室内にいる猫

秋は夏との気温差が大きく、昼と夜で寒暖差も激しいため、猫の体調に影響が出やすい季節です。換毛期による毛玉や寒さによる体調不良、食欲や運動量の変化などに注意が必要です。

特に高齢猫や体調が悪い猫は、秋になると体調不良が起こることも少なくありません。秋が訪れたら、猫の体調変化を観察し、温かい寝床を用意することが大切です。食欲が落ちた場合や普段と違う行動が見られた場合は、早めに動物病院に相談しましょう。

まとめ

外にいる猫たち

秋は猫にとって体調や行動に様々な変化が現れる季節です。換毛期で毛が抜けやすくなったり、寒さで体を丸めて眠ったり、甘えん坊になることも増えます。

猫の秋の変化を見逃さないよう日々観察を欠かさず、丁寧なケアを心がけてあげましょう。今回の記事を参考に、猫と快適な秋を過ごしてみてください。

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