「大丈夫だからね」重傷の猫はそれでも飼い主を気遣った
出会い
英国に住むキアンくんは未熟児で生まれ、続発性免疫不全症候群や自閉症、その他いくつかの病気を抱えていました。
11年前キアンくんが4歳の時、家族はそんな彼のために白いふわふわの猫を家族に迎え入れることに。
白猫「シンバ」はその日からキアンくんの守護天使的存在となったのです。
時々呼吸停止に陥るキアンくんでしたが、呼吸が止まるたびにシンバが家族のもとに知らせに走ったり、恐れと不安でパニックに陥ったキアンくんに寄り添い大きく喉を鳴らして落ち着かせたりしました。
キアンくんを落ち着かせられるのはシンバだけだったそうです。
事故
ある日、家族の生活を一変させる出来事が起こります。開いたドアからシンバが外に飛び出してしまったのです。
そのうちに帰ってくるだろうと楽観していたキアンくんのママでしたが、近所の人のメッセージでショックを受けることになります。
メッセージは「シンバが車にはねられた」というものでした。ママが急いで現場に向かうと、そこには路肩に横たわるシンバの姿が。
飼い主に寄り添う重傷のシンバ
急いで動物病院に運んだものの、かなり複雑な手術を要する状態に獣医師は「安楽死させて新しい猫を飼う」ことを勧めました。
このことを聞いてしまったキアンくんは、床に崩れ落ちヒステリックに床を叩きながら「シンバを助けて!」と泣き叫びました。
“友達” のただならぬ様子を察知したシンバは、傷ついた体を引きずりながらキアンくんの顔に頭を擦り付け、大きく喉を鳴らしてキアンを落ち着かせようとしました。
瀕死の状態でありながらもキアンを気遣う姿に涙が出ます。
救いの手
その様子を見ていた看護師さんの1人が、世界的にも優秀な整形外科専門のノース獣医師に相談することを一家にアドバイスしました。
そしてノース医師に相談した結果、シンバが助かるという保証はないものの、すぐさま手術が行われました。
シンバは7週間の入院治療中に数回の骨整復手術に耐え、順調に回復。
今ではご飯ももりもり食べられるようになりました。
クリニックからキアンくんの家までは500キロメートル離れており、車で往復8時間ほどかかりますが、週に数回シンバに会いに出かけました。
「シンバは今僕を必要としているから会いに行かなきゃ」というキアンくん。
回復
入院中一度も人間に不信感を表したり威嚇したりすることもなく、とてもお利口さんだったシンバはすっかり回復し、大好きなキアンくんとのハッピーな暮らしが戻りました。
まとめ
重傷を負っているにも関わらず、自分のことを思い大号泣するキアンくんに寄り添おうとする姿には涙が出ます。必死で「大丈夫だから」と伝えたかったのでしょう。
難しい手術でも諦めずにやってくださったクリニックの方々に本当に感謝です。
- シンバとキアンくんの様子はこちら
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:BazPaws
BazPaws
▼▼ YouTubeチャンネル『BazPaws』はこちら ▼▼
https://www.youtube.com/c/BazPaws/featured
▼▼ 公式Facebookはこちら ▼▼
https://www.facebook.com/BazPaws/