投稿主さんが住んでいるのは、野良猫が多い地域。YouTubeチャンネル「Lumi Towncat」では、そんな外猫たちとの出会いと保護の様子が投稿されています。
この日も、投稿主さんの元に1匹の捨てられた子猫に関する相談が寄せられました。
子猫を守るために多くの人が協力した「命のリレー」の様子を映したこちらの投稿は、YouTubeで178万回以上再生され、約280件のコメントが集まっています!
捨てられた子猫を守るためにみんなで連携!
2020年の10月半ば、ボランティアさんのお手伝いをしていた投稿主さんの元に、TNR(野良猫の去勢・避妊手術の実施活動)・保護猫活動の協力者の方から、「農家のビニールハウスの中に子猫が捨てられている」という相談が寄せられました。
投稿主さんが行ってみると、そこにはまだ生後1ヶ月にも満たないくらいの小さな茶トラの子猫が!
母猫もきょうだい猫もおらず、お腹も空いているからか、子猫は鳴きながら人の後をうろうろとついて歩きます。
幸いなことに、子猫は元気に歩き回っていて、衰弱した様子はありません。
また、おやつやウェットフードのやわらかいご飯をあげると勢いよく食べてくれて、食欲もしっかりあるようです。
ひとまず、この子猫が保護猫ボランティアさんの元に行くまでの2日間は、地元の猫たちに餌やりなどの協力をしてくれている野口さん(仮名)という方のお家で、一時的に預かってもらうことになりました。
人間の温もりを知った子猫
2日後、投稿主さんは子猫を保護猫ボランティアさんの元に連れて行くために、野口さんのお家を訪れました。
野口さんのお家で、ご飯やミルクをもらい、愛情をかけてもらった子猫は、すっかり穏やかな表情になっています。お世話してくれている野口さんにも懐き、抱っこされてもおとなしいままです。
汚れていた鼻の頭も拭いてもらい、可愛い顔つきがよりわかるようになりました。左目が少し涙目ですが、これから連れて行くボランティアさんの元でケアしてもらえるはず。
野口さんは家庭の事情で子猫を飼ってあげることはできませんが、こうして保護猫のための中継地点を作ってくれたことで、子猫は人に甘えることを知り、無邪気な姿も見せてくれています。
子猫は野口さんをお母さんのように思っているようで、トイレを終えるとすぐに野口さんの元へ。まるで、「上手にできたよ!」と報告しているようです。
けれども、ちょっぴり寂しいですが、そろそろお別れの時間です。子猫にとっての「ずっとのお家」を見つけるために、投稿主さんは子猫をキャリーケースに入れて、野口さんのお家を出発しました。
移動中の電車で大暴れ!ボランティアさんの元に到着
子猫を預かってくれるボランティアさんの元まで、電車での移動です。キャリーケースの中には、寒くないようにと野口さんが入れてくれたカイロもあり、防寒対策はばっちり。
子猫は、駅に向かう途中まではおとなしかったのですが…。異変に気付いたのか、大きな声で鳴き始めてしまいました。どうやら、キャリーケースから出してほしくて仕方がないようです。
けれども、電車の中では我慢してもらうしかありません。車内が空いていたのは幸いでしたが、「出たい」アピールを繰り返す子猫。
キャリーケースにカバーをかけてあげると、鳴き疲れと電車の揺れの心地良さもあってか、一旦落ち着く時間もありましたが、経由駅に着くと再び「出たいニャン」攻撃が始まります。
投稿主さんは、お腹が空いたのもあるのかもと、キャリーケースの扉の隙間から、子猫に液状のおやつをあげることにしました。
しかし、これによって思わぬ出来事が!なんと、到着間際で子猫がキャリーケースの中にトイレをしてしまったのです。
到着駅で、ボランティアさんにトイレしたてのホヤホヤな子猫を引き渡すという、ちょっとしたドタバタ劇となりました。
そんな慌ただしい時間もありましたが、ボランティアさんの元にたどり着いた子猫は、ご飯を食べ、おもちゃで遊び、楽しそうに過ごし始めた様子。涙目だった左目も、すっかりキレイになりました!
その後、子猫には無事に里親さんが見つかったそう。多くの人の協力で守られた命が、生涯幸せな日々を送れるよう願ってやみません。
こちらの投稿には、『独りぼっちで頑張って来たんですねぇ~頑張り屋さん偉いぞ!』『切なくなると同時に“生きる”強さと勇気をもらいました。たくさんの愛を受け取って欲しいです』『お騒がせ元気印の女の子!ひとりぼっちから色々な人の力を借りて逞しく優しいレディーになってね』といった、子猫に対する多くの応援の声が寄せられました。
この子猫以外にも、投稿主さんが出会ってきたたくさんの元野良猫・捨て猫たちの記録は、他の投稿からご覧いただけます!外にいる猫たちがどのように保護されているのか、ぜひチェックしてみてくださいね。
子猫ちゃん、投稿主さん、この度はご協力いただき誠にありがとうございました!