ケンカ最弱のおじさん猫を保護するまでの記録…段々と距離を縮めていくその姿に『感動して大泣きした』『素敵なストーリー』

ケンカ最弱のおじさん猫を保護するまでの記録…段々と距離を縮めていくその姿に『感動して大泣きした』『素敵なストーリー』

海の見える古民家で暮らす飼い主さん宅の近所に現れたのは、1匹の白っぽい野良猫。なんだかおじさんっぽい可愛らしさがあるこの猫との出会いは、かけがえのないものとなりました。

YouTubeチャンネル「ネコがくる Life in Atami」には、海の見える古民家で暮らす飼い主さんと猫たちの日常風景が投稿されています。

そのうちの1匹、白猫の「おどやん」は、飼い主さんのお家のアイドルです。しかし、おどやんはケンカの弱い元野良猫で、苦労人でもありました。

おどやんとの出会いの日々を映したこちらの投稿は、YouTubeで36万回以上再生され、380件を超えるコメントが寄せられています。

近所に現れた白っぽい野良猫

東京で暮らしていたナナさんとボブさんご夫婦は、熱海の海が見える築約50年のアパート付き古民家に引っ越しました。2021年1月のこと、DIYをしながら暮らす日々の中、近所にいた白っぽいオッドアイの野良猫と出会います。

次第に自宅の敷地内でも度々くつろぐ姿を見るようになり、ボブさんはおじさんっぽいこの白猫を「おどやん」と呼び始めました。

ところが、夏真っ盛りの8月におどやんがいつもいる場所を見に行くと、そこにはなんだかボロボロでうずくまるおどやんが・・・。

元気がないおどやんを発見

元気がないおどやんを発見

この時のナナさんの頭には、先天的に直射日光に弱く、聴覚の異常を抱えることも多いオッドアイの白猫が野良で生きていけるのかという心配が浮かび、おどやんを保護することを考え始めます。

けれども、家には東京から一緒にやって来た先住猫2匹がいて、ご夫婦は共働きです。野良猫として長く暮らしてきたおどやんをお家に迎え入れることはできるのか、しばらく葛藤の日々を過ごすことになりました。

その間、アパート棟の庭先におどやんがくつろげるスペースを作ってあげると、警戒心はありながらも気に入ってくれたようです。

専用スペースでくつろぐおどやん

専用スペースでくつろぐおどやん

ご飯やお水をあげながら距離を縮めていた9月のある日、DIY作業をしていたボブさんのいる部屋に、なんとなく中に入りたそうな様子でおどやんがやって来ました。

試しに窓を開けると、自然に室内へと入り、緊張した様子もなく工事中の部屋で過ごし始めます。

野良猫のおどやんがすんなりとお部屋に

野良猫のおどやんがすんなりとお部屋に

おじさん猫と距離を縮める日々

ナナさんとボブさんは、使っていない和室にシートを敷き詰め、おどやんの専用スペースにしました。

外に出たがることが多い一方で、室内で過ごす時間も増えてきたおどやんを見ながら、「帰る場所がないのかな?」「どこで過ごすことが幸せなのか」と、おどやんの保護に悩むナナさんは考え続けます。

外を眺めるおどやんの幸せの場所は?

外を眺めるおどやんの幸せの場所は?

当初は、野良猫らしい気質も見せていたため、おどやんとは軍手越しでしか触れ合えませんでした。

しかし、そんな仕草や行動にもめげず、人馴れをするうちに、10月には素手で触ることができるようになります。

軍手越しに触れ合う日々が変化

軍手越しに触れ合う日々が変化

そして、朝晩が冷え込むようになってきた11月のある日、お家に来ていたおどやんが、思わぬ行動を見せてくれました。

戸締まりをしようと見回りに来たナナさんの膝の上に、おどやんが急に座り込んできたのです!

寒さ故か、「温もりを感じたかったのかも」と思ったナナさんとボブさんでしたが、急に距離を縮めてきたおどやんは、膝の上ですっかりくつろいだ表情をしています。

ナナさんの膝の上を占領してくつろぐ

ナナさんの膝の上を占領してくつろぐ

おどやんの「一緒にいたい」という思いを感じ取ったナナさんとボブさんは、近々お家に迎え入れることを決意しました。

しかし、昼間も一緒に過ごす時間が長くなってきてまもなく、おどやんが近所のボス猫と睨み合い、ケンカをする姿を目撃します。そこには、あたりに散らばる大量の白い毛と、ボロ負けするおどやんがいました。

和室に帰ってきたおどやんは傷だらけでしたが、静かに我慢しています。

痛い思いを堪えながら甘えるおどやん

痛い思いを堪えながら甘えるおどやん

ナナさんとボブさんは、おどやんを急きょ保護することに決め、家族として迎え入れました。

家族になった可愛いおじさん猫の今

おどやんは、よく食べ、よく寝て、病院通いの日々もとてもおりこうに頑張ってくれました。

猫エイズ陽性だったため、先住猫の2匹とは別室で暮らすことになったものの、穏やかな新生活の始まりです。

幸いおどやんの聴力には問題がなく、体を洗ってみると「こんなに綺麗な子だったんだ」とナナさんが驚くほど、真っ白で美猫のおどやんが姿を現しました。

おどやんはとても綺麗な猫でした

おどやんはとても綺麗な猫でした

保護当時、推定年齢は5~6歳。ケンカが弱く、苦労人だった可愛いおじさん猫は、ナナさんとボブさんに愛されてお家のアイドルに!

おやつを無邪気におねだりしたり、ナナさんの体の上で寝そべったり・・・。「これまでどうやって生きてきたの?」と不思議になるほど、家猫としての生活を謳歌しています。

ナナさんの体の上でくつろぐおどやん

ナナさんの体の上でくつろぐおどやん

ボブさんに抱っこされたおどやんの顔はとても穏やかで、野良猫時代の張りつめた表情はどこにもありません。

居心地の良い家で、おどやんはこれからもたくさんの幸せを感じてくれることでしょう!

抱っこされて安心しきった表情

抱っこされて安心しきった表情

こちらの投稿には、『優しい家族に巡り合えて、よかったねと思います。長生きしてね』『世の中全て、こうであってほしいと願わずにはいられません。ナナさん、ボブさんを選んだおどやんと素敵なご夫婦に幸あれ!』などのたくさんの祝福の声が寄せられました。

ナナさんとボブさんが暮らす海の見える古民家にやって来た猫たちとの出会いは、他の投稿からもご覧いただけます。美しい風景と一緒に、ぜひチェックしてみてくださいね。

おどやん、ナナさん、ボブさん、この度はご協力いただき誠にありがとうございました!


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