YouTubeに投稿されたのは、保護主さんの元へやって来て2日目の5匹の子猫たちの様子です。警戒心や緊張が解けず、保護主さんに威嚇していた子猫たちでしたが、ミルクを見た瞬間に意外な反応を見せました。
この投稿は187万回以上再生され、約400件ものコメントが寄せられています。子猫たちとミルクへの欲求を巡る可愛い攻防戦をご覧ください!
威嚇していた子猫がミルクを見たら可愛い変化が!
投稿動画の主役は、人家の近くで生まれたところ捨てられてしまい、緊急保護されて保護主さんの元へやって来た5匹の子猫たち。
後に「あんこ」ちゃん、「マメ」くん、「ダイ」くん、「フク」ちゃん、「オモチ」ちゃんという、「美味しく甘々に成長してね」の思いを込めて名前がつけられました。
保護主さんのお家へやって来てまだ2日目のため、新しい場所や見慣れぬ保護主さんへの緊張や不安から、仮のお部屋となっているダンボール箱を開けると、小さな体でめいっぱい「シャー」と威嚇します。
目が合うとひっきりなしに威嚇しつつも、子猫同士で体を寄せ合って縮こまっている様子からは、まだまだ「怖い」「どうしよう…」と戸惑っているのがわかります。
保護主さんはそんな子猫たちの気持ちを理解しつつ、お世話を開始。今から始めるのは、子猫たちのミルク(ご飯)のお世話です。
子猫たちの中には栄養不良の子もおり、ミルクをしっかり飲んでくれるかどうかが今後の体調を左右します。しかし、人を警戒している子猫たちは幼いとは言っても、うっかり手を出せばお世話をする側がケガをしてしまう威力も持っています。
そこで、保護主さんはまず、おいしいミルクが入った哺乳瓶を見せて、子猫たちに「ご飯だよー」と合図をしてみました。すると…。
哺乳瓶を見つけた途端に、子猫たちの目線は一気に哺乳瓶にくぎ付け!
実はこの5匹の子猫たち、すでに前日からこの哺乳瓶を通じてご飯をもらっているため、哺乳瓶にはおいしいミルクがあることもわかっているのです。そして子猫たちはお腹もペコペコ。
先ほどまで「シャー」と怒って、緊張した表情を浮かべていた子猫たちが、ミルクに誘惑されて怒る意思が揺らいでいるようです。
威嚇したり、警戒したりすることに集中していた子猫たちでしたが、空腹には負けてしまいます。
どんどんとミルクの誘惑につられて、哺乳瓶を目指して突進したり、子猫同士で体をくっつけ合っていたお団子状態を解除して動いてみたりと、なんだかそわそわとし始めました。
中には、ダンボール箱の壁をよじ登って、「ミルクが欲しい」とアピールしに来る子まで!積極的なその様子に保護主さんは指で優しく頭をなでますが、ミルクへの勢いがあったとは言え、まだドキドキはしてしまうようです。
みんなの飲む意欲を確認して、保護主さんは子猫たちを順番にダンボール箱から出し、ミルクを飲んでもらうことにしました。
まず初めに飲んでもらったのは、「あんこ」ちゃん。5匹のきょうだい猫の中では、保護主さんが隊長格としている子です。
お怒り度合いが強めなため、保護主さん宅にやって来た強気な子に名づけられるアングリー「アンコ(あんこのように甘々になりますように)」の名を世襲しました。
回を重ねるごとに哺乳瓶からミルクを飲むのも上手になり、順調に飲んでくれています。
飲み終わってから丁寧に口周りを拭き、背中をさすってゲップをさせようとすると、すかさず「シャー」!ミルクはご機嫌で飲んだものの、その後のお世話で触られるのはまだ認めてくれないようです。
ミルクを飲んだ後には、近くにきょうだい猫たちの姿や、寝床がないことに気づき、キョロキョロとしています。
その様子を見て、保護主さんはあんこちゃんを箱に戻し、次の子のお世話へ。
続いてミルクを飲んだ「マメ」くんは、ミルクに真っ先につられていた、最も体が小さな男の子です。飲みっぷりは順調で、お腹が満たされて気持ちが和らいだのか、威嚇はしませんでした。
そして、次の「フク」ちゃんも勢いよくミルクを飲みます。しかし、ミルクを飲み終わった後は少しムスッとした表情で、逃げる隙を伺っているようです。
威嚇が頻繁すぎて仮で「シャー子」と呼ばれていたのも納得のフクちゃんは、食後の「シャー」も忘れずに行います。
白黒のハチワレ模様を持つきょうだい猫の中で唯一、キジ白模様の「オモチ」ちゃんは、他の子たちに比べると気持ちに少し余裕がありそう。食後の威嚇もなく終わりました。
最後にミルクを飲んだのは、最も体が大きい男の子の「ダイ」くん。食前から「シャー」をしっかりと行いつつも、ミルクをグイグイと最後まで飲んでくれました。
まだ子猫たちの気持ちはほぐれ切ってはいないものの、しっかりミルクを飲んでくれて、保護主さんは一安心です。そして、翌日にはある変化が現れました。
ダンボール箱を開けてみると、前日はみんなで体をくっつけ合ってお団子状態で緊張していた子猫たちが、箱の隅っこに逃げたりもせずに過ごしていました。
オモチちゃん以外はまだ「シャー」という威嚇をしてはいますが、保護主さんが顔を指でなでてみても、昨日よりも不安そうな顔や逃げたそうな素振りはなさそうです。
むしろ、ダンボール箱から積極的に出ようとするなど、「環境に慣れてきたサイン」も見られたため、保護主さんは今の箱よりも広めのペット用簡易テント(ソフトサークル)に移動させてあげることにしました。
きょうだい5匹そろって広い場所に移り、ふわふわの毛布も敷いてもらったものの、隠れる場所がないと気づくと探索する子猫たちは落ち着かなさそうな様子を見せています。
そこで、みんなでくつろげるスペースとなるよう、保護主さんは簡易テントの中に小さな箱を入れてあげました。
箱の中では、きょうだいで体をくっつけ合いながらうとうと…。あんこちゃんが門番となって、箱の奥にいるきょうだい猫たちを守っています。
しかし、そんなあんこちゃんにも睡魔が襲います。小さな物音に敏感に反応して警戒しつつ、なんとか目を開けていようと頑張りますが、さすがに眠気には勝てません。
あんこちゃんが先頭に立って威嚇してしまうのも、自分やきょうだいを守るため。
保護主さんは、あんこちゃんが門番をせずに、きょうだい猫たちと一緒にくっつき合ってのんびりしても大丈夫だと早く思ってほしいなと願います。
物音やカメラに対してつい頑張ってしまうあんこちゃんを見て、最後は簡易テントに布をかぶせてゆっくり休める環境にしてあげる保護主さん。捨てられて屋外にいた5匹の子猫たちは、ミルクをたっぷり飲んで、安心して休める寝床をやっと手に入れ始めたのでした。
ミルクを巡る子猫たちの反応や行動には、『シャーって言いながら近寄ってくるの可愛すぎる』『ミルクを見せただけで、態度が180度かわる。かわええやつらだ!』といったコメントのほか、『ミルクも飲めてシャーする元気もあって良かった』といった子猫たちの健康状態に安心する声も寄せられました。
子猫たちそれぞれに合わせて、飲ませ方やなで方を変えている保護主さんの手にも、優しさがあふれています。
5匹の子猫たちのその後や、保護主さんがこれまで守ってきた猫たちの様子は、他の投稿でもご覧いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。
あんこちゃん、マメくん、ダイくん、フクちゃん、オモチちゃん、保護主さん、この度はご協力いただき誠にありがとうございました!