「ここの家の子になります」
庭にいた野良猫
モントリオールに住む女性が、自宅の庭に野良猫がいるのを発見しました。近づくとスッと逃げて、人間と距離をとるかのように遠巻きに見ているだけでした。
その後はしばらく見かけませんでしたが、数ヵ月後にひょっこりと戻ってきたのです。
女性は、玄関先に座っている野良猫を見つけた時に「あの時の子だ！」とすぐにわかりました。少し成長して戻ってきたようです♪
とても空腹な猫に、女性は毎日食べ物を与えることにしました。そうするうちに女性を信頼した猫は、触らせてくれるまでに。
獣医の診察で病気発覚
このまま路上生活をさせるわけにはいかないと考えた女性は、まず獣医に連れて行くことにしました。
猫は、診察室に入っても逃げたり暴れたりせずにとてもお利口さん。
猫は約1歳で男の子、汚れて固まった被毛を剃るなどの適切な処置がなされました。
しかし、検査の結果 “猫エイズウィルス” に感染していることがわかりました。
この感染症は根本的な治療法はないものの、発症しなければ天寿をまっとうする子もたくさんいます。この子も長生きできますようにと願います。
被毛を剃ってもらってスッキリしたのか、大きな音の “ゴロゴロ” で嬉しさを表現してくれました。
一時預かり
「ディキンズ」と名付けられた猫は、数週間の入院生活を終えて一時預かりの里親さんの元で生活することになりました。
ディキンズは、新しい環境で快適な空間や人間からの愛情を知り、とても人懐こい性格の猫へと変わっていきました。
「家猫になることに決めますにゃ！」
里親募集
そして、いよいよ里親募集に参加できるまでに身も心も回復したディキンズ。
永遠の家族に名乗りをあげてくれたのは、路上生活するディキンズに手を差し伸べてくれたあの女性でした。
ディキンズは、家族全員からテディベアのように可愛がられる、もふもふの家猫となりハッピーな生活を送っています。
まとめ
ディキンズが、この女性を選んでやってきたかのようなお話です。動物には何かを感じ取る “野生の感” 的な特別な能力がありそうですね。
何はともあれ、過酷な路上生活から快適で安全な生活を送れるようになった猫が1匹増えてよかったです。
- ディキンズのハッピーエンドストーリーはこちら
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