【みんなの保護猫物語〜ぴんちゃんのお話〜】
家のそばから子猫の鳴き声
画像提供:@pinpinpin_1001
飼い主さんがぴんちゃんを保護した日は、10月1日、お子さんたちの運動会の日だったそう。
「私と旦那がお昼頃、帰ってきて「あれ?子猫の鳴き声がするなーここに引っ越してきて、(5月に引っ越してきました)初めて聞いたなー。お母さんを呼んでいるんだろう」って思って、その時はそのままでした」と、いったんはその場を離れたといいます。
その後、「3時頃に子供たちが帰ってきて、「子猫の声がする!」って騒いでいたので、外に出て確認すると、うちの前の空き家の中から鳴き声がしました」と、どうやら子猫ちゃんはすぐそばにいたのだとか。
飼い主さんは、「他人の家なので、どうする事もできないよって子供たちに伝えて、様子を見守っていました」と、しばらく様子を見ることにしたそう。
ところが、「夕方になってもずっとニャーニャー言っていて、旦那も私も気になって、その家の持ち主のお宅を訪ねてみたけど留守だったのでどうする事もできず……夜になってもニャーニャー言っていました」と、なす術もなく、どうしたものかと考えあぐねていたという飼い主さん。
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しばらくすると、事態は急展開を迎えます。
飼い主さんによると、「声が近くなってきて、旦那に「家の横にいるかも!」って言って、慌てて外に出ると、そこに子猫の姿がありました。痩せていて、目ヤニと鼻水がすごく、猫風邪を引いているなとすぐわかりました」と、ようやく子猫ちゃんの姿を確認できたのだとか。
そして、「ニャーと言いながら近くに寄ってきて、母猫の気配もなかったので、すぐに保護しました」と、お家に迎えることにしたそう。
ママ猫を探して夜鳴き、献身的なサポートで嬉しい変化
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保護した当時、ぴんちゃんは、「甘えるように近くに寄ってきました。本当に野良猫なのかな?と思うほどでした。でも、母猫を探していたのでしょうか、3日間ぐらい、夜中もニャーニャー言っていました」と、しばらく落ち着かない様子だったといいます。
また、「保護した日は、何も食べてくれませんでしたが、次の日の朝病院に連れて行くと、栄養たっぷりの猫缶に食い付いていて、とても安心しました」と、少しずつ、食欲が戻ってきたのだとか。
「それからは、食欲も出てきて、お薬の効果もあり、みるみる顔もキレイになって、美猫ちゃんになりました」と、ぴんちゃんはみるみる元気になっていったようです。
その後、ぴんちゃんは、「途中で下痢もあったりと、心配はたくさんありましたが、すごく元気いっぱいのお転婆娘になってくれて安心しました!」と、すっかり飼い主さんご家族の一員になったそう。
天真爛漫なぴんちゃん、“夜の名物行事”とは?
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ぴんちゃんの性格について、飼い主さんは、「寂しがりやで、、好奇心旺盛で、人が好きな猫です。でも、ナデナデされたりするのは嫌いで、遊んでもらうのが大好きです!」と、教えてくれました。
また、「眠い時と、寒い時は、スッと膝の上に来たり、そんな時だけ甘えんぼになります。遊びたい時は家中を走り回ってます!」と、優しい飼い主さんご家族に囲まれて、ぴんちゃんはのびのび、すくすくと成長しているようです♡
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ぴんちゃんとの新しい生活がスタートした飼い主さんご家族。ぴんちゃんとの思い出をうかがうと、ちょっとユニークなエピソードを教えてくれました!
「夜、旦那と長男が先に寝るのですが、ぴんは寝ている2人の足を噛んだり、顔に飛び乗ったり、それで2人の叫び声が聞こえてくるんですよ(笑)」と、いたずらっ子ぶりを発揮しているというぴんちゃん。
飼い主さん曰く、「ぴんは、“にゃに?”みたいな顔してるし、もうそれがおもしろくて……うちの夜の名物になってます(笑)」と、微笑ましい日常の一コマを教えてくれました。
正式にお迎えするきっかけは、“長女ちゃんの努力”
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ぴんちゃんについて、「私たち家族にとって、もうぴんは、なくてはならない存在です。私自身、猫ちゃんとの生活は初めてで、毎日驚くことばかりですが、楽しくて仕方ないです」と語る飼い主さん。
実は、ぴんちゃんをお家に迎えるまでには“課題”があったといいます。
「初めは、うちで飼ってあげられないと思っていたので、保護してくれる場所を探していました。同居家族の中に動物が苦手で、特に、猫ちゃんが苦手な人がいるので……」と、保護当時の状況を振り返る飼い主さん。
はじめのうちは、「風邪が治って、保護先が決まるまで」という条件で、車庫の中でぴんちゃんのお世話をしていたそう。
「その人の気持ちを変えたのが、長女でした」と、飼い主さんは明かしています。
「朝も苦手で、勉強も嫌い。学校に行きたくない!って癇癪を起こすこともあった」という長女ちゃん。
ところが、ぴんちゃんを保護してからは、「毎朝6時に起きてご飯をあげ、勉強もちゃんとしてから、ぴんとの時間を作り、家のお手伝いも率先してやってくれて…まるで別人みたいになったんです(笑)」と、大きな変化が現れたそう。
その後、「長女の変わりようをみて、自分のことも頑張って、猫のお世話もちゃんとするなら飼ってもいいと言ってくれて、今のぴんとの生活があります」と、長女ちゃんの努力が実を結んだそうです。
「ぴんが長女を導いてくれたのかもしれません。感謝しかないですね」と、長女ちゃんとぴんちゃんの強い絆が育まれた出来事でもあったそう。
「猫と暮らすこと」は、たくさんの幸せに包まれること
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猫と暮らすことについて、「私は動物が大好きですが、同居家族が動物苦手なので、猫と暮らす事はないだろうって思ってました。今、猫と暮らして思うことは、毎日が幸せです」と語る飼い主さん。
猫ちゃんは、「ただ、そこにいてくれているだけでも、本当に幸せだなって思えます」と、かけがえのない存在になっているようです。
ただし、「噛まれて手が傷だらけにもなります。ちょっと様子がおかしいと病院にも連れて行かないといけません。遠出もできないし、大変な事はたくさんあります」と、猫ちゃんとの生活ならではの苦労もあると明かす飼い主さん。
「でも、それ以上に面白いことをして笑わせてもらったり、可愛い仕草や寝顔だったり、たくさんの幸せをもらってます。一緒に暮らすと、猫ってほんと可愛い!って気持ちが強くなります!」と、力強く語ってくれました。
ぴんちゃん、飼い主さん、素敵なエピソードをシェアしてくださり、本当にありがとうございました!
※この記事は、取材協力者さまのご了承をいただいたうえで制作しています
取材・文/m_sato
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