庭先に突然現れた親子猫……結ばれた強い家族愛に胸アツ♡

庭先に突然現れた親子猫……結ばれた強い家族愛に胸アツ♡

最近では、外で暮らしていた猫を保護し、家族に迎える人も増えてきました。飼い主さんと保護猫ちゃん、どのように出会って、どんなふうに共同生活を築き上げているのでしょうか?飼い主さんのリアルな声をお届けします!

【みんなの保護猫物語〜ごまちゃんと大福ちゃんのお話〜】

子猫を連れて現れた、痩せ細った母猫

身を寄せるごまちゃんと大福ちゃん

画像提供:@ZHuaying

母猫・ごまちゃんと子猫・大福ちゃんとの出会いは、「2017年の6月、マンションの庭先に子猫3匹を連れた灰色のやせ細った猫が現れました」と、突然のことだったと明かす飼い主さん。

「子猫は生後2ヶ月程度、母猫は 1才くらいでした。母猫は怯えながらも、ご飯を欲しがり人の足元をウロウロしてました。この辺りは車通りも激しく、少し前には車に轢かれた子猫の亡骸を見かけました」と、猫たちを取り巻く危険を考えると、一刻を争う状況だったそう。

飼い主さんは、「早く保護してあげなきゃ!と思い、慣れてもらうためにご飯と水をあげ始めました。真夏が近づき始めて、乳離れしそうだったので、早めに保護しようと夫と捕獲作戦を決行」と、いよいよ保護に向けて行動を起こしたのだとか。

「7月16日の朝、段ボールにご飯を入れて入り口を開け、地味に猫たちが入るのを物陰で待ちました。まずは子猫2匹を捕獲。そのあと母猫ともう1匹の子猫も捕獲できました」と、保護の経緯について明かしています。

猫たちの幸せのために、夫婦で実践したこと

ご飯を食べる猫たち

画像提供:@ZHuaying

保護してから、飼い主さんは、「私の実家も保護猫を飼っており、手順はわかっていたので、まずはケガや病気を調べるために動物病院へ連れて行きました。保護猫の去勢・避妊手術に積極的な動物病院だったので破格の手術代で引き受けてくれました」と、速やかに対応することができたよう。

一方で、「保護前に一番不安だったのは、計4匹の里親が見つかるのかということ。しかも、私の家はペット不可のマンションでした。保護した後どうするかを夫と事前にしっかり話し合いました」と、それぞれの猫たちが幸せをつかめるように検討を重ねた飼い主さん。

その結果、「動物保護団体に子猫2匹を受け入れてもらえることになり、母猫と1匹の子猫は我が家で迎えることに。捕獲決行までの1週間でペット可の物件を見つけ契約し、引っ越しを済ませました」と、事態は一気に良い方向へと進んだようです。

猫に合わせて、試行錯誤する共同生活

押し入れにこもる猫たち

画像提供:@ZHuaying

お家に来た当初のごまちゃんと大福ちゃんについて、「保護してからしばらくは、2匹とも押し入れの中にこもって一向に出てこず、1日のほとんどを押し入れで過ごしていました」と、環境の変化に戸惑っている様子だったそう。

少しでも早くお家になれてもらうために、飼い主さんは、「押し入れから出てきてもらうために、毎日、同じ時間にちゃおちゅーるをあげ、おもちゃで遊ぶ時間を作りました」と、生活に一定の習慣を取り入れるなど、工夫を重ねたようです。

さらに、「粗相もなかなかなおらず、時には通勤バッグの中、靴の中、観葉植物の中やクッション、ベッド…毎日根気強く少しずつ躾をしました」と、時間をかけて接するよう心がけたのだそう。

お仕事にも貢献!育まれた愛猫との絆

授業に参加する大福ちゃん

画像提供:@ZHuaying

ごまちゃんの性格について、「とにかく1人が好きでしたが、実は2年ほど前に、何がきっかけか、ものすごく人懐っこくなり、喉を鳴らしていつでもそばにいます。まさかこんなに人懐っこくなるとは思ってもいなかったので、こちらの愛情が通じたのかなとうれしい気持ちです」と、語る飼い主さん。

また、「大福は、とにかくおしゃべりが大好きです。名前を呼ぶと、どこにいても走って来て、思いっきり返事をしてくれます。天気予報士さんが持ってる棒が大好きで、いつも同じ時間にテレビの前を陣取ってます」と、それぞれに愛らしいごまちゃん、大福ちゃんにメロメロの様子。

そんなごまちゃん、大福ちゃん、ちょっと面白いエピソードがあるそう。

「私は学校や企業などで講師をしているのですが、コロナ禍で約2年オンライン授業が続いたんです。パソコンに集中している私の興味を引きたいのか、2匹ともパソコンの前を陣取り、オンライン授業全面参加してました。学生からは「猫もっと見せて!」とリクエストがあったり。入学してからまだ一度もリアルに会ったことがない学生もいたので、猫きっかけに話が弾んだので、大感謝です」と、飼い主さんのお仕事にも貢献しているそうですよ♡

猫も人間も同じ、強い絆で結ばれた家族愛

抱っこされるごまちゃん

画像提供:@ZHuaying

“猫との暮らし”についてうかがうと、「猫って犬と比べられることが多いと思います。猫はそっけない、呼んでも来ないなど言われてますが、そんなことありません!ちゃんと時間も覚えていて、遊ぶ時間、おやつの時間、帰る時間にはスタンバイしてます」と、猫もまた人に歩み寄りながら暮らしていると感じられるそう。

さらに、「夫婦喧嘩してもそれは変わらないので、どんなときもこのサイクルは崩しません。猫経由で話をしたりするうちに仲直りしていたり。私たち夫婦は子どもがいないのですが、4人家族の感覚で生活しています。人も動物も関係なく愛情が生まれることを実感しています」と、語る飼い主さん。

ごまちゃんと大福ちゃんは、飼い主さんにとって、「家族の一言に尽きます。ごまと大福がいるから仕事を頑張れますし、早く帰ってあげよう、休みの日はいつもより多く遊んであげようと思えます。こっちが疲れていても、関係なく近寄ってきて、喉をゴロゴロ鳴らすので、構わずにはいられません。私たち家族の中心的存在で、癒しそのものです」と、語ってくれました。

ごまちゃん、大福ちゃん、飼い主さん、素敵なエピソードをシェアしてくださり、本当にありがとうございました!

※こちらの記事は、取材対象者の許諾を得て掲載しています

取材・文/サトウミジー

ごまちゃんと大福ちゃんをチェック♪

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