【みんなの保護猫物語〜ハチちゃんのお話〜】
鳴き叫ぶ母猫、倒れた子猫を発見
画像提供:@Haaachi0
飼い主さんによると、ハチちゃんは当初、母猫や兄妹猫たちと行動を共にしてたいたそうです。しばらく見守っていたところ、ある日、母猫のただならぬ様子を目にしたのだとか。
当時の状況について、「母猫が執拗に鳴いていて、探し回ると子猫が倒れていました。具合が悪いのだとわかったので、保護しました」と語る、飼い主さん。気づくと、母猫や兄妹猫の姿は無かったといいます。
ハチちゃんは、推定生後2ヶ月。保護してから、下半身麻痺であることがわかったそう。
下半身麻痺の子猫、命を預かる“覚悟”
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ハチちゃんへ届いた応援の数々について、こちらの記事 「安楽死を提案された子猫が2歳に!下半身麻痺の猫さんに応援の声続々」 で、ご紹介させていだきました。
幼少期から犬や猫をはじめ、常に動物がいる環境で育ってきたという飼い主さん。「小さな頃から、特に猫ちゃんが大好きでした」と、明かしています。
そんな猫ちゃん好きの飼い主さん。ハチちゃんを保護して、最初にした“準備”は、「まず、覚悟です」と、言い切っています。
「下半身麻痺である事実を知った時は、本当に驚いて、この子の一生を私が見れるのかな……と正直、不安になりました」と、命を預かる重みについて葛藤したそう。
飼い主さんは、「とにかく、命をまず助けること」に、必死になる日々を送っていく中で、「下半身麻痺であることは、私にとって特別なことではなくなっていました」と、ハチちゃんへの愛情が大きくなるにつれて戸惑いが薄れていったようです。
排泄ケアに試行錯誤、子猫が見せた“奇跡”
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ハチちゃんをお迎えしてから、大変だったことは、「圧迫排泄をしなくてはいけないこと」だったそう。「毎日必ず、私の手で排尿をさせないと命に関わるので、うまくいかないと、とても落ち込んだり、不安になったりしました」と、明かしています。
ハチちゃんのケアに試行錯誤した飼い主さんですが、予想外のうれしいできごとも。「(ハチちゃんが)自分で歩いて移動することさえ困難だと思っていたので、前足だけで歩く姿を見てとても驚き、戸惑いながらも一生懸命歩くハチを見て、涙が止まりませんでした」と、ハチちゃんの力強い生命力を目の当たりにすることもあったようです。
きっと、飼い主さんの献身的なケアに、ハチちゃんもまた応えてくれたのではないでしょうか。
ハチちゃんの“甘えん坊隠し”に胸キュン♡
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ハチちゃんの性格について、飼い主さんは、「とっても甘えん坊ですが、それを隠してる感じがたまらなく可愛いです。あと、鳴き声がとっても可愛いです」と、溢れる“ハチちゃん愛”を語ってくれました。
そんなハチちゃんとの暮らしの中で、飼い主さんには印象に残っているエピソードがあるそう。保護当日は、とても怖がっていたハチちゃんですが、2日目には飼い主さんがそばにいないと鳴くように。
ただ、一度も喉をゴロゴロ鳴らすことがなかったため、不思議に思って、ネットで調べたことがあったのだとか。喉を鳴らさない猫もいると知った飼い主さんは、「ハチもそうなのかと思っていた」そう。
その後、ハチちゃんは、「とても厳しい手術を乗り越え退院してきた日に、初めて喉をゴロゴロと鳴らしてくれた」といいます。
飼い主さんのもとへ戻ってくることができて、ほっとしたのかもしれませんね。
いつか来る別れの日、愛猫との毎日を大切に
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“猫との暮らし”について、「私は、実家でも猫を飼っていたと言いましたが、最近20年一緒にいた子が亡くなりました。最後は、強制給餌や家での点滴が必要で、必死でしたが、本当に色んなことを教えてくれました」と、振り返る飼い主さん。
「命あるものと暮らすと、必ず訪れる別れ。ハチは、今は若くて元気ですが、いつ何があるかわからないので、一日一日を大事に、少しの変化でも気づけるようにしたいと思います」と、語っています。
さらに、「ハチ無しでは、もう生きていけません。いつもそばにいてくれて、ありがとうと思います。ハチがいるから頑張れます」と、答えてくれました。ハチちゃんは、飼い主さんにとってかけがえのない存在になっているようです。
ハチちゃん、飼い主さん、素敵なエピソードをシェアしてくださり、本当にありがとうございました!
※この記事は、取材協力者さまのご了承をいただいたうえで制作しています
(取材・文/サトウミジー)
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