ハウスデビューまでの過酷な日々
怪我?痛々しい姿の猫
今年の3月に、NPOくすのきさんに一本のレスキュー依頼の連絡がありました。熱海市郊外で首に怪我をした猫がいるとのことで駆けつけると、そこには耳の下の皮膚が剝けた痛々しい姿の猫が…。
保護したところ、この状態でも幸いなことに食欲はあります。これはきっと元気になれる!すぐにでも治療を開始してあげなくては…。
膿が爆発!治療と人馴れ練習開始
さっそく通院し獣医さんに診察して頂いたところ、何らかの原因で傷ついたところが化膿し、その溜まっていた膿が爆発したのではないかということがわかりました。
お外で生きる猫の環境が過酷であることを改めて感じます。時間がかかっても抗生物質と自己回復力で治ってほしいところです。
いろいろ診察して頂いた結果、歯茎の一部が壊死していたことも判明した猫。戻ってくるとケージの中でしょんぼり。
さあ怪我を治して人馴れ頑張ろう!この日からお世話係さんとの触れ合いが始まりました。
タッチを許してくれるまでに
お外生活で人間が怖い猫。最初は「ウー!シャー!」のお怒りモード。ケージの中のご飯とお水を自分でこぼしてしまったのに、お世話係さんに八つ当たりしていました。
お世話係さんが気長に愛情を持ってお世話してくださったおかげで、猫は少しずつ心を開き始め、1ヵ月を経過する頃にはおやつなしでタッチを許してくれるようになりました。
その後、首の傷は1回開くものの…縫い直し後はしっかりとくっついて経過良好です。
ハウスデビューで幸せへの第一歩
この状態ならばと、ついに新しいご縁探しの第一歩であるハウスデビューの日を迎えました。
初日は誰かに喧嘩を売ることもなく売られることもなく、1人静かに鎮座。でもケージで独りぼっち生活が余程寂しかったのでしょうか…すぐに小さい猫達が寝ている隙間に割り込み、一緒にまったり過ごしてしまうというお茶目行動に出ました。
これから人や猫にもたくさん慣れて幸せを掴めますように。
まとめ
お外の猫達は、ちょっとした怪我や猫同士の喧嘩で負った傷に、ばい菌が入り悪化するような過酷な環境下で頑張って生きています。保護された猫もあのままお外暮らしが続けば致命傷になりかねませんでした。
その後…傷も治り、お世話係さんにも心を開き、ハウスデビューの日を迎えられて本当によかったですね。ご縁探しの第一歩を踏み出した猫に幸あれ!
暖かいおうちと優しいご家族の元で幸せに暮らせる日を夢見て、良縁が繋がることをお祈りしております。
※こちらの記事は情報掲載元の団体より許可を得て掲載しております。
団体名:NPOくすのき
NPOくすのき
▼▼ 公式ホームページはこちら ▼▼
https://npo-kusunoki.life/
▼▼ 公式ツイッターはこちら ▼▼
https://twitter.com/atami_kusunoki
NPOくすのきさんでは譲渡型ねこハウス「Temple Cat」を運営されています。お時間が許す限りゆったりと猫さんと触れ合いご縁探ししてみませんか?
譲渡会では緊張気味の猫さん達もここでは伸び伸びとした姿でお出迎えしてくれます。