取り残された猫は2匹!
オンライン反省会
キャリーケースの中で鳴く猫は、南カリフォルニアでハリケーンにより発生した洪水から脱出できず、家に取り残されてしまいました。
そんなときに動物愛護団体The Humane Society of the Uniced States のレスキューチームが発見し、救助。
水に完全に覆われてしまった地域で活動にあたったチームのメンバーが、オンライン会議でその時の様子を振り返ります。
「(取り残された動物の捜索に向かう小型ボートが揺れて)時々、大丈夫、大丈夫。と自分に言い聞かせましたよ。」
「あれは確か、1日の活動の終わりごろだったよね。男性が水辺に立ち尽くしてて…。ボートで探す時間はあと1時間しかなくてさ。」
「彼は脱出する時、飼い猫2匹を見つけられなかったと訴えていたんですよね。」
「水の流れが相当強くてボートが揺れたり、水の下にフェンスとかの障害物があって迂回しなければならなかったりしたよね。」
ここで一瞬大きな雑音が。左下の男性が「あの時の雰囲気を再現するために、君が効果音を入れたのかと思ったよ!」。
猫を発見
2匹の飼い猫を心配する男性の家の横にボートをつけて、ウッドデッキにあがりました。そのすぐ下まで水が迫っています。
チームはデッキに置いてあったBBQグリルの下に隠れている1匹を発見!猫がこわがって逃げないようにそっと近づき、抱きかかえてキャリーケースに入れることができました。
あと1匹はどこに?
日が傾き始めています。
「ああ、もうちょっと時間があればいいのに!もうちょっと明るかったら!と思ったのを覚えています。」
無情にも時間切れです。レスキューチームは確保した1匹を連れて戻らなければなりませんでした。
「(発見できずに撤収するのは)心が引き裂かれるようでした。」
「それが現実でしたね。全ての動物を助けることはできませんでした。」
下の静止画では子牛をボードの腹に引き寄せて腕で固定し、運んでいるところ。犬や七面鳥、その他多くの動物たちを救助しましたが、見つからない子たちも当然いたわけです。
「飼い主に引き合わせてあげられた子はよかったけど、やっぱりみんなを助けてあげられなかったという思いで、罪悪感が残ったというか…。」
「できる限りのことはしたんだよ。」
「小さな成功を喜ぼうよ。」
信じることとチームワーク
「(正しいことをしていると)信じなきゃね。」「難しい場面でも、ユーモアを忘れずに。」「価値観を共有する人たちと心を合わせて働くのは素晴らしい経験。」
口々に発言が続きます。1匹でも多くの命を助けるために、必死に戦ったチームでした。
この「反省会」は、こんな言葉で締めくくられました。
「私たちはただのチームというより、家族みたいなものですね。」
※こちらの記事は動画の制作・配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
動画制作者:Humane Society of the United States
掲載YouTubeチャンネル:The Humane Society of the United States