戦争で飼い主と引き裂かれた猫…海を越えて新天地で再会を果たす!

戦争で飼い主と引き裂かれた猫…海を越えて新天地で再会を果たす!

戦火におびやかされるウクライナから、ポーランドを経てはるばる米国へ渡った猫がいます。人の手による戦争で引き裂かれた猫と飼い主は、人のやさしさのリレーで再会を果たしました。

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戦争で飼い主と離ればなれに

人のやさしさに導かれた長旅

おなかをさすられてゴロゴロと喉を鳴らすモフモフ白猫は「ペアシク」、ウクライナ語で果物の「もも」という意味です。

ペアシクは今、米国アーカンソー州で飼い主の元にいます。それでこんなに安心してリラックスしているんですね。

でも、ここまでたどり着く道のりはとても長く、幸運に導かれたものでした。

この人がペアシクの飼い主、ラリサさんです。ご存知のように、2022年2月にロシアがウクライナに軍事侵攻し、戦争がはじまりました。

開戦時に用事でアーカンソー州にいたラリサさんはそのまま帰国できなくなり、故郷のいとこに頼んでペアシクを、ウクライナのオデーサからポーランドに避難させることに。

ロシアの攻撃により命を落とした民間人も多数。さらに多くの人々が家を追われ、国内外に脱出しました。

そしてその陰には、同じく犠牲になった猫や他の動物たちがいます。もし手立てがあれば、飼い主は最愛のペットと共に脱出したいと考えるでしょう。ペアシクはその中で、幸運にも国境を超えることができたのです。

ウクライナから国境を越えてポーランドに入った難民やペットたちを受け入れるため、国境には動物愛護団体Humane Society International (HSI) が受け入れ施設を設置していました。

さらに幸運だったのは、ポーランドで任務についていたHSIの米国人職員が、ソーシャルメディアを通じてラリサさんとペアシクが米国とポーランドで離ればなれになっていることを知っていたこと。

職員自身が米国に一時帰国する前だったこともあり、「ペアシクを一緒に連れて行こう」と対応してくれたのです。下の静止画は、米国へ出発する前の職員ですが、ペアシクはすっかりなついて甘えています。

ポーランドから米国ボストンに飛び、そこから車でシカゴへ。

そしてまた空の旅をして、ラリサさんの待つアーカンソーへ。

再会の瞬間と抱擁

空港ではラリサさんがそわそわと待ち構えていました。ついにラリサさんとペアシクは再会できたのです。感謝を込めて、ラリサさんは長旅を共にしてくれたHSI職員を抱きしめました。

ペアシクはとても、とても幸運な猫でした。ウクライナの多くのペットたちはペアシクほど運に恵まれているとは言えません。

爆撃で命を落としたり大ケガを負ったり、家も家族も失い路頭に迷ったり、飼い主とはぐれて身元不明になってしまったり。戦争は、そんな悲惨な状況を故意に作り出してしまいます。

こちらの動画をご覧ください。

※こちらの記事は動画の制作・配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
 動画制作者:Humane Society International
 掲載YouTubeチャンネル:The Humane Society of the United States

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