見事なキャッチで救われた子猫
通報
南オーストラリアのブラマ・ロッジという街で、「野良の子猫が高い木の上から降りられなくなっている」との通報を受けてRSPCA (英国王立動物虐待防止協会) 南オーストラリアのレスキューオフィサーのメルさんが現場に駆けつけました。
猫が降りられなくなった木は約10メートルの高さです。消防士さんの助けが必要と判断したメルさんは消防署に応援要請。
レスキュー大作戦
チェリー・ピッカーと呼ばれる高所作業車を使って、猫のレスキューが開始されました。
万が一、猫が落下した時に備えて、木の下ではメルさんと別の消防士さんが毛布を広げて待機しています。
チェリー・ピッカーを猫ちゃんの位置に合わせて移動させ、手が届くところまで近づきました。
そして、消防士さんがそっと手を伸ばしたところで、猫ちゃんはパニックを起こしてしまい、枝から地上へジャンプ!
ムササビのように手足やしっぽを広げて飛んでいるように見える猫。いくら猫が高いところからでも着地できるとはいえ、10メートルの高さからでは命の危険すらあります。
見守っていた人たちは、猫ちゃんがジャンプした瞬間から最悪の事態が頭をよぎっていました。毛布の上にうまく落ちるとも限りません。
みんなが息を呑んで見守る中、消防士のマットさんが “光の速さ” で見事に猫をキャッチしたのです!
周りから歓声と拍手が沸き起こりました!マットさん、グッジョブ!
見守っていたご近所の人も駆け寄ってきました。
名前は「サム」に
子猫は生後約8週の男の子。マイクロチップが装着されていなかったので野良猫だと思われます。獣医さんの診察の結果、前足の付け根や足にかすり傷がある程度だそうで無事で本当によかったです。
子猫の名前は、イギリスのアニメ “消防士サム” にちなんで「サム」に決まりました。消防士なのは今回のヒーローである消防士のマットさんへの感謝がこもっているのでしょう。
サムくんは、里親募集に参加できるようになるまで一時預かりの里親さん宅で暮らすことになっています。早く永遠のおうちが見つかるといいですね。
- ハラハラドキドキの大レスキュー
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:RSPCA SA
RSPCA South Australia
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