【私と愛猫との出会い〜ssksさんの体験談〜】
突然現れた親子の猫
近所にご飯をあげている家があるのか、野良猫をよく見かけます。ある家に何匹も出入りしているのも見かけたこともありました。たぶん、そこの通い猫だと思われる親子猫が突然庭に来るようになり、「なんだこのかわいい親子は!」と微笑ましく家の中から見ていたりしていました。
1ヵ月くらい経つと、徐々に子離れが始まり子猫の兄弟だけでくるようになるのがほとんどでした。
しかし子猫だけで生きていくにはまだまだ小さくて、近所にはたくさんの野良猫がいるので喧嘩をふっかけられないか、ちゃんとご飯は食べれているか毎日ヒヤヒヤしていたのを覚えています。
家で黒猫を飼っていたのですが、窓越しに甘えてくるようになったり、黒猫も子猫が気になるのか毎日庭に目をむけて心配そうに子猫達を見ていました。
そこで、私は悩みに悩んで保護することを決意。というのも、1匹怪我をしているということと、風邪をひいているようだったので、子猫達だけで外では過酷すぎると判断したからです。
一気に2匹増えるということは、金銭面的にも先住犬・猫のこともあり、色々悩みました。
かなり頭をかかえましたが、保護するしか解決はない!と思い立ちました。
保護に悪戦苦闘
まず警戒心が薄い子猫の方を保護しました。じゃらしで家の中まで誘導して、そのまま素手で保護。思いっきり噛まれましたが、動物看護士の仕事をしていたので職業病か離すということは頭にありませんでした。
なので、その子は無事保護。そして病院へ。
しかし、もう一匹の子猫は元々警戒心が強いということと、兄弟が捕獲されたことにびっくりしたのか逃げてしまい、その日は庭に戻ってくることはありませんでした。
その日の夜、1匹にさせてしまったことへの罪悪感がたまりませんでした。そこから3日ほど来なくなり、4日後、ついに庭に来てくれたので、今しかない!と思い、その子もじゃらしで家の中へ。
しかしドアを閉めた瞬間パニックになってしまい、リフォーム中の所から天井裏へ入ってしまい…。壁を壊してやっとのことで保護完了!今思えばほんとに大変でした…。
外での生活と家中へのギャップ
先住犬、猫とも仲良く生活してくれてすぐになじんでくれたのですが、夜寝る時にゲージに入れると出せ出せコールが始まって…。野良猫を保護すると、出してほしいと夜鳴きすると聞いたことがあったのですが、これかこれかと実感させられました。
ほんとに鳴き止まなくて。でも鳴くからと言って出してしまうと、「鳴く=出してもらえる」になってしまうので、ほんとに我慢比べでした。
1ヵ月半ほど悩まされましたが、それも徐々になくなっていき、今ではまったく泣かなくなりました。
一気に2匹、幸せも2倍
一度に2匹も迎えるということに不安がありましたが、迎えてしまえば全然気にすることじゃなかったと思わされました。
先住犬・猫も嬉しそうで、特に先住猫が嬉しそうだったように思います。猫らしい取っ組み合いや、高い所で遊んだり…そういったことをよく目にするようになりました。毛づくろいをしてあげたり、ほんとの親子のように生活してくれています。
兄弟とはいえ全然性格も体格も違うので、見ていておもしろいし、笑かされることばっかりです。
決してできないことではない
私の場合は怪我と風邪をひいていたので、「すぐに保護しないと!」と思いましたが、健康的な子でも保護してたと思います。夏は猛烈に暑く、冬は極寒。そんな過酷な状況下で生活している猫はたくさんいますが、
やはり短命です。
今では野良猫を保護し、人に慣らして譲渡するということも増えてきています。ペットショップやブリーダーから買うのは簡単です。しかし、そういった選択肢ではなく、今回のように外で生活している猫を保護する、
保護施設から引き取る、そういった選択をぜひ考えていただきたいと思います。