【私と愛猫との出会い〜なっちょメンさんの体験談〜】
猫を迎えるためにペット可物件に
相方と東北に引っ越して1年半。ついにペット可の物件に住みました!来年には猫を迎えよう、今年には猫を迎えよう…と強い思いを持ってきましたが、なかなかその時がやってきませんでした。
そして令和元年、「12月に迎えよう!」と心に決め、保護猫探しを始めます。
保護猫探しの毎日…しかし
保護猫カフェに行ったり、猫動画を見たり、譲渡会に行ったり、保護猫サイトを見たり。みんなもちろんかわいい。でも、決められないのです。
「この子はかわいいから、きっとすぐ里親さんが決まるはず」
そう思っては、譲渡会を後にしていました。
どうしても戻ってしまう1ページ
ある時から保護猫団体さんのサイトに、1匹のサビ猫が載っていました。すでに生後4ヵ月、小さい子猫からちょっと成長しています。
ちょっと気に留める程度で、わたしたちは白猫もいいね、トラもいいね、なんて話していました。しかし、なぜかどうしても、あのサビ猫のページが気になってしまいます。
「まだ里親決まらないのか…」と毎日なんとなく気になって。
12月、連絡を
いよいよの12月。あまりにも気になるサビ猫の保護猫団体さんにメールしました。
団体さんが言うには、「現在ひどい猫風邪と、保護時、胸膜と腹膜が癒着していて大変でした」とのこと。
何度もメールをやり取りして、様子をうかがいました。そして話し合い、トライアルを申し込みました。
ついにその日が!
12月28日、我が家にやってきた、気になっていたサビ猫。鼻もぐずぐず、くしゃみ連発。でもゴロゴロと甘える姿はかわいい。
そして、3日が過ぎ、令和2年元旦!この良き日に保護猫団体さんに正式に譲渡を申し出て、我が家の娘として家族に迎えました。
「この子の健康状態から、もらってくれないと思っていました」と代表さんはじめ、スタッフの方々は泣いて喜んでくれたそうです。
あとから聞いた話ですが、サビ猫は譲渡会にも参加したのですが、残念ながら人気がなかったそうです。この子は必死に自分をアピールしていたそうで、その姿がとても健気だったと伺いました。
代表さん、育ててくださった預かりさん、スタッフさんも人一倍この子を気にかけていたんですね。
名前と健康状態
無事12月に6ヵ月のサビ猫を迎え、健康に育つようにと「棗(なつめ)」と名付けました。
ひどい猫風邪症状は、何となく自分の副鼻腔炎に似てるなと思いました。病院に連れて行って飲み薬と目薬、サプリメントでなんと2日で改善、2週間でほぼ完治しました!
今まで匂いがわからなかったみたいで、いろんな匂いを神経質なほどに嗅いで回りました。それも1ヵ月ほどで収まり、今ではごはんも「これおいしくない!」と選べるほどです。
6月に1歳になりました
我が家に来た日の半年前を誕生日にして、今年6月28日に1歳の誕生日を迎えました。2人で飾り付け、それぞれ自作のマグロケーキを作り、人間もちゃっかりホールケーキ。家族3人でお祝いしました。
なつめは、マグロケーキに夢中で止まらなくなり、「もうダメ!」と取り上げる始末となりました。
今では、寝るより遊ぶほうが好きで、ハイパーパワフルな女の子に成長しています。相方には、どこ行くにもくっついてばかりで、ちいさなストーカー。
そしておしゃべりが止まらない、全く「猫」を感じさせない、人間味のある子になりました。
まとめ
たったひとりで過酷な中、なつめを保護してくれた方、育ててくれた預かりさんファミリー、ずっと心配してくれた保護猫団体の代表とスタッフの方々、たくさんの方に幸せにしてもらった、なつめ。
そして今度はわたしたち家族がなつめをしあわせにします。里親になって終わりではなく、これからも、このつながった縁を大切にしていき、人と猫のすばらしいストーリーを作っていきたいですね。