【私と愛猫との出会い〜Tiaさんの体験談〜】
きっかけは愛猫の死
2020年9月2日、外猫だった愛猫はうちに来てから約5年でこの世を去りました。
その約2週間後、悲しみで明け暮れているところ、近所でたくさんの野良猫にご飯をあげているお宅があるとの情報が家族から入ったんです。
タイミングの良すぎる出会い
もしかして、なくなった子からのご縁では。そう思い早速そのお宅に伺ってみると、増え過ぎて困っている、里親を探しているとのことでした。
もちろん良いことではありませんが、大切なものを失った直後の私たち家族は足繁く通い、1匹だけもらおうという決断をしました。
迷い
決断したは良いものの、みるからに子猫だという子だけで10匹ほどいましたし、なおかつ警戒心が強く、なかなか近づいて性別確認もできない日々が続きました。
しばらくして少し懐き、やっとの思いで性別確認をするとオス。メス希望で、オスなら諦めると家族会議の結果結論が出ていたので、次の候補の子へとチェンジを繰り返しました。
しかし候補の子はオスが続き、生後1ヵ月の子でやっとメスでしたが、さすがに早いのでは…?ともうしばらく待ってみることにしました。
約2週間後。猫風邪が流行っている、その場所ではいずれうつってしまう。そうなる前に、うつっていたとしても初期のうちにと彼女が生後1ヵ月半のときにお迎えすることになりました。
その日は10月3日でした。
いざ、お迎え
まだ早かったのかな…
お迎えし、脱走しないようにとケージに入れましたが鳴くだけで脱走は試みず拍子抜け。しばらくしてご飯をあげてみるとがっつき、またまた拍子抜け。その上隠れもせずに寝ていたのです。
その時は子猫だし、これが普通なのかな?と思っていましたが、後に動物病院で笑われるほど好奇心が旺盛だということが判明しました。
しかし、困ったことに彼女の鳴き声はよく通る声だったのです。ギャン鳴きし、疲れたら寝る、その繰り返しをしていました。昼夜問わず、むしろ夜の方がよくなくため11時には全員寝てしまう我が家では目を擦りながら遊んだりご飯をあげたりしていました。
こうもギャン鳴きされると、まだ母猫のところに置いておくべきだったのかな…いやでもあそこには猫風邪が…と葛藤していました。
そんなことない
10月5日、この日からギャン鳴きの量は減っていきました。おなか見せてゴロンとしたり膝に登ってきたりとだんだん懐き始めました。寝顔だったり時々ドジを踏む姿はもう天使なんです。
まだお迎えして日は浅いですが、愛猫を失って1ヵ月でこんなにも幸せな気持ちになれる日が来るのは彼女のおかげです。
日は浅いけれど
彼女の名前は
ティア。それが彼女の名前です。ギリシャ神話に登場する、大人しめの炉の女神ヘスティアーから頂いた名前です。
ケルト神話に登場し、聖なる石という意味を持つリアファルからとった リア も捨て難くずっと迷っていましたが、きっと私たち家族の中心となる存在であろう彼女にはティアという名前がぴったりだ。そう思い命名しました。
今では
今では、といっても保護してから5日しか経っていませんがお迎えした当初とはまるで違います。へそ天して寝ていますし、お留守番もできます。トイレもバッチリですし、一丁前に短い尻尾を振っています。
何より力の強さが大きく変化しました。保護した当初は抱っこしても抑えれば脱走の心配はありませんでしたが、今日には脱走されたんです。いくら成長の早い子猫といえど、猫にはいつも驚かされてばかりですね。
まとめ
今回、我が家では1匹が限界でしたが、まだまだ保護してあげたい、幸せになって欲しい猫はたくさんいます。でも、全部は助けられない。これが現実です。
それでも、ちょっとした事でもこの状況を改善するべく何かアクションを起こしてくれる人が増えることを願っています。