「猫が私を見初めてくれた」愛猫との運命の馴れ初めに感涙!

「猫が私を見初めてくれた」愛猫との運命の馴れ初めに感涙!

2019年末に保護猫カフェで出遭った愛猫。10箇所以上の保護猫団体やカフェを巡った私に「選ぶのではない、選ばれるのだ」と気づかせてくれたのが彼です。1匹と1人の馴れ初めを綴ります。

【私と愛猫との出会い〜実穂さんの体験談〜】

アラフォー独女、猫を迎える決意を固めるも…

長らく寝食を忘れて仕事に生きてきた私は、気づけばアラフォーとなり年号は令和へ。折しも環境に怒涛の変化が訪れたのを機に、かねて憧れていた動物との暮らしについて真剣に思いを巡らせるようになりました。

幼いころから動物に愛着を持っていたものの、小学生の頃近所の猫に追いかけられるという経験を三度した私は、犬派かな?という思い込みを抱くように。

しかし都会の一人暮らしという自身の環境も鑑みると、いざ足が向いたのは猫がいる場所、それも何かに苦しんでいる子らが保護されている施設でした。

保護猫を幸せにしたい

パートナー探しへ

東京都在住の私は、半年間にわたり都内から神奈川や埼玉、千葉県の保護猫施設や保護猫と触れ合えるカフェに足しげく通ったものの、どの猫ちゃんも愛おしくすぎてお迎えする子を選びあぐねていました。

里親に向いていないのかな…と弱気になることが増え、2019年内にご縁がなかったら一度考え直そうかなという思いを抱えつつあった11月半ば。

しかし何か心惹かれるものを感じ、向かったのが東京都・大塚にある保護施設です。

保護団体での様子

運命の出遭い

それまで味わった迷いの時間は、この子と出遭うためのものだったのだの確信する瞬間が訪れました。ついに運命の猫が眼前に現れたのです。

思い返せば、その子のことは同団体のホームページで初めて見た時から気になってはいました。しかし見た目や直感で決める勇気はなかったので、実際に触れ合ったのは、その日が初めて。

思い切って抱っこさせてもらうと、生後2.5ヵ月の華奢な体が恐れることもなく悠々と我が腕ですやすやと寝息を立て始めました。

その後は堰を切ったかのように団体職員さんによる面談や、譲渡に関わる手続きへと進み、晴れて彼をうちの子に迎える運びとなったのです。

1歳を迎えました!

保護猫を迎えるための to do list

自分にとって初めての猫であり、彼にとっても初めてのおうち暮らし。二猫人三脚の日々が始まりました。当時を省み、猫を迎えるための必須項目をいくつか挙げてみます。

おうちの整備

まずは、いつ運命の猫と出遭ってもいいように、室内の環境整備に取り掛かります。というのも、私のように猫と出遭いに赴く以外にも、関心が高いゆえに野良猫を保護したり、ひょんなことから里親の話が舞い込んだりする可能性があるからです。

最低限のお出迎えキットとして、以下の備えがあると安心かもしれません。

  • 清潔なトイレ、トイレ砂
  • 新鮮なご飯、ミルク、おやつ
  • 複数箇所に設置する新鮮なお水
  • ケージ(百円ショップやホームセンターの商品でDIYすることも可能)
  • キャリーケース
  • おもちゃ、けりぐるみ、ぬいぐるみ
  • 近隣で信頼の置ける動物病院の調査
最初の数日はケージ生活

飼養費用

ペットショップと違い生体自体の販売はなされませんが、保護時点でかかった生命維持や飼養などの譲渡費用の負担は、新たな里親が務めるのが常套です。最低限の主な費用に、以下のようなものが挙げられます。

  • 不妊去勢手術代
  • 各種ワクチン代
  • 害虫駆除代
  • 室温管理

併せて、遊びの時間やスキンシップの重要性も忘れないようにしたいですね。

人自身の環境整備

いざ猫を迎えたならば、その親として自覚を持った生活を送ります。特に子猫ならばいつ体調を崩すか分からないもの。丸1日不在にすることはもちろん、長期間の旅行は避ける努力をする必要があるかもしれません。

また成猫であり、トイレやご飯の事前整備が可能であっても油断は禁物。それぞれ猫の頭数×1.5台や自動給餌器の設置を検討するのがいいでしょう。ペットホテルやペットシッターの利用もできますが、猫の性格によっては重大なストレスになるので注意したいものです。

お気に入りの場所は洗濯カゴの中

待っていたのは至福の日々

日々がメリハリと潤いで満たされる

愛猫と暮らし始めると、その存在のために家事や仕事を頑張れたり、規則正しい体内時計を持つ猫に合わせて早寝早起きになったり。心身ともに健康的な生活を送りことができます。

生命の大切さを思い知る

生き物であり、繊細なメンタリティーを持つ猫ですから、時に体調を崩すこともあります。そんな時も親代わりの飼い主が「下僕」の意識で猫にお仕えし、些細な体調変化にも気づいてあげる責任があります。必要に応じて接し方を工夫したり病院に連れて行ったりするなど、きめ細かいケアに努めたいものです。

また保護猫に関心がある方は、ご自身の猫のみならず野良猫や地域猫、捨て猫などへの関心もおありなのではないでしょうか。現代ではSNSなどを通じても猫に関する意識の向上や情報の共有がされているので、必要に応じて活用するとよいかなと思います。

ただし、誤報や誹謗中傷に踊らされない客観性も持ち合わせるべきです。また、考えたくはないですが、いつか来るであろう看取りの時を健全に迎えるための知識と、その時まで自身が健康でいられる身体の保持を心掛けたいものです。

うちに来た翌日から耳たぶを吸うように

まとめ

猫との暮らしは、人生に掛け買いのない幸せをもたらしてくれます。同時に、生命を預かり育む責任が生じることも常に忘れることなく接しなければなりません。

自分自身の思いや環境と真剣に相談の上、決意が定まったあかつきには、猫との至福の暮らしを始めてみてもいいのではないでしょうか。

巷では、独身女性が猫を飼い始めたら危険なんて言いますが、それは人と猫それぞれ。多くの場合、幸せな1匹と1人の生活が待っているのです。

リラックスしたヘソ天姿

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