【私と愛猫との出会い〜mionnさんの体験談〜】
鼻先へ指を近づけたら…
夏の日。住宅街の片隅で「みおんさん」はうずくまっていました。そこには建物の管理者と子供がいて、みおんさんのことで困っているようでした。
目が見えず歩いては目の前の10㎝の段差にぶつかるを繰り返していたみおんさん。真夏です。いくら建物で日陰ができているにしても、子猫には危険な状態ではないかと思いました。確認のため嗅覚は正常か、みおんさんの鼻先に指を近づけると…。
すごく手のにおいを「スンスン」確認したあとに私の手に乗り、そのまま腕を登り肩へ!
なんと、建物の管理者の方から「後はよろしく」と言われ、みおんさんは我が家へ来ることになりました。
人生初の猫様が目に障害有り
さてはて…目が見えない。どうしたものか…。幸い嗅覚と聴覚は正常のようで良かったのですが、目が見えないことでこの子は我が家の間取りを把握して活動できるようになるか?という不安がありました。
ですが、その悩みは取り越し苦労でした。
しばらく玄関でジッとしたあと以前から我が家にいたのですか?とばかりに歩き出し、壁にもぶつからないでトコトコ歩く進む。ご飯もお皿を鳴らせば理解するし、トイレも1回教えただけで覚えるし、爪とぎも指定のものでしかしない。
「この子天才!」とかなりの親ばか思考になっていました。問題行動のない子でした。
キラキラが
そんなある日。仕事から帰宅後、部屋の空気に違和感をおぼえ臭気のもとを探したら一枚の紙へいきつきました。どうやらみおんさんが粗相をしてしまったのですが何か全面”キラキラ”している…。即病院へ連れて行きました。
診断は、「ストルバイト 尿路結石」と診断されました。療法食とお薬をもらい帰宅。
「ストルバイト改善」で大変だったのが水分補給です。みおんさんは水を飲まない子で、色々試しました。
- フードにササミやむね肉をトッピング
- お水は食器を専用のものに変更で改善
この頃から食事の嗜好性に変化があり、病気が改善してから食事選びに苦労し続けました。昨日まで食べていたものを急に気に入らなくなること数知れず…。
安定のみおんさん
子猫からの写真動画を見返して再発見しました。行動、仕草そのまま成長して変わらずでした。ただ、可愛さだけが更新の日々でした。親バカでしょうか?
目に入れても…とは言いますが
日々が可愛いで溢れている暮らし。私の父が逝去したあとに来たみおんさんは、一つ色を亡くした世界に色彩を増やしてくれ、家族に愛と笑顔をいつも与えてくれました。
障害はありました。病気もしました。ですが、みおんさんは全てをそのまま受け入れて生きる逞しい子でした。今はもう虹の橋を渡って逝きましたけど、その存在は大きく愛おしいです。
三匹の保護猫様を見送りましたが縁があればまた猫との暮らしをしたいものです。