「赤の他猫」が、縁あって…
通報・発見
足に大ケガを負った状態で栄養失調の猫がいました。その猫の保護依頼を受けて、ロスアンジェルスの保護団体Hope for Pawsがかけつけました。
住宅のパティオかベランダのような場所にケージトラップを仕掛けました。つかまえる際の猫の心身の負担をなるべく減らすために、この方法に。大ケガと聞いていますが、どの程度のケガなのかも不明です。
ケージの横に猫が現れました。確かに、後足の1本が使えないようで、ヒョコ、ヒョコ、とはずむように前進します。幸い人を見て一目散に逃げてしまうタイプではなさそう。猫の目の前で食べ物をケージの中に投げ入れてみました。
すると猫はケージのフタの前に出てきて、床に落ちた少量を食べてくれました。左後足のあたりに何かブラブラと揺れています。嫌な予感ですよ…。
猫はやはりケージに入るのはためらって、もとの場所に戻ってしまいました。この仏像の下敷きにしているコンクリートブロックの穴の中に居ついているのです。
ここから引っ張り出すのも大変そうだし、それこそ猫にとってかなりのストレスになりそうです。
もうすっかり暗くなってしまいました。最初は1人で保護を試みましたが、後から仲間たちがかけつけてくれました。人が増えて猫の緊張も高まっているはず。
重い仏像を2人がかりで撤去…しようとした瞬間、猫は穴から飛び出しました!
幸い待ち構えていた別の職員が広げていた網で猫をつかまえたようです!
引っかかれたり咬みつかれないように、そして猫を落ち着かせるために網の上から毛布で猫をくるむと、猫は「ナァー」と鳴きました。ごめんね。
キャリーケースに移して、保護完了!「アイリーン」と名前をつけて、病院へ向かいます。
ケア
診察の結果、後足はもうずいぶん前の骨折だと判明しました。治療されずに放置された結果、不幸中の幸いで感染症を引き起こすことがないまま、足がひからびたような状態に委縮していたようです。もう足として機能することは不可能なので、手術で切断しました。
これは手術後、麻酔から覚めた直後のアイリーンのようですね。目がうるんでます。キャットフードを差し出すと、静かに食べてくれました。
エリザベスカラーが取れて回復中のアイリーン。まだ人が少し怖くておやつを前にしてもシャーッと言ってしまいます。
少しずつ、恐れを克服しようね。
もう1匹ケガをした猫が
アイリーンがケガと恐怖心の克服にいそしんでいる頃、また別のケガをした猫の保護がありました。
駐車した車と縁石の間にうずくまっていた猫は、人に警戒せず食べ物を求めて鳴きながら寄ってきてくれました。でもその胸のあたりには大きなケガが。何があったのでしょう?
ツナ缶をなめている猫を後ろからつかんで持ち上げ、すんなりとキャリーケースに収容…のはずが、ほっとしてフタをしっかり閉めていなかったようです。猫の頭がぐいっと出てきます。
慌ててしっかり閉めなおしました。やはり最後まで気を抜けませんね。
ケア
「ジョルネ」と名付けられた猫はとても人懐こい。よく鳴くし、元気はあります。ケガは痛々しいけれど深くなく、清潔に保てば自然に治るケガでした。犬か猫に咬まれて皮膚が一部ちぎれてしまったのでしょうか。
そして出会った2匹
試しに、緊張が取れないアイリーンをこの明るく人懐こい性格のジョルネに対面させてみました。大人の猫2匹、そうそう相性が合うわけではありませんが。
ところが…!この2匹が仲良くなった、というよりジョルネの甘えん坊な性格がアイリーンに移ったというような、不思議なことに。
ケガが治って元気になった2匹。これなら里親さんに出会う日も遠くないかもしれませんね。動画で不思議な変化を確かめてみてください。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
Hope for Paws
▼▼ 公式サイトはこちら ▼▼
https://www.HopeForPaws.org
▼▼ Facebookページもあります ▼▼
https://www.facebook.com/HopeForPawsCalifornia
▼▼ YouTubeチャンネルはこちら ▼▼
https://www.youtube.com/c/hopeforpaws/videos
動画を見ることは保護活動支援につながります。