手術チェック！
府中で活動するNPO法人府中猫の会さんに、新たな黒白猫が保護されました。
他の猫が捕獲されるのを見て、捕獲器を警戒してなかなか入ってくれなかったそうです。ですが府中猫の会さんに保護されていたアジーさんというおばあちゃん猫が荼毘に付した日、突然捕獲されました。
もしかしたらアジーさんが、黒白猫を導いてくれたのかもしれません。府中猫の会さんのところに行くと幸せになれるよ、と。
捕獲された猫は大きなオス猫。暴れることもなく、捕獲器の中でおとなしくしています。体に触れても文句を言いません。
捕獲器入り口にセットしたネットへ誘導し、手術をしているかのチェックを行います。黒白猫はもう既に去勢手術を受けていました。
元飼い猫の疑い
病院を受診しました。歳は7、8歳とのこと。ずっとお外で頑張ってきたのでしょうか？
府中猫の会さんが管理している地域の猫はほぼ把握しているはずですが、この黒白猫は突然現れたそう。ケージの中に入り一応辺りを見回しているものの、威嚇する様子は全くありません。
7、8歳の野良猫にしては、人慣れしすぎています。通常であればもっと怯えたりシャーッ！としたりするはずです。「きっと元飼い猫だったのでしょう」と府中猫の会さん。
かわいそうに、捨てられてしまったのでしょうか？そういわれてみれば、全身に悲しげな空気を漂わせているような気もします。
確信に変わる！
府中猫の会の代表さん宅に滞在している黒白猫。保護当初にあるあるの「夜鳴き」が全くなかったとのことです。
普通野良猫であれば、捕獲された当日から数日間は外が恋しくなるのか、夜にずっと鳴き続ける場合が多いそう。でも、黒白猫は違いました。捕獲されてからなんと一度も鳴いていないそうです。しかも抱っこも大好き！
家の中に入れて可愛がってもらい、安心したのかもしれません。「元飼い猫！」と断言する府中猫の会さん。その理由はいくつかあります。
まず地域猫（野良猫の不妊手術を行い、地域で面倒をみる猫のこと）にある耳カット（不妊手術をした猫に行う片耳の先端をカットした跡）がありません。そして去勢手術されていました。さらに7、8歳の野良猫にしては、人に慣れすぎています。
トイレも一発で覚えました。通常であれば数回は失敗することがあります。黒白猫が外にいたときも「家の中に入れて！」と餌やりさんに訴えていたそうです。家の中が自分の居場所だと思っていたのでしょう。
そして何より、府中猫の会の代表さん宅にいたアジーさんが連れてきてくれたであろう猫だということ。そんな不思議なご縁があったために黒白猫は再び、家の子になれたのです。
猫布団
ほとんどの猫が陥落されるという「ちゅーる」を差し出す府中猫の会の代表さん。ですが、黒白猫の反応はイマイチです。稀にちゅーるを好まない猫もいるのだとか。珍しいケースです。黒白猫はとても甘えん坊なため、食べ物よりも人に甘えたいのかもしれません。
その証拠に、府中猫の会の代表さんに座ったまま、微動だにしません。代表さんがその場に寝そべってもずっとそのままです。よほど人が好きなのでしょう。
ここまで甘えん坊な猫も珍しいです。めちゃくちゃ甘えさせてくれる里親さんを募集中！きっとよいご縁があることでしょう。
まとめ
どのような事情があったのかはわかりませんが、おそらく捨てられてしまったのだろう黒白猫。でもアジーさんの導きで、幸運にも府中猫の会さんに保護されました。これからはきっと、愛情たっぷりのお家で幸せにすごす未来が待っています。
黒白猫の甘えん坊で愛らしい様子は、下記の動画よりご覧いただけます。
- ようやくの捕獲
- やっぱり元飼い猫
※こちらの記事は情報掲載者より許可を得て掲載しております。
掲載者名：NPO法人府中猫の会
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