伊豆山で保護された猫……命の危険を伴う「溶血性貧血」とは?

伊豆山で保護された猫……命の危険を伴う「溶血性貧血」とは?

静岡県の土砂災害があった被災地、伊豆山で保護された猫「千々姫」。穏やかな生活の中での溶血性貧血との闘いをNPOくすのきさんが支えます。

️伊豆山から保護した猫、闘病と祈り

女神の名前をもらった猫

2021年7月、熱海の伊豆山で大規模な土砂災害が起こりました。

この伊豆山の丘の上、閑静な神社近くで保護されたミケ猫がいます。ふわふわの長毛と丸い大きな目が愛らしく、神社にお祀りされている神様にあやかって「千々姫(ちぢひめ)」と名付けられました。

千々姫を保護したNPOくすのきさんは、土砂災害の直後からペットのレスキュー活動を開始され、たくさんの小さな命を救いました。

季節は盛夏。人間も猫も熱中症が心配される暑さの中でした。

保護された猫たちは、元の飼い主さんの情報を集めるためネットで呼びかけます。千々姫はNo.3ですね。

溶血性貧血との闘い

2022年2月。残念ながら飼い主さんに繋がることはなく、シェルターで生活していた千々姫を病魔が襲いました。

病名は「溶血性貧血」。血液中の赤血球が破壊されて重度の貧血になってしまう病気です。

犬猫を飼っている方は「玉ねぎを食べさせると、溶血性貧血になる」と聞いたことがあるかもしれません。調べてみたところ、原因は他にも遺伝、自己免疫性など複数あるようです。

危険な状態の千々姫を助けようと、くすのきの仲間たちが輸血をしてくれました。若くて体の大きなアストアくんとハルヒくん…頼れる男子、ヒーローです!

まとめ

仲間の応援で輸血を受けた千々姫は、退院してくすのきに戻って来ました。

ですが、その5日後に虹の橋を渡ってしまいました。願いは叶いませんでしたが、出来る限りの治療をやり尽くしたので、「あの時こうしていれば」という後悔は小さくなるでしょう。

くすのきさんに保護された千々姫は、災害に巻き込まれることなく穏やかな生活を送れたと思います。さらに手厚い看護まで…個人的に感謝を申し上げたいです。

さらに個人的な話になりますが、自分には自己免疫性の病で劇症化しかけた経験があります。難病のため治療薬がまだありません。千々姫ちゃんのことを聞いて「溶血性貧血の特効薬があれば」と残念で仕方ありませんでした。

病気なんて、みんな無くなればいいと心から思います。今の千々姫ちゃんは苦しいこともなく、虹の橋で仲間と飛び回っていることを祈らずにいられません。

※こちらの記事は情報掲載元の団体より許可を得て掲載しております。
 団体名:NPOくすのき

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終わらない「熱海の夏」

2021年は熱海の人にとって「土砂災害の年」として記憶に残るでしょう。くすのきさんの被災地での活動は、今も続いています。サイトを訪れてNPOくすのきさんを応援しませんか? 1クリックで拡散するだけでも助けになります。

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