️伊豆山から保護した猫、闘病と祈り
女神の名前をもらった猫
2021年7月、熱海の伊豆山で大規模な土砂災害が起こりました。
この伊豆山の丘の上、閑静な神社近くで保護されたミケ猫がいます。ふわふわの長毛と丸い大きな目が愛らしく、神社にお祀りされている神様にあやかって「千々姫(ちぢひめ)」と名付けられました。
千々姫を保護したNPOくすのきさんは、土砂災害の直後からペットのレスキュー活動を開始され、たくさんの小さな命を救いました。
季節は盛夏。人間も猫も熱中症が心配される暑さの中でした。
保護された猫たちは、元の飼い主さんの情報を集めるためネットで呼びかけます。千々姫はNo.3ですね。
【伊豆山土砂災害 被災猫】
— NPOくすのき(ねこハウスTemple Cat) (@atami_kusunoki) August 7, 2021
当団体にてレスキュー シェルターにて保護済みです。
見覚えのある方、この子達を知ってる方ご一報ください DMも可です
Temple cat(0557-28-0126)#NPOくすのき#伊豆山土砂災害#被災動物#保護 #レスキュー#尋ね猫#拡散希望 pic.twitter.com/0cwu3XxJ8T
溶血性貧血との闘い
2022年2月。残念ながら飼い主さんに繋がることはなく、シェルターで生活していた千々姫を病魔が襲いました。
病名は「溶血性貧血」。血液中の赤血球が破壊されて重度の貧血になってしまう病気です。
犬猫を飼っている方は「玉ねぎを食べさせると、溶血性貧血になる」と聞いたことがあるかもしれません。調べてみたところ、原因は他にも遺伝、自己免疫性など複数あるようです。
危険な状態の千々姫を助けようと、くすのきの仲間たちが輸血をしてくれました。若くて体の大きなアストアくんとハルヒくん…頼れる男子、ヒーローです!
シェルターの子が溶血性貧血に…
— NPOくすのき(ねこハウスTemple Cat) (@atami_kusunoki) February 2, 2022
急激に赤血球が壊れてしまい、重度の貧血になってしまう病気です。
危険な状態で輸血が必要なため、Templeからアストアとハルヒが献血しに行っています。
なんとか持ち直して欲しい…
(写真はアストアさんです) pic.twitter.com/5ak43K5xwk
まとめ
仲間の応援で輸血を受けた千々姫は、退院してくすのきに戻って来ました。
ですが、その5日後に虹の橋を渡ってしまいました。願いは叶いませんでしたが、出来る限りの治療をやり尽くしたので、「あの時こうしていれば」という後悔は小さくなるでしょう。
くすのきさんに保護された千々姫は、災害に巻き込まれることなく穏やかな生活を送れたと思います。さらに手厚い看護まで…個人的に感謝を申し上げたいです。
さらに個人的な話になりますが、自分には自己免疫性の病で劇症化しかけた経験があります。難病のため治療薬がまだありません。千々姫ちゃんのことを聞いて「溶血性貧血の特効薬があれば」と残念で仕方ありませんでした。
病気なんて、みんな無くなればいいと心から思います。今の千々姫ちゃんは苦しいこともなく、虹の橋で仲間と飛び回っていることを祈らずにいられません。
※こちらの記事は情報掲載元の団体より許可を得て掲載しております。
団体名:NPOくすのき
NPOくすのき
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終わらない「熱海の夏」
2021年は熱海の人にとって「土砂災害の年」として記憶に残るでしょう。くすのきさんの被災地での活動は、今も続いています。サイトを訪れてNPOくすのきさんを応援しませんか? 1クリックで拡散するだけでも助けになります。
【支援金収支報告】
— NPOくすのき(ねこハウスTemple Cat) (@atami_kusunoki) September 6, 2021
救えた小さな命は147
全国の皆様からの温かいご支援に心から感謝いたします。
残金は被災動物の一時預かり施設の維持管理及び医療費用等に使わせていただきます。
被災地が日常を取り戻すその日まで引き続き頑張りますので宜しくお願いいたします。#伊豆山土砂災害#被災動物 pic.twitter.com/XqWkBCL07B