【私と愛猫との出会い〜パセリさんの体験談〜】
うちの近所では、黒猫かキジ猫の野良猫を見かけることが昔から多かったのですが、それまではごく普通の短毛種ばかりでした。それがあるとき、珍しく長毛種のキジ猫を見かけるようになりました。
いつも夜暗くなってからうちの敷地に来て、はじめは塀の上からジッと見ている感じでしたが少しずつ近づいて来るようになりました。
近づくようになってみると、その猫は猫風邪をひいていることがわかりました。缶詰に抗生剤の粉薬を混ぜてあげてみましたが、夜しか来ないからか全然治りそうにありませんでした。
その後、だいぶ懐いてきてから保護して病院に連れて行きました。
去勢手術をしてもらうついでに猫風邪もみてもらおうと思って預けたのですが、どうやら病院で大暴れしたみたいで、預けた翌日に迎えに行くと先生に飼い主さんでキャリーケースに移してほしいと言われ、いつもは閉めない扉を閉められました。
麻酔をかけるのでついでに爪も切ってほしいと確かに私がお願いしておいたのですが、こんなに短くきれるんだっていうくらい血管ギリギリまで短く切られていました。
野良猫だから念のためと思い、洗濯ネットに入れてからキャリーケースに入れて病院に預けておいたのですが、洗濯ネットに入ったまま病院の中を走って逃げたそうです。
現在
もともと野良生活が長かったせいか、万年風邪ひき猫みたいです。寒くなるとずっと鼻水が出ています。ひどくならないように様子を見ながら薬を服用しています。
先住猫との関係
性格が臆病で、来たばかりの頃はいつもビクビクしていました。臆病者の性なのか、他の猫たちに対して、はじめは自分からケンカを売っていましたが、今は苦手な猫には息を潜めて隠れることにしているみたいです。
この子の名前がトムで、先住猫に短毛のキジ猫でジェリーという名前の子がいるのですが、名前のせいか仲が悪く、いつもジェリーがトム君を監視しています。
トム君は野良猫生活が長かったせいか猫用トイレの使い方が上手ではなく、穴を掘って山になったところにウンチをするので自分で埋めることができずにいました。
そうすると、いつもジェリーが代わりに怒りながら埋めていました。しかもトム君のウンチは臭いのでジェリーの逆鱗に触れるみたいです。
トム君は食べることが大好きで、現在の体重も6~6.5kgと肥満ぎみです。餌の時間になるといつも嬉しそうに寄ってくるのですが、餌の器とトム君の間にジェリーが割って入って食べれないように邪魔をします。
他の猫達も、トム君が近くにいるだけで威嚇しながら逃げていく子、八つ当たりする子、トム君が近くに寄るとそーっと後退りする子、皆に嫌われているみたいです。
まとめ
猫同士には相性もあると思いますが、名前も影響するのでしょうか。トム君が嫌われ者でかわいそうと思われるかもしれませんが、本人はあまり気にしていないみたいです。毎日マイペースに自分の時間を過ごしています。
病院で爪を切られて以来爪切りは恐怖を感じるらしく、いつもはおとなしいのですが、爪切りの時だけは爪を切る前に私の手が噛まれます。
ですが、他の猫達にどんなに嫌われても、野良生活に比べたらきっと今の生活の方が何倍も幸せなのだと思います。