【私と愛猫との出会い〜どいまちこさんの体験談〜】
県外から田舎へ帰り、ひとり暮らししていたある日。趣味のSNS上で繋がっていた友人が子猫を4匹保護したと投稿がありました。
皮膚はボロボロで、目やにや下痢などの症状もあった子猫達。保護していた友人は自宅で10頭の猫がおり、これ以上飼えないため里親を募集していました。
捨て猫だった4匹の子猫達は、人間に対して警戒心もなく保護先で先住猫達と一緒に愛情を受け保護されていました。
友人宅へ猫達へ会いに行く
4匹のうち2匹は、早々に里親が決まっていました。里親が決まっていなかったのは、白組のカツオとワカメ。
会いに行くと、初対面の私の膝にちょこんと座るカツオくん。お転婆だけど、人懐っこくて前髪切りすぎた模様のワカメちゃん。第一印象は「この子達、可愛すぎる」でした。
子猫達と面会後、里親になることを決めました。とは言え、1匹にするか2匹にするか少し悩みました。しかし仕事など留守にすることも多かったため、寂しい思いをさせるくらいならきょうだいで引き取ろうと決意。
保護する直前にトラブル発生
子猫達の体調や状態が安定してから引き取ることが決定し、それまでにトイレやご飯など必要なものを用意しました。あともう少しで引き取りにいける!そんなある日、保護している友人から連絡がありました。
「ワカメちゃんが、脱肛になってしまいました」とのこと。脱肛とは、肛門から粘膜の一部や直腸がはみ出してしまうことです。
病院で処置してもらっていたのですが、もしかしたら脱肛が癖になるかもしれないし、大人になったら治る可能性もあります。今後、どうなるかはわかりません。
「不安でしたら断ってもらって、かまいませんので無理のないようにお願いします」と連絡がありました。
可愛いだけではなく命を預かることを1番に考え、出した結論は「予定通りカツオとワカメの里親になりたい」と伝えました。そして数日後、わが家へカツオとワカメが家族の一員になりました。
障子はカツオとワカメのおもちゃに
猫達がわが家へ来る前に、「裁縫道具やはさみ」など部屋中の危険だと思われるものは全て収納しました。そして、古民家のわが家へ来たカツオとワカメ。
初日から部屋中を探索し、ごはんもたくさん食べてくれました。トイレもすぐに覚えてくれて、今まで一度も失敗したことはありません。
とはいえ、好奇心旺盛な子猫達。障子という大きなおもちゃを発見して駆け上ったり、穴をあけたりします。私は「まぁ、仕方がない」と思いそのままにしておいたのですが、あまりにもボロボロになったため障子の建具は全て撤去しました。
近所に住む親が毎日カツオとワカメを愛でる
70才を過ぎた私の父は、近所に住んでいます。はじめは、猫を2匹も飼うのか?と少々戸惑っていましたが、いつも仲良く一緒にいるカツオとワカメを見て、きょうだいで一緒に里親になってよかったねと言うように。
そして、毎日夕方カツオをワカメのブラッシングをしに私の家へ来くるのですが、父がブラシをもって座ると、2匹が並んで順番待ちをしています。
父はカツオとワカメにメロメロ状態になり、畑仕事で疲れていても猫達をブラッシングすることが日課となりました。
父は動物好きですが、自分の年齢を考慮したらペットは飼えないと諦めていました。しかし、娘の私が人懐っこい、きょうだい猫の里親になったことで親孝行になったメリットも感じています。
外勤から在宅の仕事になってから1日中一緒に過ごす
ずっと外勤で仕事をしていたのですが、現在は在宅で仕事をしています。そのため1日中猫達と一緒に過ごし始めました。
ワカメは膀胱炎になりやすいのですが、毎日一緒に暮らしているので、猫達の体調不良に気が付くのも早くなり安心です。
また、毎日デスクの横の棚でカツオとワカメは私の仕事を監修しています。猫達はほとんど寝ていますけれども。
そして忙しすぎて仕事ばかりしているときは、パソコンの前に立ちはだかります。「まだ、仕事するのー?」みたいな顏をして邪魔するワカメ。深夜、パソコンでカタカタ仕事をしていると、抱っこしてーと甘えにくるカツオ。
カツオもワカメも甘えっこなのです。「仕事中だから、邪魔しないでー」と言っている私の顏は終始、ニヤニヤデレデレしています。
まとめ
カツオをワカメとの出会いは、いろんな偶然が重なった出来事です。
- 愛情溢れる、猫が好きなお宅へ保護されたこと
- SNSで偶然、その投稿を見たこと
- 田舎に帰ってきて、猫を飼える家に住んでいたこと
そして、今もカタカタとパソコンへ入力している私の隣には、カツオが気持ちよさそうに寝ています。カツオとワカメを私が幸せにしているのではなく、私が幸せにしてもらっている毎日です。