団地で行き場を失くした62匹の猫……新たな猫生への一歩を進む!

団地で行き場を失くした62匹の猫……新たな猫生への一歩を進む!

福岡で活動中の保護猫Café MOCAさんは、ある多頭飼育崩壊現場にいました。なんと59匹もの猫がいるというのです。そこで準備を進め、現場へ乗り込みました。幸いにも猫たちは元気な様子。可愛がられていたのか人慣れもしています。ですがこんなたくさんの猫たち、行き先はあるのでしょうか?

市役所からの連絡。現場の様子。

福岡で活動中の保護猫Café MOCAさんへ、市役所から連絡が入りました。団地でなんと59匹もの多頭飼育崩壊があるというのです。現場へ行くと、そこには想像よりもはるかに元気な猫たちの姿がありました。大切にされていたのでしょう。

ほっと胸を撫で下ろす保護猫Café MOCAさん。多頭飼育崩壊というと大抵猫たちの栄養状態が悪く、悲惨な状況になっていることが多いです。ですが今回は目を覆いたくなる状態にはなっていませんでした。

人懐っこい猫たちは、これから自分たちが入れられるであろうキャリーに興味津々です。さすがに1度に59匹は保護できないため、初日は乳飲み子猫12匹とその母猫3匹、プラス子猫7匹を連れて帰ります。

乳飲み子猫の点呼

段ボールの中にいる乳飲み子猫の数を数える保護猫Café MOCAさん。1つの箱の中で3匹の母猫が一緒に子育てをしていました。わちゃわちゃしています。

母猫と子猫たちをケージに移しました。みんなピッタリとくっついています。血縁関係のあるメス猫たちは共同で子育てをする習性があるそうなので、きっとそういうことなのでしょう。

1番小さな子猫は十分なミルクを飲めていなさそうです。保護猫Café MOCAさんがしばらく人工哺乳を行い、元気になったら母猫に戻します。

近くに段ボールを置いていたら白黒のママ猫と子猫たちはそちらへ移動してしまったようです。今まで段ボールで子育てしていたため、きっとそちらの方が落ち着く空間なのでしょう。

7匹の子猫たち

同時に保護した生後2、3ヵ月程度の子猫たち7匹は、みな同じケージに入れられこれから動物病院へ連れて行かれます。名前が分からないので、数字をつけました。黄色いタグが男の子、白いタグが女の子です。

通院の後、子猫たちはボランティアさんの元へ。そこでスクスク、そしてヌクヌクと暮らします。

2日目

多頭飼育崩壊現場での保護活動2日目の様子です。生後6ヵ月程度の猫4匹と成猫のメス猫2匹を保護しました。一旦保護猫Café MOCAさんが保護し、ボランティアさんへつなぎます。

駆虫などの必要なケアを行いながら、不妊手術のタイミングを見計らうのです。まだ猫たちは団地に、37匹も残っています。

多頭飼育崩壊から見えてくること

今回の多頭飼育崩壊では、猫たちは不妊手術を受けてはいなかったものの、とても可愛がられていました。そのため、人によく慣れており痩せてもいません。最初の2、3匹の手術をしていれば多頭飼育崩壊は防げたはず…。

ですが手術はタダではありません。その費用すら出せない飼い主さんがいるのも現実なのです。しかし、外にいる猫たちを見捨てることもできません。

自治体によっては、野良猫の不妊手術を無料で行えるところもあります。ですが日本は諸外国と比べるととても遅れていると言わざるをえない状況。

地域猫活動1つとってもまだまだ理解されておらず、たとえできたとしても人馴れした猫たちが虐待の対象となってしまうこともあります。そんな難しい現実の中で、猫たちは生きているのです。

日本全国で地域猫活動が進んでいけば、いつかは飼い主のいない猫がいなくなる日がくるでしょう。それは近い未来ではないかもしれませんが、その日がくるのを夢見て日々活動されている、保護猫Café MOCAさんのような方々もいらっしゃるのです。

猫たちの様子

オス軍団

保護された数が数だけに、保護猫Café MOCAさんのところがまるで多頭飼育状態に!ドアを開けると好奇心旺盛なオス軍団がわらわらと出てきて、辺りを散策します。みんな人馴れもしているため、里親さんが見つかりやすそうです。

メス軍団

メス軍団は別室にて待機しています。ほとんどの猫が妊娠しており、もし保護猫Café MOCAさんがレスキューしていなければ大変な数になっていたところでした。猫は年3回ほど妊娠出産ができるので、増えるペースが爆発的なのです。

皆避妊手術を終え、ボランティアさんのお迎えを待ちます。後から子猫が3匹見つかったため、保護猫Café MOCAさんが保護した総数は、62匹になりました。

まとめ

多頭飼育崩壊といえば悲惨な現状がつきものですが、幸いにも今回は猫たちの健康状態は悪くありませんでした。

猫を好きだからこそ、やむに止まれず保護するケースもあるでしょう。ただし、猫を迎えたら去勢・避妊手術を行うことが先決です。人間が思う以上に、猫の繁殖力は強く、気づいた時にはお世話をすることが困難な事態を招くことあるのです。

猫にとっても、人間にとっても、お互いに幸せな関係を築くためには、猫の生態を知り、去勢・避妊手術についてその必要性をしっかり認識することが飼い主としての役目のひとつといえるのではないでしょうか。

保護猫Café MOCAさんが行う猫たちの保護の様子は、下記の動画よりご覧いただけます。

  • 大量保護開始!

  • オスメス軍団

※こちらの記事は情報掲載者より許可を得て掲載しております。
 掲載者名:保護猫Café MOCA

保護猫Café MOCA

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