屋根の上への滞在3日間
長崎で活動するR&G 長崎の保健所の命を救う会さんへ入った猫のレスキュー依頼。なんと民家の屋根の上に3日間も滞在し、降りれないままになっているというのです。現場には、途方にくれた様子のキジ猫がいました。
ハシゴをかけますが残念ながら長さが足りず、猫の元までは届きません。これではレスキューできないため、別の救助ポイントを探します。
1つ目の奇跡
保健所の命を救う会さんは、猫のいる現場の裏側へ来てみました。そこにある民家には、長い連結ハシゴが置いてあります。もし借りることができれば、猫をレスキューできるかも！
神様が用意してくれた奇跡としか思えません。早速ハシゴを借りることができるか、民家へ突撃です。ですがアンラッキーなことにご不在でした。
どうやって猫を下へと降ろすか作戦を練る保健所の命を救う会さん。驚かさないように離れた場所にハシゴをかけてそこから屋根へ登り、隣の家へと自ら移動してもらうようにします。
おそらく猫は他の猫に追いかけられるか何かで、夢中で登ってしまったのでしょう。でも気がついたときには降り方が分からなくなっていた、と。そこで3日間も屋根の上に動けない状態になってしまったと思われます。
2つ目の奇跡
ハシゴが借りられないとなると、かなりの距離を車で拠点から運ばなければいけなくなります。そこで地域の顔役の方へお願いしてみることにしました。
事情を説明します。レスキュー対象の猫を知っているようです。
先ほど見た長いハシゴを勝手に借りたら問題になるか聞きます。するとここで、2つ目の奇跡が！
なんと顔役さんも借りる予定があったということで、保健所の命を救う会さんが使わせてもらっても問題ないとなりました。一応はしごの持ち主の方へ、顔役さんが伝えてくださるそうです。
きっと猫の神様がキジ猫を守ってくれたのでしょう。今回のように地域の方のご協力で、レスキュー成功へとつながるケースが多々あるようです。顔役の方は特別猫好きではないそうですが、力を貸してくださいました。
ついにそのときはやってきた！
奇跡的にお借りできたハシゴを現場へと降ろします。その音に驚いて移動する猫。このままお隣の屋根をつたって降りてくれればレスキューは終わりなのですが、そう甘くはないようです。
ハシゴを少しずつ降ろします。レスキューはこのような小さな積み重ねで成功に至るそう。なんでも同じ、ローマのへの道はなんとやらです！
早く救出してほしいのか、鳴き始めるキジ猫。保健所の命を救う会さんはキジ猫を「キジ太郎」くんと命名しました。
ハシゴに登り始めると、キジ太郎くんが様子を見に屋根の中央に移動します。お隣の民家の方へ行ってくれると、レスキューが成功するのですが…。
祈りつつも高さ7から8メートルの屋根の上を慎重に移動します。徐々に近づいてくる保健所の命を救う会さんに警戒するキジ太郎くん。プレッシャーをかけ、逃げ道へと誘導します。
そしてついにレスキュー成功！キジ太郎くんは保健所の命を救う会さんの目論見通り、お隣の屋根をつたって地上へと降り立ちました。
力を貸してくださった顔役の方へレスキュー成功の報告をし、終了です！
まとめ
猫を屋根から降ろすだけなのに、大変な労力です。でも無事、キジ太郎くんは救われました。もし保健所の命を救う会さんが来なかったら、何日も飲まず食わずで弱ってしまったでしょう。
最悪の場合、そのまま命を落とすという筋書きを辿っていたかもしれません。キジ太郎くんに気がついて依頼してくれた依頼主さんにもきっと感謝の気持ちを送っている…ことでしょう！
キジ太郎くんのレスキューの様子は、下記動画よりご覧いただけます。
※こちらの記事は情報掲載者より許可を得て掲載しております。
掲載者名：R&G 長崎の保健所の命を救う会
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