️離婚と引越しで飼えなくなった猫を保護
猫を飼えなくなった事情とは
2021年2月。NPO法人ねこけんさんの元に「猫を飼えなくなった」という男性が相談に訪れました。アメリカンショートヘアの「風子ちゃん」を脇に置き、ご事情を伺います。
元々風子ちゃんは、ご夫婦で育てようとペットショップから迎えられました。ところがご夫婦は離婚。別々に引っ越した先が、どちらもペット不可の賃貸だったそうです。本当は手放したくない男性ですが、風子ちゃんと暮らすために、もう一度引っ越す余裕がありません。
全て人間の都合?
一通りお話を伺って、ねこけんの代表さんは脇に置いてあったキャリーバッグから風子ちゃんを出しました。大きな瞳をまんまるくして、おとなしい風子ちゃんと一緒に飼い主さんと向き合い、代弁するように話し始めます。
「猫ちゃんにも心があります。この子も傷つくんですよ…今回のこと、本当に反省してもらっていいですか」
飼い主さんは「わかってます。…はい」とうなずきました。お別れにと促されて最後に愛猫をなでます。風子ちゃんの様子から、愛されていた日常が見えるようです。
心が寒い…風子ちゃんの夜
その夜、猫を預かるスタッフさんの家で、風子ちゃんは一晩中、鳴き続けたそうです。迷子のような頼りない声が、寂しく響きます。自分は捨てられたと思ったのでしょうか?
家族が恋しくて鳴く子は、元のお家でたくさん愛されていたのかなーと、勝手ながら思ってしまいます。風子ちゃんは、その後ふた晩も鳴き通しました。
まとめ
風子ちゃんのお話はメディアにも取り上げられ、多くのエールをもらいました!少しずつ環境に慣れてくれた風子ちゃんは、早々に新しいご家族の元へ。
そしてお家に馴染み、元の甘えん坊に戻って活発に遊ぶようになりました。テーブルの下にもぐってイタズラだってしちゃいます。
もう波風はたくさん。穏やかな日々が続くようにと新しい名前は「凪」ちゃんです。この笑顔が変わることなく、ずっとしあわせでいて欲しいですね。
おまけ
里親さんが決まったことは、元の飼い主さんにも報告されました。
「そうですか…ありがとうございました」とお礼を一言いただいたものの、何日も辛そうに鳴いていた風子ちゃんを思うと、物足りなく感じます。愛情をかけて育て、保護先も探した元飼い主さんを責めることはありませんが。
ところが…その後、元飼い主さんから着信があり、出てみても応答がありません。どうやら間違ってリダイヤルされたようです。
偶然聞こえた小さな声は「よかったなぁ」「本当によかったなぁ」これが元飼い主さんの心の声でした。もしかしたら人前で感情をあらわすことが苦手な方だったのかもしれませんね。
風子ちゃん(凪ちゃん)の様子はこちらの動画からご覧ください。
- ねこけん事務所でのご相談の様子
- 元飼い主さんの心の声
※こちらの記事は情報掲載者より許可を得て掲載しております。
掲載者名:NPO法人ねこけん
NPO法人ねこけん
▼▼ 公式サイトはこちら ▼▼
https://nekoken.jp/
▼▼ 公式YouTubeチャンネルはこちら ▼▼
https://www.youtube.com/channel/UCkQMHfWUQc-KldxomKcINEA/
▼▼ 公式Facebookはこちら ▼▼
https://www.facebook.com/npo.nekoken/
https://twitter.com/nekoken_nerima
▼▼ 公式ブログはこちら ▼▼
https://ameblo.jp/naoofjapan/