逃走を試みる子猫たち
通報・発見
普段から協力関係にある保護猫の一時預かり施設の職員から、保護団体Hope for Pawsに連絡が入りました。駐車場の地下を走る排水溝の中で、猫が出産したようです。
駐車場の一角にあるマンホールをプラスチックフェンスで囲いました。この下にパイプが通っています。猫たちがここから飛び出さないように、ちょうどパイプをふさげる大きさのバスケットボールを設置するそう。色んなアイディアがあるものです。
底に白い皿のようなものが散乱しています。ここで母猫に食べ物を与えていたのかもしれませんね。棒の先の網の中にボールが見えます。こうして穴をふさぐつもりです。
逃亡を阻止しながら1匹ずつ保護
そして先ほどのマンホールの横手に開いたこちらのすき間から猫が出入りしていたようですね。
中にはこんな板が下まで降ろしてありました。子猫たちはすでにこれを伝って上に上がれるまで成長しているようです。逃げないように、その板を引き上げました。
その時!最初のマンホールでバスケットボールを固定していた人がヘルプ!こっち来て!と叫び声をあげます。
穴から子猫が2匹飛び出してきたのです。ということは、ボールは役に立たなかったんですね…。それでも網の中に飛び込んだ子猫を逃すまじ!暴れる2匹をしっかり確保します。
マンホールから下に降りて、子猫2匹、キャリーケースに入れることができました!確かにもうずいぶん成長していますね。
全部で何匹いるのでしょう。2匹が飛び出してきた横穴にタオルを詰めてふさぎました。こうすることで、もう一方の開口部に集中できます。
パイプの反対側から撮影すると、タオルを詰めた奥に子猫のシルエットが見えます。
もういちど先ほどの空間に降りて詰めておいたタオルを取り除き、穴にぴったりと貼り付けるようにケージを置きました。
すると、子猫が1匹、自発的にケージに入ってきましたよ!一か八かの逃走をはかったのですが、そこはケージの中でした。
何度も金属のグリッドに突進してぶつかる子猫。鼻の頭をすりむかないでね…。
この子の後に、またタオルを押し込んで置きましたが、3匹目の子を車に中に連れて行っている間に今度は別の子猫がそのタオルを押し分けて外に出ようとしているらしいのです。
マンホールの所で待機していた職員が、さきほどのネットをしっかり押し付けて子猫が外へ飛び出すのを防ぎ、更にその子をネットの中で確保できました。これで4匹です。まだいるのでしょうか?
5匹目の黒っぽい子もネットの中にかけ込んできました。みんな、ここから逃げられると思ってしまうようですね。
今度はパイプの反対側。長いロープの先のフックを詰め物のタオルにひっかけて、手前に引っ張ります。タオルは崩れることなく、しっかりした栓のように、パイプの中のごみをからめとりながら手前に迫ってきます。
ごみと共に、子猫も押し出されて近づいてきました。子猫、打つ手なし。人の手が届く場所まで来て、あっさり首根っこをつかまれました。この子で最後、全部で6匹でした。
母猫はこの暑さ(7月でした)と騒ぎで、数時間は戻って来ないだろうとのことです。まずは子猫たちを病院へ連れていくことにしました。
ケア
病院に到着。キャリーケースの中でビクビクする子猫たち。珍しいことに6匹全部、女の子です。職員たちは、この子たちを「スパイス・ガールズ」と命名!
子猫たちそれぞれもステージネームをもらいました。覚えている人も、全然知らいない人も、動画で名前を見てくださいね。
みんなお風呂できれいにね。
それから
スパイスガールズのお母さんはどうなったのでしょう?あの後、母猫はあの場所に戻ってきたのでしょうか。子猫たちが突然いなくなって、うろたえていないでしょうか。保護できたでしょうか。
その答えは、しっかりと動画に記録されていますので、ぜひご覧ください!
小さなスパイスガールズたちもあのままだったら、数ヵ月後には成熟してそれぞれ繁殖を始めたでしょう。その子猫たちも、その子猫たちも、その子猫たちも…。
こうして1匹のメス猫から何千匹もの猫が生まれ、ノラとして苦しく短い暮らしをしいられることになります。野生動物ではない猫たちは、避妊・去勢してコントロールする必要があり、それが飼い猫の安寧な生活を保障するのです。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
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