足のふみ場のない室内
すさまじい状況
北海道のNPO法人 猫と人を繋ぐツキネコ北海道さんは、北海道江別市の多頭飼育崩壊現場へと足を踏み入れました。そこは、想像をはるかに越える状況が…。山のように堆積したゴミと糞尿が足のふみ場もないほど部屋中に広がっていたのです。
画面からは伝わってきませんが、ものすごいアンモニア臭が漂っているそう。加えて糞尿にたかる無数のハエたちが、ツキネコ北海道さんの言葉を奪います。
窓が開いているため、猫たちは外へ出られるようです。本来なら完全室内飼いの方が安全ですが、この状況では逆に外出できる方が良かったのかもしれません。猫はキレイ好きな生き物なので、汚れた室内ではストレスがたまるでしょうし、病気なども心配です。
子猫たちが!
ツキネコ北海道さんが室内を捜索すると、愛情に飢えた猫がすり寄ってきます。そして壊れたベッドの隙間から、子猫が顔を覗かせているのを見つけました。板をどかすと、そこには生後数ヶ月と思われる、生まれたての子猫たちがいたのです。
このような劣悪な環境では、健康状態が心配です。別のベッド下にも、たくさんの猫たちが隠れていました。見つかったと思った猫たちは、一目散に逃げて行きます。
ご飯を出すとみなお腹が空いていたのか、隠れていた猫たちも姿を現し、夢中になって食べはじめました。
ゴロゴロ猫
すさまじい環境の中で、ツキネコ北海道さんに甘えてゴロゴロしていたキジ白猫の「ストーブくん」。シャンプーをして爪を切り、ピカピカになりました!「月夜荘」という保護部屋で、新たな生活を送ります。
レンジの中に身を潜めていた「レンジくん」は、ストーブくんと同じくシャンプーしてもらいました。2匹ともこれからは清潔な部屋で、安心して過ごすことができます。
猫の捕獲
キャリーバックへ
今日は猫たちを捕獲する日です。部屋の片隅には、過去亡くなった愛猫の遺骨が祀られていました。飼い主さんが、猫を大切にしていたことが伝わってきます。どこでボタンをかけ違えてしまったのでしょうか……。
ツキネコ北海道のスタッフさんたちが次々に猫たちを捕獲し、キャリーバッグへと入れて行きます。飼い主さんも立ち会っていましたが、猫たちの数を把握しきれていないよう。20匹程度と思われましたが実際は30匹を超えていたのです。
掃除
猫たちを捕獲するのに、部屋中のゴミや糞尿が壁となって立ちはだかります。ある程度掃除をしてから捕獲作業に入らなければいけません。飼い主さんも自ら片付け始めます。
行政の職員さんも手伝いに来てくれました。以前から飼い主さんより相談を受けており、行政指導を行っていたそうですが解決の糸口が掴めなかったそう。
月夜荘へ
あまりの数に猫たちの全頭を引き出すことは叶いませんでしたが、保護できた猫たちは月夜荘へ向かいます。これからは掃除が行き届いた部屋で暮らすのです。猫たちには、隠れていた場所にちなんだ名前がつけられました。
まとめ
猫との幸せな暮らしを描いて迎えたものの、多頭飼育崩壊という現実を迎えてしまうケースが増えて、今、社会的な問題になっています。しかしながら、どの飼い主さんも猫たちが辛い思いをすることを望んでいたわけではないでしょう。
ツキネコ北海道さんは、猫を迎えたら不妊・去勢手術を行って「生殖制限」をすることが大切だと訴えています。今回のような悲しい展開を未然に防ぐためにも、過剰な繁殖をしないことは、飼い主として重要な責任のひとつなのです。
活動の様子は、下記動画よりご覧いただけます。できればチャンネル登録を!それが助けを必要としている猫たちへの支援につながります。
- 悲惨な状況に陥った現場
- キレイになった2匹
- 保護の様子
※こちらの記事は情報掲載者より許可を得て掲載しております。
掲載者名:NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道
NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道
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