痩せ細ったオッドアイの白猫…保護され麗しい王子様に!

痩せ細ったオッドアイの白猫…保護され麗しい王子様に!

2019年も終わりの頃、ひどく汚れてやせ細った雄猫を保護しました。当時の様子や、我が家の猫として"しおくん"と呼ぶようになる約1年の間の思い出を振り返ってみたいと思います。

保護猫をお迎えした経緯、理由

私はある日、片道1時間程かかる通勤途中で、1匹の雄猫と出会いました。その勤務先には半年ほど通勤していたのですが、その猫をはじめて見たのは勤務開始から3ヶ月ほど経った頃でした。でも、もっと前からそこにいついていたようです。

床に座る猫

最初からとても人懐っこい猫で、少し歳を取って痩せているように見えました。ある時、明るいところでその姿を見ると、目はオッドアイ、そして白猫だということに気がつきました。いつもは夜見かけることがほとんどだったこと、そしてひどく汚れていたので全く気づかなかったのです。

「猫ちゃん」と呼んだ時、左耳だけいつも動かないことと、時々、くしゃみをすることが気にかかって、保護することにしました。

保護猫をお迎えして大変だった事

保護をして、すぐにいつもお世話になっている動物病院へ連れていきました。保護当時の体重は、4キロ弱。我が家には、先住猫がいるので、病気にかかっていないか知るために検査も受けなければなりません。

ワクチン接種や虫下しのお薬、去勢手術の予約も必要です。お会計の時、あまりの金額に驚き、思わずこっそり2回も金額を数え直したのも今はいい思い出です。

それから、帰宅して猫をお風呂にいれ終わると、時間はすでに夜の7時をまわっていました。猫の保護は1日仕事です!家族で猫の名前を決める会議を開き、「しお」くんと名前が決まりました。

そして迎えた翌朝。布団の上に寝ている猫のまわりには、見たことのない大量の抜け毛が!これまで保護した猫は、全て短毛種でしたが、今回のしおくんは長毛と短毛の中間くらいの子なので、これまでと比較にならないくらい抜け毛が多かったのです!

しかも、普通のコームでは全く取れない細い毛だったので、仕事終わりに長毛種用のコームを買いに走ったのでした。

保護当日の猫

保護猫をお迎えして良かったなと思う事

我が家はこれまでなぜか雄猫と出会う機会がありませんでした。そのため、みんなきっと初めての男の子に戸惑うだろうな……と思いきや!しおくんの穏やかさととやんちゃさが兼ね備えた絶妙なキャラクターに、みんなすぐにメロメロになりました。

雄猫といえば、大きな体で力も強く、やんちゃで手に負えなさそうと思っていたイメージが大逆転したのです!「遊んで」と毛玉のおもちゃを咥えて持ってきたり、誰にでも寄り添ってニャーと話しかけてくる様子を見ていると、しおくんと出会えて本当に良かったと思う日々です。

自分の毛で作ったボールを持ってくる猫

愛猫の現在の様子

しおくんを保護してから現在までに、1番変わったことは「外見」です。保護してすぐは汚れが酷く、洗っても全く汚れが落ちませんでした。さらに、厳しい生活から痩せていて、毛並みもよくありませんでした。

保護直後の猫

ところが、今では動物病院の先生のお墨付きをいただくほど元気で、美しい白猫に大変身したのです!体重も順調に増えて、5.4キロになりました。

家に来た時は、心配になるほどおとなしかったものですが、今は寝ている私の足から背中まで、まるでロケットのように駆け抜けるほど活発になりました!

しおくんの真っ白な毛並みと透き通るようなオッドアイは、トルコのヴァン県原産といわれる神秘的なヴァン猫を思わせます。優雅な雰囲気を漂わせるしおくんは、まさに我が家の王子様です♪

現在の猫

まとめ

私はこれまで猫だけでなく、たくさんの動物をお迎えしてきました。自分で保護することもあれば、他の方から譲り受けることもありました。

そのどちらでも、引き受ける時に必要なのは「覚悟」だと思っています。

動物は、人間のように言葉で意志疎通ができないので、思い通りにならないことばかりです。何の覚悟もなく、ただ動物を迎える人が増えると、しおくんのように捨てられてしまう子もまた増えてしまうのではないでしょうか。

しおくんは、幸いにも猫エイズや白血病にはかかっていませんでしたが、飼い猫が捨てられて病気になってしまい、保護された時には手のほどこしようがないという事例は数多くあります。

そんな不幸な猫が1匹でも減るように、これからも私のできる限り保護を続けていきたいと思っています。

マッサージチェアで寝る猫

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