寒空の中、ご飯待ちをする野良猫ちゃん
数年前の寒い冬の夜、近所のアパートの下でご飯待ちをしていた小さな白黒の子猫をみつけました。
外の気温は一桁。厳しい寒さの中、通りがかりの人にもらえるか分からないご飯をただひたすらじっと待っていました。人間でも耐えられないほどの寒さ、猫にとっても過酷な季節です。
その道を通るたび、健気に待つ子猫の姿を見て堪えられなくなり保護することを決心しました。
なんと保護した猫はまさかの二匹
子猫のいる場所へ行くと、いつもの子猫と初めて見る少し大きな三毛猫がいました。子猫は三毛猫を頼っていたのか、身を寄せ合って仲良く暖を取っていました。
このまま子猫だけ保護をしても寂しい思いをするだろうと思い、地域のボランティアさんに協力をお願いして三毛猫も一緒に保護をすることにしました。
そのまま、地域猫を受け入れてくれる動物病院で不妊去勢手術をしてもらい、翌日家でお迎えをすることに。いきなり二匹を保護することに戸惑いもありましたが、譲渡会へ連れて行き優しい里親さんを探してあげたいと思い家で預かることにしました。
保護をするときの準備
家には先住猫の黒猫がいるため、二段ケージを準備しておきました。新入りの猫を迎え入れるときや預かるときは、ケージに大きな布を被せて目隠しをします。新入り猫が怖がらないように安心しやすい空間を作るためです。
もう一つは、先住猫といきなりの対面を避けるため。すぐに対面をさせると先住猫が驚いて新入り猫を攻撃してしまう可能性があるからです。
保護猫をお迎えしよう準備リスト
- 二段または三段ケージ
- ケージを覆う大きな布
- 猫用システムトイレ
- ペットシート
- 猫用フード(ウェットフード、ドライフード)
- 猫用おやつ(猫もあなたの虜に♡)
- 飲み水
フードは、猫の好みを知るために数種類用意。その他、エアコンや暖房などの室内の温度設定も重要です。
約2週間ほどケージでの生活をしてもらい、トイレを覚えてもらいました。とっても元気な猫二匹で、昼夜問わずニャーニャーと鳴き、ケージから出たがるときもありましたが、少しずつ様子を見ました。
そのうち先住猫の方からケージに歩み寄るようになり、しばらくしてケージを開放して先住猫と対面させました。喧嘩をすることもなくいつの間にかほどよい距離感を保つ良好な関係を築いていました。
いざ譲渡会へ
1ヶ月後、譲渡会の日程が決まり2匹を連れて参加することになりました。小さなケージの中に2匹を入れて、色んな方が見に来られました。
少し大きくなった子猫は、三毛猫の後ろに隠れ怯えて震えていました。譲渡会は約2時間。目に止めてくれた方もいましたが、残念ながら里親さんとのご縁は得られませんでした。
家に連れて帰ると先住猫が心配そうに待っており、2匹は私の手の届かないキャットウォークの上へ避難。家へ帰りホッと一安心したのか、ぐっすりと眠りにつきました。
この子たちをうちの子へ
初めて譲渡会へ参加して、猫たちの怯える姿は今でも忘れられません。その日のうちにボランティアの方へ連絡をし、この先もずっと家でお迎えすることを伝えました。名前は仲良くずーっと一緒にいられるように願いを込めて『ラブ&ピース』に。
現在のラブ&ピース
かれこれ保護してからもうすぐ3年が経ちます。
子猫だった白黒ピースは食べることが大好きで、猫一倍の食いしん坊。一番大きく成長しました。三毛猫ラブは人懐こく、お風呂にも付いてくるほどの甘えん坊。とっても仲良しの二匹を見ていると心から癒されます。
保護したまとめ
自分で保護をした猫たちとの出会いをまとめてみました。毎日癒しに溢れたキャットライフを送っています。猫と人間との出会いは様々ですが、街の片隅にいる猫ちゃんたちが1匹でも多く幸せになれることを心から願っています。