猫を手放すこととは
今回、福井の譲渡型保護猫カフェ しあわせにゃん家さんに来た依頼は、これまで飼っていた猫の引き取りでした。依頼主は娘さんを亡くして遠方の息子さんのところへ引っ越すとのことで、愛猫2匹をゆだねてこられたのです。
外に放すよりはるかによいでしょう。しあわせにゃん家さんの元なら、大切にしてもらえます。でも、引き取られた猫たちの気持ちは？
しあわせにゃん家さんはどんな形であれ、飼い猫を引き取る＝捨てることに違いないといいます。その意味は、これからご紹介する内容を見ればわかるはずです。
保護当日
怖がる猫たち
しあわせにゃん家さんが引き取ったのは、10歳くらいの「のんちゃん」と5歳の「花ちゃん」です。突然連れてこられた見知らぬ場所。とても怖がっています。
ご飯拒否
大好きな飼い主さんはどこに行ってしまったのか？そしてここはどこなのか？自分たちは捨てられてしまったの？
きっと様々な疑問が浮かんで、混乱しているに違いありません。ご飯が全く喉を通らないほど2匹はショックを受けています。しあわせにゃん家さんがいろいろなご飯を用意してもダメ。
全く口をつけません。混乱と不安と飼い主さんがいなくなったショックで食欲がわかないのでしょう。
保護から数日
ご飯を食べないと栄養が取れないため、2匹は毎日病院に通って点滴を受けます。ナデナデは問題なくできますし、しあわせにゃん家さんが撫でると甘えてきます。
それでもご飯は完全拒否。病院通いがストレスになるとわかっていても、2匹は脱水症状がひどくどうしても点滴が必要な状態でした。
里親さん
なんとのんちゃんに里親さんが現れました。先住猫がいるお家ですが、高齢猫のため相性がよさそうです。その猫もしあわせにゃん家さんのところにいた子でした。
カフェデビュー
相変わらずの病院通い
花ちゃんはカフェデビューして里親さんを待ちます。それでもたくさんの猫が怖いようで、隅っこでじっと固まったまま。相変わらずご飯を食べないので、病院通いは続いています。
飼い主さんに可愛がられていたためか、人は好きな花ちゃん。なのでなおさら、できれば一緒に連れていってほしかったと、やるせない思いを抱えるしあわせにゃん家さんです。
ご飯を食べた！
引き取ってから1ヶ月以上経ち、ようやくご飯を食べてくれるようになりました。花ちゃんはガリガリになってしまっています。カフェの中も探検するようになりました。
花ちゃんの変化
花ちゃんにも待望の里親さんが見つかり、今ではすっかり新しい家の猫として、その暮らしを満喫しています。リラックスした様子でのびのびする花ちゃん。ご飯は…打って変わったようにモリモリ食べています。
のんちゃん
新しいお家でのんちゃんは、ママのお布団が大好きで潜り込んで一緒に寝ているようです。また甘えられる人ができて、本当によかったですね！
捨てられた猫の末路
のんちゃんと花ちゃんは元飼い主さんとの辛い別れがあったものの、とても幸運でした。でも全ての猫がこうなるとは限りません。
しあわせにゃん家さんが見た記事には、地域猫がたくさんいる場所に捨てられた元飼い猫の悲しい最期が書かれていました。それまで人に飼われていた猫に、外の暮らしは過酷すぎるのです。
厳しい環境で暮らしている地域猫の中に馴染めるわけもなく、ご飯だって争奪戦でしょう。ナワバリもあるはずです。そんな中、飼い猫だった猫が簡単に生きていける世界ではありません。
その猫はご飯が食べられず、餓死してしまったのです。捨てた飼い主さんにも事情はあったのでしょうが、猫はどんな思いで死んでいったことでしょう。
まとめ
一時はショックで塞ぎ込んでいた2匹も、今は優しい里親さんが見つかり幸せな暮らしを満喫しています。一方で、悲しい末路を迎えてしまう猫がいることを忘れてはいけません。
2匹の様子は下の動画からご覧いただけます。できればチャンネル登録を！それが飼い主さんのいない猫たちの救いになります。
※こちらの記事は情報掲載者より許可を得て掲載しております。
掲載者名：譲渡型保護猫カフェ しあわせにゃん家
譲渡型保護猫カフェ しあわせにゃん家
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