首を噛まれた子猫
府中のNPO法人府中猫の会さんに警察署から連絡が入りました。首を噛まれた瀕死の子猫がいるというのです。早速引き取りにいく府中猫の会さん。
子猫は「コップちゃん」と名付けられました。病院へ連れて行き、抗生剤を投与します。ぐったりして動かないコップちゃん。
心配です。無事に回復するのでしょうか?
数年後…
すっかり大きくなりました!
たいへんなときを過ごし、コップちゃんは立派な成猫になりました。珍しいミケキジ猫です。子猫のころはキジ猫かと思われましたが、途中でミケも出てきたもよう。
かつて代表さん宅にいたこともありましたが、グイグイくるのではなく控えめに甘えるタイプだそうです。
ちゅーるを味わう
代表さんに抱っこされ、ちゅーるを味わうコップちゃん。四肢の先には白い靴下を履いています。
警察署から連絡がきて、2017年5月にコップちゃんは保護されました。当時はしょっちゅう警察署からの保護依頼がきていたようですが、今ではすっかりなくなったとか。これも府中猫の会さんが地道にTNR活動を行った結果です。
譲渡会に出さない理由
人馴れしておとなしいコップちゃん。なぜ譲渡会に出さないのかといえばFIPの数値が少し高く、グレーゾーンだからだそうです。FIPとは「猫伝染性腹膜炎」という病気で、発症すると致死率はほぼ100%と言われています。
発症の原因はストレスといわれています。譲渡会に出してもしFIPになってしまったら、里親さんを悲しませるだけでなく、コップちゃん自身のためにもなりません。
そこで、府中猫の会さんで長期的に見て行こうとなったそうです。今は少し歯肉炎になってしまっているのだとか。おとなしく抱っこされているコップちゃんがかわいいです。
コップちゃんは子猫たちの優しいベビーシッターにもなっています。話が前後しますが、最近は新薬が出たため、FIPを発症しても回復する例も増えています。
まとめ
瀕死の状態だったコップちゃんが、府中猫の会さんによって救われました。そして地道なTNR活動の成果が確実に出ています。子猫の保護依頼がなくなったということは、不幸な道を歩まなければいけない猫が少なくなったということ。
それでも過酷な外で暮らさなければいけない猫はまだ存在していますが、この事実は一筋の希望ではないでしょうか?
おとなしいコップちゃんは下の動画でご覧いただけます。できればチャンネル登録ください。それが野良猫たちへの支援につながります。
※こちらの記事は情報掲載者より許可を得て掲載しております。
掲載者名:NPO法人府中猫の会
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