置き去りになってしまった猫
現場へ向かう
府中のNPO法人府中猫の会さんの元へ、飼い主の引っ越しで置き去りにされてしまった猫がいる、との連絡が入りました。その知らせをうけ、車で現場へと向かいます。
猫は家の前から離れずに、飼い主を待ち続けているのだとか。放っておくことはできません。
保護成功!
団地の一角で警戒しながら府中猫の会さんを見つめる1匹の猫。不安なのか縮こまりながら鳴き声をあげています。捕獲器をしかけ、無事に保護成功!
鳴きわめく猫ですが、ひとまずこれで安心です。
お世話をしてくれた住民の方談
飼い主さん引っ越し
数ヶ月前に引っ越しをした飼い主。実は5匹の猫を飼っていたそう。1匹は置きざりになっていましたが、他の4匹は行方が分からないそうです。1匹だけを残し、後の4匹は一緒に連れていったのでしょうか?
連絡をするも…
引っ越し時の産廃業者が飼い主の連絡先を知っていたため、連絡をしてもらったそうです。飼い主は「夜しかいけない」と言っていたのですが、それから音沙汰がありません。
つまり残された猫は捨てられてしまったのです。それでも3ヶ月近く、ずっと飼い主が迎えにきてくれるのを待っていました。
警察と行政の対応
行政に連絡を入れてくれた住民の方もいました。市役所に話を伝えたところ、警察にも連絡を、といわれたためにそうしたそうです。
ですが警察では、飼い主が猫を捨てたという証拠がないので立件ができないと言われました。市役所は話を聞いてはくれたものの、担当である動物愛護推進委員からは全く連絡がこないのだとか。
結局のところはお金をどこかの保護団体に支払い、解決してください、と丸投げ状態。猫を捨てた当の飼い主ではなく、関係のないはずの住民の方が解決をするのはなんともおかしな話だと府中猫の会さんは訴えます。
なお飼い主は同じ市内に引っ越したそう。であれば管轄も同じ市役所なはずで、連絡を入れるくらいはできるのに、なぜそうしようとしないのでしょうか?
ご飯をあげてくれた住民の方
猫はかわいそうだと思った住民の方からの善意でご飯をもらい、生き延びてきました。この方たちがいなかったら今頃は、どうなっていたのでしょうか?
代表さんの考え
どこの保護団体も手いっぱいです。もちろん府中猫の会さんのところも同じですが、連絡を受け体が勝手に動いたそう。
猫をお世話してくれた方は年金暮らしなのに、猫の保護費用を出すとまでおっしゃってくれていました。その気持ちに感動した府中猫の会さんは、保護を決めたのです。
動物を遺棄するのは立派な犯罪です。その犯罪を犯した飼い主がのうのうとして、関係のない住民の方が責任を取るのは何かが間違っています。
そのため、今回の保護費用は動画で証言をしてもらう代わりに住民の方から受け取らない府中猫の会さん。飼い主からのお金だったら受け取る、と言い張ります。
実はこの住宅は動物の飼育が禁止されていました。そのため、住民の方たちは猫を家に入れてあげたくてもできなかったのです。ルールを破って猫を飼った上、捨てていくとはもう開いた口がふさがりません。
まとめ
住民の方は最後、府中猫の会さんにご飯代を渡そうとしましたが、それが受け取られることはありませんでした。ずっと外でけなげに飼い主を待っていた猫。ひとまずは救われました。
この猫が幸せになっていく様子を知っていただきたいので、続編を設けています。ぜひそちらもご覧ください。
置き去りにされた猫が住民の方の善意によって救われる様子は、下の動画からご覧いただけます。できればチャンネル登録ください。それが今回のように助けが必要な猫たちへの支援につながります。
※こちらの記事は情報掲載者より許可を得て掲載しております。
掲載者名:NPO法人府中猫の会
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