困難を乗り越えて生きる猫たち
ゴールディ
「ゴールディ」はゴミのコンテナに捨てられていました。下半身にひどいケガを負っています。それで誰かが、もういらないと捨てたのでしょうか。それとも拷問していたぶったあげくに、あきて捨てたのでしょうか?
保護団体が病院に運ぶと、後足の複数の骨折が確認されました。足を温存することはできるでしょうか?
手術直前の様子。ゴールディはすでに全身麻酔で意識がありません。足を上につって、テーピングをはがします。
最初の手術が無事に終わりました。これからまだ、複数回の手術が予定されています。そして患部のケアは毎日行われます。
これは患部にたまったウミを絞り出しているところ。この時は痛かった!ビクッとして、「ニャウニャーウ!」と叫びました。ごめんね。いじめてるんじゃないと、わかってくれているといいな…。
2度目の手術の後。ゴールディは人を恐れる様子もなく、甘えた鳴き声をあげてくれました。時に苦痛を与えてしまうのに、信用してくれて、ありがとうね。
3度目の手術も無事に乗り越えました。この小さい体にかかる負担は大きいはずですが、数週間後、ゴールディは目覚ましい回復を見せてくれました。
まだ痛ましい姿ですが、よろけながら、足をひきずりながらも、歩いています!30㎝ぐらい前進です。そしてここから日に日に歩ける距離がのびていきました。
この頃には、ゴールディは病院スタッフの間でヒーローになっていました。ゴールディは本当によく耐えて頑張り、スタッフは彼をいとしく思い、応援しました。
クレオ
ゴールディが回復軌道に乗った頃、「クレオ」が病院に運び込まれました。動画ではまず、「この音を聞いてください」とうながします。クレオが呼吸しようとするたびに、「ズズブブブ、ズズブブブ」といやな音がします。
この生後5カ月ほどの小さな子は、まともに呼吸ができないのです。そのため、常に口が少しあいています。鼻でうまく呼吸できないため、口呼吸になってしまっているようです。
麻酔をして、クレオを検査します。
どうやら、気道に異常があるよう。クレオの気道は、ほとんどふさがっているような状態でした。手術で再建することになりそうです。
ストレスだけれど、これを乗り越えれば楽になるからね。
小さな命を救うために、多くの人が懸命に働いています。
それから
クレオの手術は成功し、はれや痛みが引けば、きっと楽に呼吸できて元気になるでしょう。
そんなクレオと、絶賛回復中のゴールディの運命が、ここから重なることになりました。貴族の称号を持つ金持ち女性が、2匹一緒に里親になってくれたのです!かなり個性的!な女性のようですが、多くの猫たちの里親になり、引き取ってきちんと世話をしているようです。よろしく!
ゴールディとクレオは、先住猫社会にもなじめそうです。その様子を動画でどうぞ。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Viktor Larkhill (LetsAdopt)