酷い状態の猫
今回東京都府中のNPO法人、府中猫の会さんが保護したのは、左頰がえぐれてしまっている猫でした。状態は酷く、口の中が見えてしまうほど頰がなくなっているのです。その上、体はガリガリ。
正に骨と皮、といった状態です。ただ、ご飯を食べてくれたのは救いとなりました。食欲がなければ、元気になる見込みも見出せませんから。
そんな酷い状態だったので、この猫はある場所で行き倒れてしまっていました。そこを府中猫の会さんが発見し、緊急でレスキューを行なったのです。
病院にて
扁平上皮がん
病院に連れて行き体重を計ります。なんと2.36kgしかありませんでした。どうみても成猫なので、普通なら4〜5kgはあるはずです。どれだけガリガリなのかがお分かり頂けるでしょう。
そして頰のえぐれの原因は「扁平上皮がん」と診断されました。上皮細胞の1つである扁平上皮という細胞ががん化してしまう病気です。
消毒
治療は抗生物質と消毒です。痛いのに一生懸命我慢して獣医師の消毒を受けています。それでもついに拒否の姿勢を示す猫です。よほど痛いのでしょう。
飼い猫だった疑い
この猫は去勢してあるのに耳カットがありません。もし地域猫であるならば、必ず不妊手術済みの証として耳の一部がカットされているはずです。ということは、この猫は元飼い猫だった可能性が高いということになります。
捨てられてしまったのでしょうか。励ましの声をかける府中猫の会の代表さん。その優しさにじっと聞き入っている様子の猫です。
ガンバくん
猫は「ガンバ」くん、と名付けられました。頰にがんがある上、ほかに腫瘍も見られます。恐らく長生きはできず、看取りになるだろうと府中猫の会の代表さん。
もし行き倒れていた場所に預かりさんが通りかからなかったら、人知れず亡くなっていたかもしれません。その日は府中猫の会の会合があったそうです。正に運命としか言いようがありません。
ガンバくんはこれから預かりさんの家で生活し、余生を過ごします。看取れることが幸せだと話す府中猫の会の代表さん。いつかは必ず訪れる「死」。
それをどう迎えるかで猫生は全く変わってくることでしょう。これからは預かりさんたちの愛情に囲まれ、幸せに過ごして行きます。
ケージに入れられると、自らベッドへ乗るガンバくん。その行動を見ているとやはり、元は飼い猫だったことが窺えます。
まとめ
体は衰弱しているものの、一生懸命ご飯を食べて生きようとするガンバくん。その姿勢に目頭が熱くなります。きっと生きたい!と強い気持ちを持っていたからこそ、運命が味方して預かりさんと出会わせてくれたのでしょう。
ガンバくんが頑張る様子は、下の動画からご覧頂けます。できればチャンネル登録を!それがガンバくんのような明日をも知れぬ猫たちへの支援に繋がります。
※こちらの記事は情報掲載者より許可を得て掲載しております。
掲載者名:NPO法人府中猫の会
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