猫3匹と暮らす夫婦が片目のノラ猫に遭遇…保護を試みるも?(後編)

猫3匹と暮らす夫婦が片目のノラ猫に遭遇…保護を試みるも?(後編)

猫3匹を飼う国際結婚夫婦(特に妻)が苦労して保護した片目の猫の簡易診察を終え、ついに自宅に連れてきました。部屋は用意しましたが、猫は馴染んでくれるでしょうか?そしてウィルス抗体検査の結果は?

猫との距離の縮め方

初めての部屋で

ジュンさんとレイチェルさんのご夫婦は、個性豊かな猫たち(ナギ、ポキ、コハク+一時預かりのピチ)と暮らしています。

一時預かり中のピチの保護のお話、前編ではレイチェルさんの奮闘と淳さんのサポートで、片目の猫を無事に保護しました。

前回の様子は、こちらの記事「猫3匹と暮らす夫婦が片目のノラ猫に遭遇…保護を試みるも?(前編)」でもご紹介しました。

病院から自宅へ連れ帰った猫がケージから隔離部屋に走り出した初日から、はや1カ月が経ちました。

しばらく預かっていると、この子の性格や行動が、元ノラ猫、黒白八割れの「ポキ」と似ているところが多いと気付きました。そこでポキと対(つい)になるような名前がいいなと考えて、「ピチ」に決定!

初日は人を怖がってずっと隠れ、全く食べなかったそうです。2日目からは、皆が寝静まった夜にこっそり食べるようになり、5日目には日中にも食べられるように。猫用トイレは最初からきちんと使ってくれたそう。これは助かりますね。

レイチェルさんは、ふわふわしたハタキでピチに少し触ったり、おもちゃを見せたり、色々試します。ピチはコンピュータ画面に映し出される鳥の画像と鳴き声には目が釘付けになりました。

ピチに慣れてもらうため、レイチェルさんは慎重かつ大胆に、毎日少しずつ、ピチとの距離を詰めていきます。預かり10日目には、ついにレイチェルさんの目の前でカリカリを食べるようになりました。

さらに、彼女がいても部屋を歩き回り、ついにはレイチェルさんの前で昼寝をするまでに!どんどん環境に馴染んでいるピチです。

気になる症状と、ウィルス抗体検査

ひとつ、気になる点がありました。見えている方の目が、いつも左右に揺れるのです。念のため病院で検査してもらうと、「眼振」と診断されました。症状が重いと、頭が傾いたり、ふらつくといった症状が出るそうですが、ピチは軽度の眼振で生活に支障はないので、このまま経過観察となりました。

ただ、片目で眼振という悪条件で、ノラで生き抜くのは難しそう。どうか、屋内での生活に慣れてくれますように。

ところでほら、レイチェルさんの手から直接、カリカリを食べてます!ここまでになったんですねえ。その後も、少しずつ距離を縮め、がっつりなでることもできるようになりました。まだちょっと、緊張してますけれどね。

そして待ちに待った、ウィルス抗体検査を迎えました。採血~。頑張れピチ~。

少しは抵抗しますが、前回に比べるとずいぶん大人しくなりました。医師からも「この期間でこれぐらいなら、慣れてくれそうですね。」と、嬉しいお墨付き!

採血後10分で、もう結果がわかります。FIV(猫免疫不全ウィルス)、FeLV(猫白血病ウィルス)、ともに陰性でした!つまり、隔離部屋を卒業して、他の猫たちと接触できます!…仲良くしてくれればね…。

帰宅後。まだしばらくはこうして、ハタキでナデナデの練習かな。レイチェルさんを見つめるピチの右目は、不安と信頼を映し出しているようにも見えます。

最後に

ところで保護の際には、ピチがその地区で落ち着いて生活している地域猫ではないことを、徹底的に調べたそうです。県下の保護団体に片っぱしから電話して、該当する猫がいないことを確認したのでした。

結局、ピチはどこからともなくふらっと現れた身寄りのない子だと確信を持てたのでした。そこまでする人は、なかなかいないですね。ありがたいことです。

地域猫や保護猫について知識があるレイチェルさんは、日本で里親さん探しは米国以上に難しいこともよく理解して、自分たちが猫の里親さん探しを推進していくことを将来の目標にしているようです。そうすると、ピチはその栄えある第1号です。

日本ではペットショップやブリーダーから猫を買う人がまだ多いようですが、これからもっと多くの人が、保護猫の里親という選択をするようになるといいなと、レイチェルさんは考えています。

さあ、ピチ、一時預かりとは言え、これからは家族の一員。先住猫たちともうまくやるんだよー!

※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
 掲載YouTubeチャンネル:『Rachel & Jun』『Rachel & Jun's Adventures!』『JunsKitchen』

Rachel & Jun

日本人のジュンさんと米国人のレイチェルさんのご夫婦が運営するYouTubeチャンネルでは、猫の「コハク」「ナギ」「ポキ」それに一時預かりの「ピチ」との生活を見せてくれています。

▼▼ YouTubeチャンネル『Rachel & Jun』 ▼▼
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