腰の皮がベロン、尻尾もダラン…ボカシ、入ってます。
発見・救出
ノラの「デューク」は、通りで知られたボス猫でした。でもある日、大ケガを負ったデュークの写真が撮られ、スペインの保護団体Let’s Adopt に送られました。
ケア
状況を聞き取り、写真を送ってくれた人にデュークの確保を依頼しました。ノラで、ケガもありとても神経質になっていたようですが、デュークをつかまえてもらうことができ、病院へ連れてきました。
腰の大ケガは、犬に襲われたのではないかという見立てです。ボカシが入っていなかったら、直視が難しそうです…。感染症が広がってきていました。デュークはバレンシアの病院に救急搬送されました。
バレンシアの病院に到着したデューク。きっと激痛の上に不安で仕方ないことでしょう。
デュークは恐怖と痛みで抵抗もできず、ただ小刻みに震えていました。
血液検査用の採血。重度の貧血であることがわかりました。
向かって左の耳の先がきれいに切り取られています。かつて一度つかまって、去勢手術を受け、再び縄張りの路上に放された、TNRプログラムの猫なのですね。もしただの古傷だったとしても、いずれにせよ今回去勢するでしょう。
体は動かなくても意識はある状態の麻酔で、腰のケガの処置をします。デュークの長い尻尾と腰の皮は咬み千切られて、皮一枚でつながっている状態。全部取り除くことになりました。大丈夫、シッポがなくても、生きていける!
感染症の治療は時間がかかります。がんばれデューク。
最初の治療の後、デュークにはさらに、人のそばにいなければならないという試練が待ち構えていました。彼にとっては相当なストレスですよ。
ただ、ケガの状態はどんどん快方に向かいました。
その後
そんなデュークを里親さんが引き受けてくれたのです!デューク、スペインからドイツへ飛んだ!
動画の後半は、デュークのドイツでの暮らしぶりで埋め尽くされます。ノラのボス猫だったデュークが、果たしてドイツでの全く新しい暮らしに馴染めるのでしょうか?
えぇ~っ!と驚く写真が次々に出てきます。ここまで変われる子もいるんですね。路上のボス猫時代はきっと、けんかっ早いタイプではなく、悠然としたタイプだったのかも。
里親さんが記録した動画と写真を楽しみにご覧下さい。動画を見ることは保護支援にもつながります!
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Viktor Larkhill (LetsAdopt)