私が保護猫をお迎えした経緯、理由
ある日、インスタグラムで友人が「里親探しています!」と子猫の写真を掲載しているのをみつけました。昔、実家でネコを飼っていたことがあるので、私は猫が大好きです。
「子猫が野良猫になっているなんて!!」といても立ってもいられず、友人に連絡をしました。話を聞いてみると保護団体で保護されているのではなく、知り合いの一軒家の室外機で母猫・子猫2匹で暮らしているということでした。
早速、里親を探している方と連絡を取り、会いにいったのですが、玄関先でご飯をあげたり、遊んでいるだけで『保護している』というスタイルではありませんでした。ただ『家に猫が住みついている』といった様子です。その証拠に、子猫が1匹いなくなっていました。
近所の人は「また猫ちゃん来たんだね~」などと温かく迎えている方もいましたが、一方で「なんで餌をあげているの?」と、不満そうな方もいました。
その日、帰宅をしてから家族で話し合い引き取ることにしました。我が家に迎え入れた子猫は「ちょこ」(♀)と命名しました。鍵しっぽのサビ猫です。
なぜ母猫と引き離したのか
「母猫がいるのにも関わらず、子猫だけを引き取るのはおかしい」と思う方もいるでしょう。私もかなり悩みました。
子猫たちが常に餌をもらえる状況で、安全な場所で生活をしているのであれば心配はありませんでした。でも、生活は家の外。いつ保健所に連れていかれたり、交通事故にあうかわかりません。
そこで、私たちが母親となって、子猫を家族に迎え入れようと考えたのです。
ちょこちゃんを迎えて大変だったこと
しつけは特に必要なし
現在、ちょこと生活をして4か月になります。最初はまだ生後2か月で体も小さく、また毛並みも茶色いので似たような色の家具のすき間に入りこんでしまったりと、プチ行方不明になることが多くありました。それ以外はトイレなどのしつけもできていて手のかからない子だなと思います。
発情期の夜鳴きで寝不足に…
生後4か月で発情してしまったので、夜鳴きに悩まされました。もちろん、ちょこ本人ではどうにもならない生理現象なので責めるような気持ちはありません。ただただ、ひたすら耐えました。少し寝不足になりましたが、ちょこが健康だったからこそ避妊手術もできたので、ほっとしています。
保護猫、ちょこを迎え入れてよかったこと
ちょこを迎え入れてよかったことは、家族に『笑顔が増えた』ということです。一緒に生活をしていくうちに安全な環境であることもわかり、私たちのことを好きになってくれたのか、かなり面白い行動をする猫ちゃんです。
夫婦でちょこに色々なことを教えるようになり、旦那さんとの喧嘩がなくなりました。人間の子供と同じで、猫も怒っていることや悲しんでいることがわかります。そういったことを見せないようにしようと努める中で、優しくなれた気がします。
愛猫、ちょこちゃんの現在の様子
ちょこは、今も元気に健やかに成長しています。まだ赤ちゃんのような仕草や子猫のような様子を見せることがありますが、確実に大人の階段を上っているようです。
もともと人間が好きなのか、お風呂を入るにもトイレに行くにも付いて来る甘えん坊さんです。毎日、朝起きると枕元に鈴を持ってきて起こしてくれる賢い猫でもあります。最近ではキャットタワーデビューもして、かっこよくジャンプをすることに夢中になっています。
まとめ
野良猫に対して「かわいい」と思う方もいれば、「猫が増えたらどうするのよ」と冷たい目で見る人もいます。悲しいことですが、実際はそうです。猫を飼うことも簡単ではないと思います。
人間社会で共存している猫は、人間のエゴで殺処分されてしまうことがほとんどです。少しでも保護猫の助けになりたい!と思って、私のできることを考えた結果がちょこちゃんを引き取ることでした。
猫と生活をしていれば新たな発見や楽しみも増えます。決して悪いことではありません。これから猫と生活したいと考えている方、是非、保護団体の猫ちゃんや野良猫を迎えてあげてください。