不思議な出会い
会社帰りに公園を散歩していると、一匹の小さな黒猫に出会いました。一度、なでなでをすると、すっかり懐いて、私の後をついて来ました。
「もし、公園の外まで私を追ってきたら、本当に私と一緒に暮らしたいと思ってるんだろうから、連れて帰ろう」そう心の中で思っていると、何と子猫は、公園を出たコンビニまでついてきたのです!
「この子は、本当に私がいいんだ!」と、運命的な出会いを感じて連れて帰ることにしました。
想像を上回る大変な子育て
早速、予防接種のため近所の動物病院へ行きました。そこで獣医さんから衝撃的なお話を受けたのです。
「生後3か月で体重が700グラムしかありません。健康な子の3分の1です。今は体力がないので注射もできません。酷い栄養失調です。沢山食べさせてあげて、いっぱい愛情を注いであげてください。」
「2週間後に、生きている可能性50%くらいです」とてもショックでしたが、私が親になって愛情をたっぷりかけて我が子のように育てよう!と決心しました。
名前は「ぢぢ子」と命名しました。どうにか2週間を乗り切りましたが、それから半年間は病院通いの日々。高熱、下痢、鼻詰まり、血便、次々に症状が出てきました。救急病院からは「病院に着くまでもたない。自宅でみてあげてください」と言われたこともありました。
ちぢ子を診てくれる先生を見つけて、毎週、病院に通いました。3日間徹夜で看病したこともあります。看病と病院代の負担が大きすぎて、正直、家族に迎えたことを後悔した時期もありました。
でも、いつも私を親のように慕って頼ってくる愛くるしい姿をみると、また頑張れたのです!
家族に迎えて良かった
一歳を迎える頃から、体力もついたのか、ぢぢ子の体調が安定しました(^^)元気に育ってくれて本当に嬉しかったです。
元気づけようと、よく話しかけるようにしていたのもあってか、優しくて賢い子に育ってくれました。
ぢぢ子の今
ちぢ子は現在、体重4.1キロ。今は食事の時間や就寝、起床時間も私たち家族と同じです。ドライヤー、お味噌汁、テレビが大好き(笑)眠る時も枕元にぴったりと寄り添って、一緒に寝ています。姿形は猫ですが、中身は人間のようです。
保護した時に体調が悪かったぶん、愛情を込めて育てることができたのではないかと思っています。ちぢ子と家族の絆が強くなったようにも感じます。あの時、諦めずに頑張って本当に良かったです。
今では、私が体調が悪いときや落ちこんでいる時には、これまでと役割が逆転、ちぢ子が私に寄り添って看病してくれます。私が、うっかりお風呂で眠ってしまった時も、ちぢ子は心配して脱衣所で何時間も待ってくれたり、帰りが遅いと玄関のまわりをウロウロして待ってくれたりします。とっても親孝行な娘です。
まとめ
私は猫を迎えるまで、猫がこれほど義理深く、家族思いとは知りませんでした。愛情を込めて育てると猫ちゃんはこんなにも慕ってくれるものなんですね。「猫も人も心は同じなんだな」と、毎日感じています。
是非、猫ちゃんにたくさんの愛情を注いであげてください。猫ちゃんの中には愛情表現が苦手な子もいると思いますが、それでも飼い主さんの愛情はきちんと猫ちゃんに伝わってると思いますから。