激しく感情が揺さぶられる保護活動
通報・発見
動物保護活動に従事する団体の日常は不規則です。緊急の保護依頼が入ればいつでも出動。特にこのロスアンジェルスの保護団体HOPE FOR PAWSのように、24時間体制であればなおさらです。
今日は犬の親子の保護活動を終えて帰宅途中に子猫の保護依頼が入り、急きょ現場へ向かいました。プレハブの物置小屋と塀のすき間に子猫が座っていました。ゴミに埋もれてよくわかりませんが…。よーく見ると、先っぽが黒っぽい三角耳が2つ見えるのですね。向こうを向いています。
撮影している保護団体リーダーは、3年ほど前にもこんな感じで子猫たちを保護したなぁ、と思い出しました。ものすごい数の保護を実践していますが、1つひとつの案件を覚えているんですね。
その様子は、ねこちゃんホンポでも「塀のすき間に放置された5匹の子猫を救助…母猫が受けた『TNR』とは?」という記事で紹介しました。
子猫はどちら側に逃げようか迷ったようですが、結局、リーダーが網でとらえました。2つの網で子猫が逃げないようにしっかりとつかまえます。ほら、やっとちょっと見えましたね。
もう一丁。あ、猫ですね。
車の中で子猫をキャリーケースに移し、「スパークルス」と名付けて発進した直後、またしても緊急保護依頼を受けました。子猫が交通事故にあったようです。
距離が近かったので直接かけつけると、車にはねられた子猫が逃げ込んだ駐車中の車の下で動かなくなっています。「生きてる!」息はあるようです。どこをどうケガしているかわからない状況で、動かすのも非常に気をつかいます。「状態よくないね。」近くで見ると、かなり危険な状態であることがわかります。とにかく急いで子猫を回収し、救急病院へ。頑張れ…。
「カタリナ」と名付けたこの子をまずは病院にまかせて、いったんスパークルスの世話に戻ります。
空腹をがまんしていたのですね。スパークルスはガツガツと食べ、水もたくさん飲みました。元気があるって、いいなあ。
満腹したら、表情が穏やかになったようですね。
さらに翌日には、少しずつ遊び始めました。やっぱりいいなあ、子猫が元気って。それにつきますよ。カタリナはどうなっているのでしょう…。
それから
悲しいお知らせです。あの時まだ確かに灯っていた命の灯が、消えました。カタリナは事故により内臓損傷が激しく、手術中に亡くなったそうです。
今頃、一緒に遊んでいたかもしれない2匹の子猫の運命は、正反対の方向に向かってしまいました。同日に保護されたスパークルス、君はどうか、このまま元気で、素敵な里親さんに出会ってください。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
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