小さな黒猫との出会い
子猫の救出
ある日、会社の駐車場に停まっている車から猫の鳴き声が聞こえてきました。「国道を走ってる時から猫の声が聞こえてたんだよね。」と話す車のオーナーさん。何とか外に出てこないかと会社の職員達がボンネットを叩いてみるも、なかなか猫は出てこず、鳴き続けています。
夫が気になって昼休みに様子を見に行くと、車の周りにはばら撒かれた鰹節が。誰かが猫をおびき寄せようとしたのでしょうが、その光景はまるで黒魔術のようです。夫はやむなく車の下に体を潜り込ませ、鳴き声が聞こえる方に手を突っ込みました。
フワッとした手触りがして何とか引き寄せたのは、まだ手のひらに収まるくらいの小さな黒猫。そのまま段ボールに入れて連れて帰ったのです。
里親を探すはずが我が家の猫に
私は、これまでに何匹も里親を探した経験がありました。今回もいつものようにSNSなどインターネットで里親の募集をし、動物病院へも協力を呼びかけて解決できると思っていたのです。
早速、100円ショップでご飯用の皿とお水用の器、ペットシートを購入。里親が見つかるまでの数日分の準備を整えて家路につきました。
黒猫を連れて自宅に戻ると、幼い我が子は大興奮!私が「野良猫だから懐かないよ」と言ったのを聞いていたのか、黒猫は「そんな心配はご無用!」とばかりに、あっという間に膝の中におさまって落ち着いてしまいました。
こうなるともう離れることは出きません。黒猫は家族の一員になったのです。
保護猫ならではのトラブルも!?
初日からすっかり家族に慣れて、添い寝をするようになった黒猫。家に連れ帰ってきた日に、シャンプーもしたので安心して、家族がかわるがわる添い寝をしました。
すると、黒猫の皮膚に怪しげなデキモノが出はじめ、家族全員にも同じような症状が出てきました。慌てて動物病院へ行くと、カビが原因の皮膚病にかかっていることが発覚!人間にも感染してしまったようでした。
病院で処方された薬用シャンプーのおかげで、皮膚病は完治。黒猫は、すっかり家族の一員となって、今は暖かいお部屋でのんびりと過ごしています。
まとめ
我が家の黒猫は、恐らくまだとても小さかったので人に慣れることができたこと、また母猫からミルクを十分にもらって離乳もできていたことで生き延びることができたのではないかと考えています。
もし猫を保護したら、まずは病院に連れていきメディカルチェックを受けることをお勧めします。そして、ゆっくりと猫と人の距離を縮めていくと良いのではないかと思います。