『老猫を迎えるということ』…ある保護猫の余生に寄り添った家族のお話

『老猫を迎えるということ』…ある保護猫の余生に寄り添った家族のお話

推定年齢13歳前後の猫をボランティ団体から、自宅での預かりではなく、我が家の家庭猫として、終生で預かりました。年齢も高く、貰い手をみつけるのはなかなか難しいだろうし、一家庭の猫として余生を過ごしてもらいたいと思ったのです。そんな老猫いーちゃんとの生活を綴ってみました。

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保護猫を迎えた理由、経緯

ケージのシートの上で寝ている。

ある日、ボランティア団体で老猫を引き取りました。もちろん誕生日は分からないので、推定ですが13歳前後ではないかとの事です。予防注射や健康診断が終わって、普通は預かりさんの所で育てながら、新しい飼い主を探していきます。

ただ、この子の場合は年齢が高く、健康には問題はありませんでしたが、両目が見えていなかったのです。名前はいーちゃんで、見た目は、ちゃんと眼球があるので問題なさそうですが、病院の検査ではやはり見えていない様だとの事でした。

そこで、ハンデがあり年齢も高いので、新しい飼い主を探すよりも、残りの余生をボランティアの自宅で過ごしてもらうことになりました。それで、その当時は、猫の預かりはしていなかったので、我が家で引き取ったのです。

保護猫を迎えて大変だったこと

こたつの中で寝ている

まずは、家の中でどういう動きをするのか分からいので、安全のために平らなケージを用意しました。2段ケージでは、上下運動ができるかどうかわからないし、留守にしている時に登ろうとして、間違って落ちたりするととても危険です。その中に、トイレと猫ベッドを設置しました。

一番の気がかりは、トイレの場所が分かるのかどうかです。そのために、ケージの空いている所のどこでもいいように、ペットシートを敷き詰めました。慣れるまでは、長い時間留守にしないように気を付けていました。ご飯を食べるのは何も問題なかったのですが、排泄はトイレの端に足は掛けますが、なぜか用を足すときはいつもペットシートの上でした。

場所がわからないようではないので、猫砂が好みではないのかもと思い、3種類のチップを入れ替えて試しました。それでも1~2週間くらいはペットシートの上がトイレでした。様子を見てトイレに行きたそうだと思う時は、ここだよ~と話しかけながら誘ったりもしました。そのおかげで、半分くらいはトイレを利用できるようになり、だんだんと完璧になっていったのです。

保護猫を迎えて良かったこと

犬と一緒にいる

特別な感じで接することはしていませんでした。普通に家庭の猫として過ごしていました。年齢の割には体重は軽く、片手でも持ち上げられるようでしたが、目が見えないながらも、支えなしに自分でソファに登ったり、トコトコと歩きながらトイレに行ったりしている姿を見ていると、とても愛らしく可愛いものです。

愛猫の様子

ソファに登ろうとしている。

7~8か月過ぎる頃は食欲など何も気になることはありませんでした。ただ、ある日ソファに登ろうとする姿を見た時に、何だかお腹が少し膨らんでいるように見えたのです。触ってもあまり変化はわからなかったのですが、気になって直ぐに動物病院へ診察に行きました。

触診では詳しく分からないので、エコーを受けました。結果は腹水が少し溜まっているとの事でした。血液検査は問題なかったのですが、まずは溜まっている腹水を抜いてもらいました。それで様子を見ながら、定期的に診察を受けることになったのです。

食べないことはないのですが、体調維持のために家庭での点滴も開始しました。そんな生活が2か月ほど経った頃に、力尽きて亡くなってしまいました。まだまだ長生きできる年齢とは思っていましたが、もしかしたら思いのほか年を取っていたのかもしれません。我が家へやってきて、まだ1年位しか経っていませんでした。

まとめ

終生で預かった猫が亡くなったのは初めての事でした。体調は上向くと信じていたので、その時はいろいろ考えて後悔しました。でも、誰もこの子を保護しなければ、もしかしたら、もっと早く亡くなっていたかもしれません。

ただ一つ、私が常に思っていることは、その子の最期を看取ることができたという事です。最後は、家族全員揃って見送ることができたので、それだけでも良かったです。改めて命を預かることの意味を痛感しました。

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