私が保護猫をお迎えした経緯、理由
12/17に19年近く一緒にいた愛猫を亡くし、里親サイトで、2か月ほど様子を見ていた猫ちゃん。ある時、ペットロスでとにかく泣けてくる私を見かねた茶トラの先代猫ちびから「もう早く連絡しなさいよ!」と背中を押されたような気がして、気づくと保護主さんにメッセージを送っていました。
保護主さんからは即回答があり、1/17の20時なら引き渡し可能ですとのこと。個人の保護主さんで、保護施設等から引き取る際の手続きのようなものも無く驚くほどスムーズに猫ちゃんを迎えることが決まりました。
約束の時間に保護主さんから待ち合わせ場所で受け取った猫は、段ボールの中で小さく鳴いていました。シャム柄だから名前は「シャルル」にしようと決めていたので保護主さんに伝えると「かわいい名前!」と喜んでいただき、シャルルを家に連れて帰りました。
思えば、1/17は先代猫ちびの月命日。そしてシャルルの誕生日は7/17。『17』尽くしに、何とも不思議な縁を感じました。
シャルルは猫が20頭以上いるおうちで生まれ、食事は一日一回、トイレも一週間に一度しか掃除してもらえない環境にいたそうです。仲間がいなくなって寂しがるかな?と心配しましたが、シャルルはちびの匂いが残っている場所のそばが落ち着くようで、しばらくはその近くで隠れて過ごしていました。
保護猫迎えて大変だったこと
ストレスを和らげるためケージの用意は必須!
我が家では20年ぶりくらいに新しい猫ちゃんとの生活が始まることになりました。先代猫が使っていたものが残っているので不足はないかなと思っていたのですが、ケージはあった方がよかったと今はちょっと反省しています。
我が家は3LDK。初日は私の寝室のドアを閉めて負担が無いようにしていたのですが、シャルルはしばらく姿が全く見えない場所に隠れてしまったので、餌も食べられず水も飲めずの状態。
まだ落ち着かないシャルルのために、隠れ場所からトイレまでは姿を見られなくても行き来ができる導線を確保すると、トイレには行くようになりました。
さらに、餌を食べないし、水も飲めないんじゃ困る…というわけで、隠れ場所にあった棚を寄せてご飯と水を置いてあげると、首だけ出して食べるようになりました。ただし、部屋を探検してもらおうとして、人が見えるところにご飯の場所を移動するとまた怖がってびくびくするような状態でした。
部屋を移動するのもまだ怖いらしく、たまたまあった猫トンネルを通って移動していました。そのため、こんなに怖がってしまうのなら、まずは落ち着ける場所(ケージ)を用意してあげて、人に慣れてから部屋に慣れてもらうようにすれば良かったと考えています。
発情期ならではの苦労
移動するだけでもブルブルと怖がっているようなシャルルでしたが、ある日、突然鳴き出したと思ったらゴロンと転がってお腹を見せてくれたのです。
その時は「ずいぶん人慣れしているな~~」と思ったのですが、日に日にゴロンからくねくね…と様子が変わってきて、撫でているとお尻を突き出すようになってきたのです。「あ、発情期に入ったんだな」と理解しました。
避妊手術を一週間後に控えたタイミングで発情期に突入してしまったシャルル。病院に確認すると、発情中でも手術可能と言われたので1/31に手術をすることになりました。
シャルルは気に入らないことがあると私の布団に粗相します。雌猫もマーキングをするそうなので、「ここは自分の場所!」というアピールだったのかもしれません。
何度か布団にマーキングされ、布団にレジャーシートを縫い付けるなど色々と対策を工夫しました。よくマーキング中のシャルルをよく観察したところ、布団に乗ると条件反射のように即出てしまう様子だったので、もしかしたら多頭崩壊をした前のお家でトイレも十分ケアさていなかったと聞いたので、お布団ですることで何か訴えていたのかもしれないと思いました。
保護猫を迎えて良かったなと思うこと
先代猫ちびとは阿吽の呼吸で、何が欲しいのかすぐわかるような関係でした。シャルルとは、まだお互いにコミュニケーションがうまく取れない状態です。今はもどかしいながらも、私は少しずつシャルルの要求を理解して、シャルルもこうすれば伝わるなというのをお互いに探り合っている感じが楽しいです。
また、発情期に入ったことで撫でてもらいたいとう欲求が、新しい環境への怖さを超えてくれたようで、警戒心の強い保護猫ちゃんではありますが、たくさん撫でさせてくれるのも嬉しいですね。
シャルルを撫でている時、多頭崩壊のお家にいたんだよなと痛感する時があります。自分がグルーミングをしている最中、必ず「背中を撫でて~~」とか、「のどを撫でて~~」とアピールしてくるんです。
恐らく、たくさんの猫ちゃんとお互いにグルーミングし合っていたからだろうな…と感じて、一匹だけ引き取ったことをかわいそうに思うことも。でも、そのぶんシャルルをたくさん撫でてあげて寂しがらないようにと努力をしています。
愛猫の現在の様子
我が家に来た当初は、とにかく怖がっておそるおそる歩いていたシャルルですが、1ヶ月ほどすると、もう我がもの顔でいろんな場所を探検しています。
さらに、少しずつ私たち家族にも慣れてくれて、眠い時限定ですが「おいで」と言うと、膝に乗ってくれるまでになりました。そして、膝に乗った後、撫でてもらうとそのまま腕の中で眠ってくれます。
まとめ
ペットロスになっていた私ですが、シャルルが「撫でて~~」「遊んで~~」と尽きることのない欲求をぶつけてくれるので、その欲求に応じているうちに少しずつ癒えてきました。
まだまだお互いにスムーズな意思疎通ができるようになるまでには時間がかかりそうですが、少しずつシャルルが幸せになれる環境を作ってあげたいと思っています。
私がペットロスを感じなくなるくらい尽きない欲求をぶつけてくれるシャルルに感謝です。そして、恐らくこのシャルルとの出会いを導いてくれたであろう先代猫ちびにも心から感謝しています。