母猫を探して鳴き続ける一人ぼっちの子猫…家族の輪を繋いだ運命の出会い

母猫を探して鳴き続ける一人ぼっちの子猫…家族の輪を繋いだ運命の出会い

2年前、生後約1ヶ月くらいの小さな子猫を保護しました。あと少しで保健所に連れて行かれるところだったようです。「音」との思い出を綴ってみました。

小さな捨て猫との出会い

出会い

2年前、梅雨真っ只中の6月に実家の近くでひとりぼっちでいる子猫を見つけました。子猫は親を呼んでいるのかずっと鳴いています。かわいそうだと思いましたが、そのうち親猫が来るかもしれないと思い、放っておくことにしました。

次の日、子猫はまだそこにいました。やはり親猫はいない様子。昨日と違って、全く元気がなく、衰弱しているようでした。これはいけないと思い、家に連れ帰ることにしたのです。

ひとりぼっちの子猫

家族との話し合い

子猫の体はすっかり冷え切って震えが止まらず、元気のない声で鳴きます。猫を飼ったことがない私はどうすればいいのかわからず、その対応方法についてインターネットで必死に検索をしまくりました。

子猫用のミルクやウェットフードを与えてみましたが、ぜんぜん食べてくれません。

父が帰って来て、この猫はどうしたのかと尋ねられたので、これまでの経緯を説明しました。すると父は一緒にどうすればいいのか調べてくれて、明日、病院へ連れて行ったほうがいいと話してくれました。

問題は、母です。母は根っからの犬派で、猫は大の苦手。どう説明しようか悩んでいるうちに、母が帰ってきました。猫をみつけた母は、固まったまま動きません。事情を説明すると、母も明日病院へ連れて行きなさいと言ってくれたのです。

保護直後

決断の時

次の日、ハムスターを診てもらっているかかりつけの動物病院へ子猫を連れて行くことにしました。

先生からは、生後約1ヶ月でたぶん男の子、まだ小さすぎてはっきりと性別はわからないとのことでした。もしかしたら警戒してご飯を食べないのかもしれないと説明を受けました。

そして「たぶんもう親はみつからないよ。この子、どうするの?」と言われたのです。決断は1つ。「私が面倒みます。」と伝えました。

私は家に帰ると、父と母の説得にあたりました。

父と母は「自分でこの子猫に必要な物や病院の診察代などを負担するのだったら飼ってもいい。」と承諾してくれたのです。

それから一週間ほど動物病院へ通い点滴をしてもらうと、子猫は元気になりミルクもごくごく飲むようになりました。

ミルクを飲む

引越し

ほっとしたのも束の間、次に解決しなくてはいけない問題がありました。実は私の家はペット禁止のアパートだったのです。それでもペットをこっそり飼っている人はいましたが…

子猫を飼ったのはいいもののペット不可の家にずっとはいられません。父と母と家族会議をし、ペット可の家へ引越しを決断、すぐに家は見つかり引越しをしました。

後日談となりますが、大家さんから「家の近くで猫の鳴き声がすると報告があったので保健所に連絡しようと思っていた。次の日にもう声が聞こえなくなったからいなくなったんだね。」と聞きました。

ご飯を食べる音

新しい暮らし

子猫の名前は「音」になりました。3ヶ月を過ぎ、動物病院の先生のもとへ健康診断へ行くとやはり男の子でした。この頃にはもうご飯もいっぱい食べて順調に成長していきました。

何よりペット可の物件なので、思いっきり遊ぶことができます。音は窓から景色をみるのが好きみたいです!

遊ぶ音

猫をお迎えして大変だったこと

これまで大変と感じたことはあまりありませんでしたが、とにかく子猫の時は体が弱く何かと病院にかかることが多かったので医療費がかかりました。

保護猫は、高確率でダニがついているためダニ駆除やカビなどの治療が大変だったと思います。

猫をお迎えして良かったと思うこと

とにかく家族に笑顔が増えました。実は、音がくる前は家族間の仲はあまり良くありませんでした。ほとんど会話をすることもありませんでしたが、音が来てからは笑顔も増え関係も良くなったと思います。

音のその後…

子猫を保護してから2年の月日が流れました。子猫の時は頻繁に動物病院に行ってましたが、今は健康診断とワクチン摂取の時だけです。音が元気に成長して良かったと思います。これからも元気に長生きして欲しいと願っています。

成長した音

まとめ

猫は犬と違ってまだまだ里親が見つかる率は低いのではないでしょうか。保健所への収容も猫の方が多いように思います。

1匹でも多くの猫の命が救われて欲しいと願っています。そしてもし猫の飼い主になったら、去勢・避妊手術をして猫が増えてしまって飼えないという状況を作らないように、家族として責任を持って最後まで飼って欲しいと思います。

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